【ほんタメ】たくみさんが紹介した本 261作品【小説・エッセイ】

たくみさんオススメ
ぜんよみ
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読書好きの皆さん、こんにちは!
YouTubeチャンネル「ほんタメ」ファンのハードカバーです

いつも ほんタメ を楽しみにしている方なら、動画をきっかけに「この本、読んでみたい」と心が動いた経験がきっとあるはず。
あの熱量ある語りに触れると、新しい一冊との出会いがぐっと身近になりますよね。

私自身もいちファンとして動画を追いかける中で
「紹介されていた本をあとから見返したい」
「気になった作品をすぐ探せるようにしたい」
と感じるようになりました。

そこでこのブログでは、これまでに紹介された本を振り返りながら、探しやすい形でまとめています。

この記事では、

「ほんタメ」スタートから たくみさん発信で紹介した小説・エッセイにジャンルを絞り、“ものがたり”や筆者の感性にじっくり触れられる作品を中心にピックアップしています。読後に余韻が残るような一冊や、言葉そのものを味わいたくなる作品に出会えるラインナップです。

「次に読む本を探したい」「あのとき気になった一冊をもう一度見つけたい」

――そんなときの手がかりとして、このまとめが少しでも役に立てば嬉しいです。ぜひゆっくりご覧ください📚

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たくみさん紹介 2026年:13作品

ぜんよみ
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2026年にたくみさんが動画で紹介した作品は現在13作品です

今後もどんな作品が登場するか楽しみですね!

一目惚れした本を紹介します【6選】

本を選ぶとき、つい手に取ってしまう“表紙”。

あらすじも知らないのに、
なぜか気になってしまう──
そんな経験、ありますよね。

今回のほんタメは、あえて“中身ではなく見た目”だけで選ぶ
「ジャケ買い本」特集。

中身を知らなくても惹かれる。
むしろ知らないからこそ、開いたときの驚きがある。

そんな“本の顔”の魅力を再発見できるラインナップです📖✨

『ぜんぶ、あなたのためだから』夏原エヰジ

▶ 赤×インパクトある表情で一瞬で目を奪うミステリ装丁

鮮やかな赤に、強烈な表情の人物。
ミステリーらしい“違和感”を一発で伝えるデザイン。

「全員、偽善者」というキャッチコピーも相まって、
内容を知らなくても気になってしまう構成。

思わず手に取ってしまう“強い表紙”の典型です。

読書の時間とれてますか?今週末に一気読みにおすすめな本を紹介します【6作】

「気づいたら最後まで読んでた──」

そんな“止まらない読書体験”って、たまにありますよね。
今回のほんタメでは、思わずページをめくる手が止まらなくなる「一気読み小説」がテーマ。

「最近一気読みした本ある?」と聞かれたときに、
思わず語りたくなる一冊、ぜひ見つけてみてください📚✨

『探偵小石は恋しない』森バジル

▶ “日常系探偵”から一転、ラストで覆る驚愕ミステリ

浮気調査や不倫調査など、現実的な依頼ばかりが舞い込む探偵事務所。
一見すると地味で日常的な探偵ものですが、物語の随所に違和感が散りばめられています。

主人公・小石は“ある特殊な能力”を持ちながらも、それに頼りきらない絶妙なバランス。
その能力の正体や限界が見えないまま進むため、読者は常に引っ張られ続けます。

ポップで読みやすい文体なのに、最後には「やられた」と思わされる構成。
ミステリ好きほど唸る、伏線回収型の一気読み作品です。

『アリアドネの声』井上真偽

▶ タイムリミット6時間、極限状況での救出サスペンス

災害によって閉じ込められた地下施設。
そこに取り残されたのは、「見えない・聞こえない・話せない」三重苦を抱えた人物。

ドローンを使って救出を試みるも、迫るタイムリミットは6時間。
この“時間制限”が読者の没入感を一気に引き上げます。

どうやって救うのか──その一点に集中させられ、ページをめくる手が止まらない。
さらにラストには大きな仕掛けが待っており、読後の満足度も抜群の一冊です。

『禁忌の子』山口未桜

▶ 医療×社会、前半と後半で顔を変える新感覚ミステリ

救急医のもとに運ばれてきた“自分とまったく同じ顔の死体”。
この謎を軸に、物語は医療ミステリーとして進んでいきます。

しかし後半になると一気に様相が変化し、社会派ミステリへと転換。
ジャンルの“変化”そのものが読者を引き込み、止まらない読書体験を生み出します。

デビュー作とは思えない完成度で、読者を最後まで引きずる構成力が光る一冊です。

読んだ小説を忘れていないか検証してみた【18選】

「記憶だけで本を選ぶ」──そんな無茶な企画から生まれた、リアルに“刺さった本”たち。

今回は、事前準備なし・制限時間ありという中で、直感的に選ばれた18冊をテーマ別に紹介します。
「ラストが忘れられない」「登場シーンが強すぎる」「今年読んでよかった」──

