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まずはこれ読んで!純文学入門3選

ほんタメ!とは

「ほんタメ」は
“ほん”から色んな“タメ”に繋がる
エンタメチャンネルです。

教育系YouTuberのヨビノリたくみさん
女優・タレントの齋藤明里さん(あかりん)

がMCを務める

本好き同士の対話形式で番組が進む人気番組です。

2021年11月27日公開の動画です

「純文学」という言葉は知っていても、いざ説明しようとすると難しいもの。
本好きの間ではよく聞くジャンルですが、ミステリやエンタメ小説に比べると少し敷居の高さを感じる方も多いのではないでしょうか。

動画内であかりんが丁寧に
「純文学とはなにか?」
「最初に読むならどれ?」
をわかりやすく紹介してくれます

ぜんよみ

純文学の魅力をここまで言語化してくれる動画は珍しいのでは
あかりんは本当にプレゼンが上手いなと感じます☺️


純文学とはなにか?

純文学は、一言でいえば
“私の物語”を描く文学

ミステリのような「事件の謎」や、エンタメ小説のような「展開の面白さ」よりも

✔登場人物の“内面”
✔世界との“距離”
✔言葉や文体の“美しさ”

といった部分に重心が置かれているのが特徴。

作品の主人公は、しばしば“不器用さ”や“生きづらさ”を抱え、自分の内面を深く覗き込み、世界と対話しようとします。
その過程で暴力的だったり、突飛な行動に出たりもしますが、それは彼/彼女なりの“世界へのアクション”。

読み手にとっての純文学の楽しさは

✨自分の中にある言語化できない感情に出会えること
✨「共感」ではなく「発見」が起こること

純文学は、人生経験や年代によって“受け取る感情が変わる”奥深い読書体験を与えてくれるジャンルです。


純文学入門におすすめの3冊


①『銃』 中村文則

🔸第34回新潮新人賞デビュー作

映像化でも話題になった著者の代表作のひとつ。
タイトルどおり、物語は“銃”から動き出します。

大学生の青年は、道端で偶然“銃”を拾ってしまう。
その美しさと圧倒的存在感に魅了された彼は、日常が音もなく侵食されていくのを感じる。
「いつか自分はこれを撃つのではないか」
そんな思考に囚われながら、青年の内面は静かに変質していく——。

読みどころ

✔主人公の内省の深さ
✔リズムある硬質な文体
✔“人は何に魅了されてしまうのか?”というテーマ性

銃という道具が象徴する「暴力」「衝動」「誘惑」。
それに心を奪われていく人間の心理が、淡々としていながら異様な熱で描かれています。

「銃じゃなくても、人は何かに囚われる」
と読者に気づかせる作品。

純文学らしさ(感情・心理・内省)を体感できる一冊です。

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銃 (河出文庫) [ 中村 文則 ]
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②『コンビニ人間』 村田沙耶香

🔸第155回芥川賞受賞
🔸世界累計100万部超え

30代女性・古倉恵子は大学卒業後もコンビニバイトを続けている。
社会に“馴染めない”彼女にとって、コンビニは唯一“普通”として存在できる場所。
仕事の動き方、喋り方、役割が明確だからだ。

しかし、ある男性との出会いをきっかけに、彼女は“普通とは何か”“生きるとは何か”を思考せざるを得なくなる——。

読みどころ

✔「社会に合わせるしんどさ」
✔「役割の中で安定を得る安心感」
✔「普通とは何か?」への問い

村田作品らしい軽い笑いがありながら、視点は非常に鋭い。
純文学を読んだことのない人にもおすすめの“入り口”です。

レビューでもよく言われるのは

「共感はできない。でもわかる瞬間がある」

共感より“発見”が起きる作品として、まさに純文学の姿を示しています。

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コンビニ人間/村田,沙耶香,1979- 文藝春秋
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③『乳と卵』 川上未映子

🔸第138回芥川賞受賞作

小説家志望の女性のもとに、大阪から姉とその娘が訪ねてくる。
姉は「豊胸手術を受けに来た」と言い、娘は思春期の反抗で“筆談”しかしない。
女三世代の視点から、“女性であること”が濃密に描かれる物語。

読みどころ

✔軽やかでリズミカルな関西弁
✔女性の身体・年齢・性と向き合う内容
✔読む年代によって感想が変わる深さ

文体の音としての心地よさは川上未映子の大きな魅力。
「読む」というより「聴く」に近い快感があります。

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乳と卵 (文春文庫) [ 川上 未映子 ]
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さらにこの作品は後に
『夏物語』へと繋がるため、
気に入った方は続編的に楽しめる構造。

女性読者に限らず、“身体性”や“成長”をめぐるテーマとして非常に現代的な必読作品です。

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夏物語 (文春文庫) [ 川上 未映子 ]
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まとめ:純文学は“発見の読書体験”

エンタメ小説が
「面白かった!」で閉じる読書

だとしたら、純文学は
「残った感情や言葉を持ち帰る読書」

主人公に共感できなくて構わないし、
ストーリーを追うより感情の揺れを味わうジャンルです。

純文学の楽しみは…

✨知らなかった自分の感情に出会える
✨言語化できない感覚が言葉になる
✨読み返す時期によって意味が変わる

という“奥ゆかしさ”にあります。

まずは今回の3冊から、ぜひ一冊選んでみてください