ほんタメ!動画が更新される度に備忘録としてUPしていきます。

【全10冊】小説1000冊読んだ私が最近読んだ本【2021年6月】

ほんタメ!とは

「ほんタメ」は
“ほん”から色んな“タメ”に繋がる
エンタメチャンネルです。

教育系YouTuberのヨビノリたくみさん
女優・タレントの齋藤明里さん(あかりん)

がMCを務める

本好き同士の対話形式で番組が進む人気番組です。

2021年6月30日公開の動画です。
あかりんの最近読んだ本企画です

ぜんよみ

脅威の10冊紹介が始まった記念すべき回です😂

① 『東京ディストピア日記』桜庭一樹

2020年1月〜2021年1月、ちょうど新型コロナウイルスが広がりはじめた頃の東京を、作家・桜庭一樹が毎日見つめ続けた日記。

ニュースに流れる感染者数や社会の分断、マスクや自粛生活に慣れていく日常。
それらが「一人の作家の眼」で丁寧に記録されていて、
読む側も「あ、そういえばこんな感じだった」と自分の記憶を呼び起こされます。

「国が残す歴史」とは別に、民間が書き残す“もう一つの歴史書”のような一冊。
100年後に読んでも、その時代の息苦しさとおかしさが伝わるだろうな、と思わせてくれます。



② 『蝉かえる』櫻田智也

全国を旅する昆虫好きの青年・エリ沢泉が主人公の、本格ミステリ連作短編集。

事件の背景にはいつも“虫”がいて、
「この昆虫がここにいるということは……」というロジックから真相にたどり着いていく、
かなりユニークな仕掛けになっています。

トリックの爽快さだけでなく、
「なぜこの事件が起きてしまったのか」という人間ドラマもじっくり描かれていて、
読んでいて胸が苦しくなる瞬間も。

短編なのに読み応えはがっつり。
ミステリー好きにも、キャラ小説好きにもおすすめの一冊です。



③ 『イデアの影 -The shadow of Ideas』森博嗣

薔薇のパーゴラのある家で暮らす「彼女」のもとに、
英語の家庭教師として、下宿人として、さまざまな男たちが訪れては去っていく――。

現実と幻想、知覚とイメージの境界がゆらぎ続ける、
とても静かで、不思議な読後感を残す幻想小説です。

ストーリーを追うというより、
“雰囲気を浴びる”タイプの作品なので、
一文一文を味わいながら、ゆっくり読みたくなります。

森博嗣の中でもかなりリリカル寄り。
「現実ってなんだろう?」とふっと考えさせられる一冊です。



④ 『NOVA 2021年夏号』編:大森望

日本SFの第一線で活躍する作家たちが集結した、書き下ろしSFアンソロジー。

高山羽根子「五輪丼」、池澤春菜×堺三保「オービタル・クリスマス」など、
全10編のバラエティ豊かな短編が収録されています。

「SFは難しそうだから苦手かも…」と思っていた人が、
「もしかしてSF、好きかもしれない」と気づいてしまう、そんな入り口にもなる一冊。

宇宙ステーション、奇妙な戦争、神様の仕事、レトロな帝都浪漫など、
舞台もテイストもバラバラなので、気になる作品からつまみ読みしても楽しめます。



⑤ 『世界の果て、彼女』キム・ヨンス / クオン

韓国文学を代表する作家・キム・ヨンスによる短編集。
表題作「世界の果て、彼女」をはじめ、出会いや別れ、家族、迷子のような心を描いた物語が収められています。

日本の小説と空気感が近く、
しっとりしていて、どこか寂しく、でも優しい。

家族から逃げたくなったり、
恋愛で行き場をなくしたり、
「人と人との関係」に疲れてしまった人の胸にじんわりくる一冊です。



⑥ 『もう死んでいる十二人の女たちと』パク・ソルメ

光州事件、ミソジニー殺人、福島第一原発事故など、
現実の社会問題と、どこか非現実的な世界が交錯する短編集。

タイトル作「もう死んでいる十二人の女たちと」では、
加害と暴力の構図が捻じれたまま提示され、
読む側も簡単に“正しさ”に逃げられません。

文体はかなり独特で、
主語と述語がずれたり、途中で文がぷつっと切れたりと、
翻訳者もそれを再現するために相当苦心したといわれるほど。

“読むのが楽しい”というより、
“読んでいる自分の感覚が揺さぶられる”タイプの一冊です。



⑦ 『シブヤで目覚めて』アンナ・ツィマ

チェコ・プラハで日本文学を学ぶヤナと、
渋谷から出られなくなった17歳の“もう一人のヤナ”。

プラハと東京(渋谷)、
二つの場所の物語が並行して進んでいく、新世代のジャパネスク小説です。

日本のポップカルチャーや文学に憧れるヤナの視点と、
「渋谷という街から精神的に出られない」ような感覚が描かれていて、
日本人が読むと、どこか“外から見た日本”として新鮮。

渋谷の迷宮感・高揚感が好きな人、
海外作家が描く日本に興味がある人におすすめの一冊です。



⑧ 『空芯手帳』八木詠美

第36回太宰治賞を受賞した表題作を中心にした一冊。

紙管製造会社で働く34歳の女性・柴田は、
「女だから」という理由で雑用を押しつけられ、
セクハラまがいの扱いを受ける日々を送っています。

ふとしたはずみで「妊娠した」と嘘をついてしまったことから、
“にせ妊婦”生活が始まり、
その嘘に合わせて自分の生活や周囲の反応が変わっていく――。

読む人の立場によって、
「なんでそんな嘘を…」と感じる人もいれば、
「追い詰められたら、もしかしたらやってしまうかも」と共感する人もいそうな、
かなり“刺さり方”が変わる作品です。

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⑨ 『この場所であなたの名前を呼んだ』加藤千恵

舞台はNICU(新生児集中治療室)。
新生児仮死で生まれた赤ちゃんの母親、
胎児に染色体異常があると告げられた女性、看護師、清掃員、臨床心理士、医師……。

さまざまな立場の人物の視点で、“小さな命”と向き合う連作短編集です。

生と死が隣り合う場所だからこそ見えてくる、
「普通に生まれてくる」ことの難しさと、
一日一日を生きることの重さ。

著者自身の経験も反映されていて、
優しさだけでなく、苦さもちゃんと描かれているところが印象的です。

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⑩ 『お姫様と名建築』嶽本野ばら

世界中のお姫様と、そのゆかりの「名建築」(城・宮殿・寺院・牢獄・塔など)をめぐる、30本+αのエッセイ集。

マリー・アントワネット、エリザベート、ルクレツィア・ボルジアなど実在のお姫様から、
ラプンツェルや人魚姫のような架空のお姫様、幽霊城にまつわる伝承まで。

「お城に住むからお姫様なのではなく、お姫様が住むからお城になる」
という視点で語られる、お姫様論+建築案内のような一冊です。

イラストは、ロリータ系ブランドなどで活躍してきたayumi.による描き下ろし。
歴史や建築が苦手でも、“かわいい”と“ロマン”から入れるのが魅力です。

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