本棚を眺めてじっくり選ぶのではなく、本当に記憶に残っている作品だけが浮かび上がる構成になっているのが今回の面白さ。

だからこそ、どれも“ガチで刺さった本”。
次に読む一冊を探している方は、ぜひ参考にしてみてください📚

■ラストが刺さった小説

『向日葵の咲かない夏 』道尾秀介

▶ 少年が見た“ありえない死”から始まる、歪んだ世界のミステリ

同級生の不可解な死をきっかけに、現実と幻想がねじれていく物語。
読み進めるほど違和感が積み重なり、ラストでその意味が一気に回収される構造が圧巻。
読後、もう一度最初から読み返したくなる“後味系”ミステリの代表作です。

『扉は閉ざされたまま』石持浅海

▶ 「犯人が最初からわかっている」状態で進む、異色の心理戦ミステリ

密室の中で繰り広げられる会話劇。
読者は犯人を知っているのに、どう暴かれるのかが見どころになる構造が新鮮。
ラストの静かな決着がじわじわと刺さる一冊です。

『新装版 殺戮にいたる病』我孫子武丸

▶ 猟奇事件の“犯人視点”で進む、衝撃の叙述トリック

連続殺人犯の視点で物語が進むという異常な構成。
すでに犯人は捕まっている──なのにラストで全てが覆る。
ミステリ好きなら一度は体験してほしい、“あの衝撃”が待っています。

■最高の登場シーン

『推理大戦』似鳥鶏

▶ 世界中の名探偵が一堂に会する、“登場ラッシュ”が見どころ

各国の探偵たちが次々と現れる導入部分がとにかく楽しい。
その中でも異彩を放つ登場人物のインパクトは抜群。
ミステリ好きにはたまらない“登場シーンの祭典”です。

『恋と禁忌の述語論理』井上真偽

▶ 日常の中から現れる“論理の怪物”のような人物

派手な登場ではなく、何気ない会話の中で知性が露わになるタイプ。
気づいた瞬間に「この人ヤバい」となる、静かなインパクトが魅力。
ロジカル系ミステリの醍醐味が詰まっています。

『そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート』はやみねかおる

▶ 名探偵・夢水清志郎の登場がすべての始まり

隣に引っ越してくるという日常的な導入から、
一気に“ただ者じゃない感”を漂わせる登場が印象的。
児童ミステリながら、記憶に残る名シーンです。

■2025年読んでよかった作品

『殺し屋の営業術』野宮有

▶ “殺し屋なのに営業トークで生き延びる”異色設定が光る一冊

命のやり取りすら交渉で切り抜ける主人公。
会話だけで展開が進む新鮮さと発想の面白さが魅力。
読書体験の幅を広げてくれる作品です。

『ナゾノベル 引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理』井上真偽

▶ 数学的思考で謎を解く、新感覚の推理ストーリー

アルゴリズムというテーマをわかりやすく物語に落とし込んだ作品。
子ども向けでありながら、大人でも発見がある構成。
ロジカル思考の面白さに触れられる一冊です。

『魔女の館の殺人』三日市零

▶ 脱出ゲーム×ミステリが融合した、体験型ストーリー

館に閉じ込められた登場人物たちが謎を解いていく展開。
ゲーム感覚と推理の融合が新しく、最後まで一気に読める。
ミステリ好きにもゲーム好きにも刺さる作品です。

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たくみさん紹介 2025年:61作品

ぜんよみ
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2025年にたくみさんが動画で紹介した作品は66作品
重複している👇5作品は1作品としてカウント。

何度も紹介しているのはたくみさんの思い入れの強さもあるのかも?!

  • しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
  • 謎の香りはパン屋から
  • ファラオの密室
  • 死刑にいたる病
  • ゲームの王国

【飯テロ】覚悟のある人だけ読んでください【6選】

美味しい一文🍳

読んでいるだけでお腹が空いてくる小説って、ありますよね。
今回のほんタメは、いつもの“あらすじ紹介”ではなく、あえて「美味しい一文」に注目する回。物語の中にふっと現れる、ご飯やお酒の描写だけを切り取って、「ああ、お腹空いた……」となる、ちょっと変わった読書企画です🍽️

今すぐ食べたくなるものもあれば、ちょっと背徳感のある“美味しさ”まで飛び出す今回の6冊。
ぜひ、お腹を空かせながら読んでみてください🤤

『BUTTER』柚木麻子

▶ 冷たいバターと熱いご飯が口の中で溶け合う、“禁断のバターご飯”小説

ご飯の熱ですぐに溶けるから、絶対に溶ける前に口に運ぶのよ。
冷たいバターと温かいご飯。まずはその違いを楽しむ。
そして、あなたの口の中で、その二つが溶けて、混じり合い、
それは黄金色の泉になるわ。

引用 『BUTTER』柚木麻子 / 新潮社

食べ物描写が印象的な小説として、外せないのがこの一冊。
作中で語られる“バターご飯”は、ただの白米+バターなのに、読んだ瞬間に試したくなってしまう魔力があります。

ポイントは、熱いご飯の上で溶ける前の冷たいバター。その温度差をまず楽しみ、口の中で混ざり合った瞬間に“黄金色の泉”になる――そんな表現を読まされたら、もう抗えません。
しかもこの美味しさを語るのが、ただのグルメな人ではなく、作品の中で強い存在感を放つ人物だからこそ、より深く印象に残ります。

読後、きっと冷蔵庫のバターを確認したくなる一冊です。

『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉

▶ お嬢様ミステリの余裕が香る、鴨肉ディナーのひととき

麗子は鴨肉のディナーを堪能した後、
久しぶりに庭の一角にある薔薇園へと足を踏み入れた。

引用 『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉 / 小学館

ミステリなのに、しっかり“美味しい一文”も出てくるのがこの作品の楽しいところ。
お嬢様刑事・麗子が、鴨肉のディナーを堪能したあと、自宅の庭の一角にある薔薇園へ向かう――その一文だけで、生活の格が違うとわかります。
鴨肉というちょっと特別な料理、薔薇園のある家、そしてディナーのあとに謎を思い返すという流れまで含めて、なんとも優雅。

普段なかなか口にしない鴨肉だからこそ、“どんな味なんだろう”と想像が膨らみます。
ミステリの面白さと、お嬢様世界の贅沢さを同時に味わえる一冊です。

『Rのつく月には気をつけよう』石持浅海

▶ 生牡蠣とウイスキーの一文が、美味しさと怖さを同時に連れてくるミステリ

彼女は箸を握ると、わたしの丼から生ガキをひとつとって、口に運んだ。
よく噛んで、ウィスキーで飲み干す。

引用 『Rのつく月には気をつけよう』石持浅海 / 祥伝社

タイトルの“Rのつく月”とは、生牡蠣を食べるのに向いているとされる時期のこと。
この作品では、その牡蠣をめぐる美味しさと危うさが、じわじわ効いてきます。
生牡蠣をひとつ口に運び、よく噛んで、ウイスキーで流し込む――ただそれだけの描写なのに、牡蠣の濃厚な旨味と酒の香りが一気に立ち上がってくるよう。
でも同時に、“牡蠣に当たるかもしれない”という不安や毒の話もまとわりついてくるのが、この作品らしいところです。

美味しそうなのに、どこかゾッとする。その二重の感覚が癖になる一冊です。

最近読んだ本がおもしろすぎたので紹介します【2025年12月】

最近読んだ本6作📚

今回の「最近読んだ本」は、少女小説の名作復刊から、建築雑誌、文芸誌、ミステリ、雑学本まで、今回も見事にジャンルレス。
1冊のはずが11冊ぶんの熱量を抱えた作品まで飛び出して、結果的に“6冊紹介”の枠を軽々超えていく、ほんタメらしい回になりました📚

