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【第165回】芥川賞候補作を全て読んで紹介します【全5冊】

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女優・タレントの齋藤明里さん(あかりん)

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本好き同士の対話形式で番組が進む人気番組です。

2021年7月10日公開の動画です。
あかりん企画、芥川賞候補作をすべて紹介してくれる回です。

ぜんよみ

純文を紹介するの難しいと思うから、すごくありがたい動画です!
あかりんの説明は本当にすごいと思う☺️

第165回 芥川賞候補作をまとめて紹介|純文学の面白さに触れる

今回取り上げるのは「第165回 芥川賞」候補となった5作品。
芥川賞は“純文学の短編・中編”に贈られる日本を代表する文学賞で、作品のテーマ性や言葉の密度、心情描写の深さなどが評価されます(対して直木賞はエンタメ色の強い長編が多め)。

動画内では文学好きMCの2人が、候補作の魅力や読みどころを語っていました。本記事では紹介された5作品を整理してご紹介します。


芥川賞候補作品 – 5冊まとめ


1.貝に続く場所にて

  • 作者:石沢麻依
  • 出版社:講談社文庫

東日本大震災と新型コロナウイルスという“二つの時代的災厄”を背景に、失われたもの/残されたものについて描いた作品です。

震災によって姿を消した人々と、その後を生きる者たち。
そして、パンデミックという別の災厄が重なり合う中で、人々の記憶・距離感・喪失が静かに交錯します。

また、マスク越しで表情が読み取れない社会や、他者との接触が曖昧になる現代の距離感も鮮明で、震災を直接経験した人/していない人の感情差まで浮かび上がります。


2. 氷柱の声

  • 作者:くどうれいん
  • 出版社:講談社

震災後の“生き残った者”のリアルな心情に光を当てた一冊。
東日本大震災というテーマは重いけれど、「忘れたくない/でも背負い続けるのも苦しい」──そんな複雑さを丁寧に描いています。

語られる声の生々しさ、他地域との距離感、罪悪感…
読者が無意識に抱くモヤモヤにも触れてくる作品で、動画内でも高い評価でした。

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3. 水たまりで息をする

  • 作者:高瀬隼子
  • 出版社:集英社

ある日突然「シャワーを浴びられなくなった夫」をきっかけに崩れていく夫婦の関係を描く作品。
事件性ではなく“心情の揺れ”によって読ませるタイプで、読む側も息苦しさを抱えるような体感型の純文学。

理解できない相手を前にしたときの戸惑い・愛情・苛立ち…
日常の壊れ方がリアルで、「純文学の苦しさ=面白さ」を味わえると評されていました。

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4. オーバーヒート

  • 作者:千葉雅也
  • 出版社:新潮社

批評家・小説家の千葉雅也による、現代的な題材が際立つ作品。
SNS、対人関係、自意識…といった今の時代に特有の「内面のざわつき」を非常に鋭く描きます。

大学教授が主人公という設定で、自己の内側に深く潜る純文学らしさが濃厚。
「純文学ってどんなもの?」という入門にもおすすめと紹介されていました。

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5. 彼岸花が咲く島

  • 作者:李琴峰
  • 出版社:文藝春秋

記憶を失った少女が暮らす島を舞台に、「ニホン語」・「女語(じょご)」・「ひものとことば」の“3つの言葉”が作中に登場するユニークな一冊。

言語学的な面白さが強く、物語を読みながら“言葉”そのものが楽しめる作品です。
時間軸のとらえどころのなさ、徐々に明かされる現代的モチーフなど、ミステリー的な構造も魅力。

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芥川賞 vs 直木賞の違い

動画では賞の違いについても触れられました:

🖋 芥川賞

  • 純文学
  • 主に短編・中編
  • 文芸誌発表作が対象
  • 内面描写やテーマ性が強い

📚 直木賞

  • エンタメ小説寄り
  • 長編も多い
  • 物語の構造や読者性を重視

MCの2人も
「純文学は説明しにくいけど、読書の核心がある」と語っていたのが印象的でした。


純文学の面白さはどこにある?

動画内では純文学の魅力として以下が挙がっていました:

✔ 内面の掘り下げ
✔ 読者の体感としての苦しさや息苦しさ
✔ 言葉の密度
✔ 説明ではなく体験させる物語
✔ 整ったあらすじでは語れない余白

あらすじだけでは伝わりきらないからこそ、読んでこそ実感できる世界です。


まとめ

今回紹介された芥川賞候補作は、震災、言語、夫婦関係、SNS、自意識などテーマは多様ですが、共通しているのは「内面」を扱っていること。

普段エンタメ作品を読む人でも、気になった一本から触れてみると新しい読書体験になるはずです。

純文学は“難しい”ではなく“体験する”読書。
ぜひ気になるタイトルから手に取ってみてください。