気になる1冊からでも、シリーズ一気読みでもOK。
今回も、読みたい本がきっと増える回になっています。

『殺し屋の営業術』野宮有

▶ 殺し屋の会社に“営業の天才”が入社したら──設定で一気に持っていかれる受賞作ミステリ

江戸川乱歩賞受賞作らしい、設定の強さが光るミステリ。
主人公は、営業成績トップを誇る超優秀な営業マン。けれど人生への充足感は薄く、どこか空虚に生きています。そんな彼が、ある出来事をきっかけに“殺し屋の会社”と関わることになり、驚くべきことに自分を売り込み、その組織で営業を始めてしまうのです。
「殺し屋」と「営業」という本来交わらないはずの要素が、読んでみると驚くほど噛み合っていて、会話のテンポも抜群。
設定で惹かれ、展開で読ませる、エンタメ性の高い一冊です。

『失われた貌』櫻田智也

▶ 顔を奪われた死体から始まる、“昔ながらの警察小説”の魅力が詰まった本格ミステリ

櫻田智也さん初の長編ミステリは、変死体の発見から始まります。
顔は潰され、歯も抜かれ、手首から先もない――身元の判別を徹底的に妨げられた死体。そこにひとりの少年が現れ、「失踪した父かもしれない」と告げることで、物語は大きく動き始めます。
派手な名探偵ものというより、聞き込みや証拠集めを重ねながら、少しずつ真相へ近づいていく“警察小説”としての魅力がしっかり詰まった作品。

昔ながらの本格ミステリが好きな人にはたまらない手触りがありつつ、しっかり意外性もあるので、読み終わる頃にはきっと「こう来たか」と唸らされるはずです。

【これで最後になるかもしれません】誰にも教えたくない本6冊

本当は教えたくない本6選㊙️

今回のテーマは、「教えたくない本6選」📘
でもそれは、つまらないからでも、人にすすめられないからでもなく、“好きすぎて独り占めしたい”“説明しづらすぎる”“自分のルーツすぎて恥ずかしい”――そんな複雑な愛情が詰まっているから。

いつか2人で雑誌の表紙を飾ることを夢見つつ、今回も本気で語っています。
そして、あかりん表紙の『MAMOR』は見逃し厳禁です👀♥️

『読むと死ぬ本』彩藤アザミ

▶ 内容を語った瞬間に何かが壊れそうな、説明不能系ホラー

タイトルからして強烈な一冊。
しかもただ煽ってくるだけでなく、前書きからすでに不穏で、「これ以上読むのは自己責任」と言わんばかりの空気で読者を包み込みます。
“じゃあどんな話なの?”と聞きたくなるのですが、この本は、説明しようとした瞬間に魅力も仕掛けもこぼれ落ちてしまうタイプ。
だからこそ、人にすすめるのが難しい。でも気になる。
そんな“説明不能の怖さ”を抱えたまま、そっと差し出したくなる一冊です。

【重大発表あり】最近読んだ本をジャンルレスで紹介します【2025年11月】

最近読んだ本6作!!

最近読んだ本の中から、今回もほんタメMCふたりが“今すすめたい本”をセレクトしました📚
ミステリ、コミック、作品集、図鑑、クイズ本まで、今回もかなりジャンルレス。

しかも今回は、ほんタメMC2人にとってうれしすぎる特別なお知らせつき。
井上真偽先生『ぎんなみ商店街の事件簿』文庫版では、なんと2人がそれぞれ解説を担当しています!

“読む楽しさ”はもちろん、“本に関わる喜び”までぎゅっと詰まった今回のラインナップ。
気になる一冊を見つけて、ぜひ手に取ってみてください✨

『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』知念実希人

▶ スマホ画面をのぞき込むように読む、新感覚の“没入型”ホラー小説

スマホのような判型そのものがまず目を引く、仕掛けたっぷりのホラー作品。
右ページにはLINEやSNSのやりとり、左ページにはそれを見る人物の視点が描かれ、まるで本当にスマホを追っているかのような読書体験が味わえます。

都市伝説を追うように進んでいくストーリーも相まって、ページをめくる手が止まらなくなる一冊。
“変わった形の本が好き”な人にも、“しっかり怖い話が読みたい”人にも刺さる作品です。

文庫だからイイ!イチオシの文庫本【6選】

おすすめ文庫本6選!!📚

文庫本って、小さくて軽くて、持ち運びしやすいのはもちろん、価格的にも手に取りやすいのが魅力ですよね📚
今回のテーマは、そんな“文庫だからこそ楽しめる”おすすめ本。

小さな一冊の中に、ぎゅっと詰まった物語や言葉たち。
ぜひ気になる文庫本を見つけて、日常のすき間時間に“ポケットの読書”を楽しんでみてください✨

『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光

▶ 何も言えないのに、誰かに勧めたくなる。“体験そのもの”が衝撃の物語

物語の内容に触れすぎずにおすすめしたくなる一冊。
薄めで手に取りやすく、文庫ならではの面白さが詰まっています。
読みやすいボリューム感ながら、読み終えた時にはしっかり驚きと感動が残るのがこの作品のすごいところ。
まだ読んでいない人には、できるだけ予備知識なしで飛び込んでほしい、鉄板のおすすめ文庫です。

『人工知能の見る夢はAIショートショート集』新井素子

▶ AI時代の“少し先”をのぞける、知的で刺激的なショートショート集

SF作家たちと人工知能学会がコラボした、ちょっと珍しいショートショート集。
AI、法律、ゲーム、社会など、人工知能をめぐるさまざまなテーマが扱われていて、短い物語の中に今っぽい問題意識や想像力がぎゅっと詰まっています。
各作品に解説もついているため、読み物として楽しみながら“AIをめぐる考え方”にも触れられるのが特徴。
進化の速いテーマだからこそ、その時代ごとの想像力を味わう面白さがある一冊です。

『レッドクローバー』まさきとしか

▶ 連続する痛ましい事件の奥に迫る、重厚で苦しい社会派ミステリ

バーベキューの場で起きた毒物事件と、12年前の一家惨殺事件。
一見別々に見えるふたつの事件が、少しずつ複雑に絡み合っていく重厚なミステリです。
登場人物それぞれに影があり、明るく軽やかな読後感とは真逆の、ずしんと沈むような読書体験が待っています。
それでもページをめくる手が止まらないのは、事件の背景にある人間の暗さや社会の歪みがあまりにも生々しいから。
“しっかり重いミステリが読みたい”時におすすめしたい一冊です。

『スピーチ』まさきとしか

▶ 人の心の暗がりを描く作風が気になる人に手に取ってほしい、注目の一冊

『レッドクローバー』とあわせて紹介された、まさきとしかさんの新作。
こちらは文庫ではなくソフトカバーですが、著者の“重さ”や“苦しさ”をたたえた作風が気になる人にはぜひチェックしてほしい作品です。
軽やかに読める物語というよりも、人間の奥底にある感情や痛みを丁寧にすくい上げていくタイプの作品。
重厚な物語に惹かれる人なら、こちらも見逃せない一冊になりそうです。

理系にすすめる理系ミステリ【[π]選】

理系ミステリ[π]選

理系の世界観とミステリの相性は、やっぱり抜群。
今回は、DNA解析、研究不正、宇宙空間――そんな“理系ならでは”の題材が物語の核になった3冊をご紹介します。

理系の知識がある人はもちろん、専門外の人でも“知らない世界をのぞく面白さ”を味わえるラインナップ。
数字や研究、宇宙や生命科学にワクワクする人は、ぜひチェックしてみてください。

『一次元の挿し木』松下龍之介

▶ 200年前の人骨が、4年前に失踪した妹のDNAと一致する――遺伝人類学が導く衝撃ミステリ

山中の湖で発見された、200年前のものとみられる人骨。
それをDNA解析した大学院生の主人公は、ありえない事実に直面します。なんとそのDNAが、自分の4年前に失踪した妹のものと完全一致していたのです。
さらに、その人骨を発掘した調査チームは、謎の“大男”に次々と襲われていくことに。人骨を狙う理由は何なのか。妹の失踪と、200年前の骨はどうつながるのか。

遺伝人類学という珍しいテーマを軸にしながら、ホラーじみた不穏さと大きな謎が一気に走り出す、スケールの大きな理系ミステリです。

『ルカの方舟』伊与原新

▶ 火星隕石の“生命の痕跡”と研究不正――理系の現場の生々しさまで描く本格科学ミステリ

火星由来の隕石から生命の痕跡が見つかった――そんな大ニュースの裏で、「それは不正だ」という告発が届きます。
真相を追おうとした科学ジャーナリストの前に現れるのは、研究の世界に潜む圧力、不正、そして死。告発の鍵を握る研究者は遺体で見つかり、その場には“方舟”の形をした謎の物体が残されていました。

本作の魅力は、ミステリとしての面白さだけでなく、研究の現場のリアルな空気感まで描かれていること。論文、業績、競争、そして研究不正がなぜ起きるのか――その背景まで物語に織り込まれていて、理系の世界の奥行きが伝わってきます。
科学のロマンと現実の厳しさ、両方を味わえる一冊です。

『星くずの殺人』桃野雑派

▶ 無重力の宇宙ホテルで首吊り死体が見つかる――“宇宙ならでは”の謎が光るクローズドサークル

舞台は、宇宙旅行が現実になった近未来。
1人3000万円で宇宙ホテルに滞在できる時代、特別枠で参加した女子高生の主人公は、到着早々とんでもない事件に遭遇します。パイロットが、無重力空間で首を吊った状態で発見されたのです。
重力のない宇宙で、どうやってそんな死に方が成立するのか。しかも容疑者は限られた乗客とスタッフのみ。さらに事件は一度きりでは終わらず、宇宙ホテルは極限状態のクローズドサークルへと変わっていきます。

“宇宙”という設定を単なる舞台装置で終わらせず、無重力や通信状況といった科学的条件そのものを謎に組み込んでいるのが本作の面白さ。理系的な発想が活きる、エンタメ性の高い宇宙ミステリです。

最近読んでおもしろかった6冊をジャンルレスで紹介します【2025年10月】

最近読んだ本6選!!

本日も、ミステリ、幻想文学、ビジネス書、漫画まで、ジャンルを横断して6冊をご紹介。

重たいテーマを扱いながらも、読後に考えさせられる作品。思わず誰かに話したくなる設定の作品。今の自分に刺さる言葉が見つかる作品などなど。

気分や興味に合わせて、ぜひ気になる一冊を見つけてみてください。

『博士はオカルトを信じない』東川篤哉

▶ オカルト好き男子高校生×理詰めの女性博士が挑む、ポップで楽しい科学ミステリ

オカルトが大好きな男子高校生と、オカルトを一切信じない女性博士。この組み合わせだけで、もうワクワクしてしまう一冊です。怪奇現象めいた出来事や不思議な事件に対して、オカルト好きの少年が胸を躍らせ、博士が科学的に解き明かしていく――そんな軽快なやり取りが楽しい短編集

博士が女性で、しかもどこかクセのある“天才”タイプなのも魅力的。読みやすくポップな文体ながら、しっかり謎解きの面白さも味わえます。児童書っぽい入口の親しみやすさと、本格ミステリ的な楽しさが同居した、気軽に読める一冊です。

ミステリ好きが選ぶ、最高のどんでん返しを紹介します【3選】

どんでん返し3選!!

ミステリー好きなら、やっぱり抗えないのが“どんでん返し”。

「絶対こういう話だと思ったのに!」
「その着地は予想してなかった!」
そんなふうに、読者の思い込みを鮮やかにひっくり返してくる作品に出会うと、読書の楽しさを改めて実感しますよね。

「驚きたい」「騙されたい」「読後に悔しい!って言いたい」
そんな方にぴったりのラインナップです。

『スケルトン・キー』道尾秀介

▶ サイコパス主人公×潜入取材が暴く“感情なき思考”の衝撃ミステリ

養護施設で育ち、自らをサイコパスと認識して生きる主人公。
恐怖を感じない特性を活かし、危険な潜入取材を行う週刊誌記者のもとで働いています。

人の感情に共感できず、合理性だけで行動するその思考は、時に恐ろしいほど冷酷。
しかし物語は、彼の過去や“母から残された鍵”の謎とともに、徐々に核心へと迫っていきます。

サイコパスという存在をリアルに描き切りながら、読者の予想を裏切る構造。
「共感できないのに目が離せない」――そんな異質な読書体験が待つ一冊です。

『誘拐遊戯』知念 実希人

▶ 誘拐事件を“ゲーム”として操る犯人と、元刑事の執念が交錯する社会派ミステリ

かつて少女を救えなかった元刑事。
その失敗から4年後、再び“ゲームマスター”を名乗る犯人による誘拐事件が発生します。

犯人は警察ではなく、あえてその元刑事を指名。
提示されるのは、命を賭けた“ゲーム”の数々──

時間制限、不可解なルール、そして翻弄される捜査。
王道の誘拐ミステリかと思いきや、物語は予想外の方向へと加速していきます。

伏線は確かに提示されているのに、絶対に読めないラスト。
読後、「悔しい」と思わず唸る、完成度の高い一冊です。

『眠りの牢獄 』浦賀和宏

▶ 監禁ミステリ×交換殺人が交差する“短さと密度”が異常な衝撃作

ある事件をきっかけに、関係者たちが閉じ込められる監禁劇。
犯人が判明するまで解放されないという極限状況の中、疑念と恐怖が渦巻きます。

同時に進行するのは、ネットを介した“交換殺人”の計画。
無関係な人同士が互いの標的を殺し合うという、完全犯罪を目指す危険な企て。

この2つの物語が交差したとき、想像を超える真実が浮かび上がります。

短編レベルのページ数にも関わらず、長編級の構造と衝撃。
「そこがひっくり返るのか」と驚かされる、トリック好き必読の一冊です。

【祝!80周年】ハヤカワ文庫のおすすめ本紹介【6選】

早川書房80周年 おめでとうございます!🥳

今回は、早川書房80周年記念として、ほんタメMCのふたりが選んだおすすめ作品をご紹介。

SF、ミステリ、純文学、ホラー、ディストピア、青春――
“ハヤカワらしさ”とひとことで言っても、その魅力はひとつではありません。

重厚で美しい大作に圧倒されたい時もあれば、
怪異や謎にワクワクしたい時もある。
あるいは、人間の心の奥にある孤独や優しさに、そっと触れたい日もあるはず。

今回の6冊は、そんな早川書房の懐の深さを感じられるラインナップ。
しかも『文学少女対数学少女』『死の泉』には、たくみさん&あかりんの帯もついています。

「何から読めばいいかわからない」という人にも、
「ハヤカワ文庫の世界をもっと広げたい」という人にもおすすめしたい特集です。

『文学少女対数学少女 』陸秋槎

▶ ミステリの構造そのものに切り込む、知的で刺激的な“ミステリについてのミステリ”

ミステリを書く文学少女と、その作品のロジックの穴を見抜く数学少女。
ふたりの少女の関係を軸にしながら、本作は“ミステリというジャンルそのもの”に踏み込んでいく作品です。

たとえば、証拠は本当に信用できるのか。
犯人が証拠を捏造していたらどうなるのか。
そんなミステリの根幹に関わる問いが、作中で鋭く議論されていきます。

タイトルや表紙からはライトに見えるかもしれませんが、中身はかなり本格派。
ミステリ好きほど「そこを突いてくるのか」とうれしくなる、知的興奮たっぷりの一冊です。

『死刑にいたる病』櫛木理宇

▶ 連続殺人鬼の“言葉”に呑み込まれていく、危うさと不快感が秀逸な心理サスペンス

主人公の大学生のもとに届いたのは、世間を震撼させた連続殺人鬼からの手紙。
「最後の一件だけは自分の犯行ではない。冤罪を晴らしてほしい」――
そんな異様な依頼をきっかけに、主人公は事件を追い始めます。

恐ろしいのは、この殺人鬼がただの凶悪犯ではなく、人の心をつかむのが異様にうまいこと。
優しく認めてくれるような言葉、特別に選ばれたような感覚。
だから読者も主人公も、気づけば少しずつその人物に惹かれてしまう。

冤罪を晴らす物語、と言ってしまえば綺麗ですが、実際に描かれるのはもっと不穏で危険な心理戦。
“人はなぜ、こんな相手に魅了されてしまうのか”という怖さが強く残る作品です。

『ゲームの王国』小川哲

▶ 革命、理想、洗脳、ゲーム――壮大すぎる構想で読む者を圧倒する、カンボジア発の歴史改変SF巨編

舞台はカンボジア。
幼い頃に出会い、ゲームを通じて心を通わせた天才的な少年少女が、時代の激流の中でまったく違う道を歩み、やがて対立していく――そんな壮大な物語です。

一方は革命を起こそうとし、もう一方は理想の村を作ろうとする。
同じように世界を変えたいと思っていたはずなのに、その方法は決定的に分かれてしまう。
その構図だけでも十分熱いのですが、本作はさらにその先へ進みます。

後半では、脳波を利用した“ゲーム”によって人の思考や世論を操作するという、ぞっとする設定まで登場。
歴史とSF、政治と思想、個人の友情と巨大な時代のうねりがぶつかり合う、とんでもないスケールの傑作です。

世界が舞台の本を集めてみました【10選】

読書万博開催!!🌍

本を開くだけで、知らない国の空気や歴史、人々の暮らしに触れられる。
読書って、いちばん気軽にできる“旅”なのかもしれません。

今回は、世界の国々を舞台にした10冊を集めた、まさに“読書万博”なラインナップ。
エジプト、インド、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、韓国、イギリス、カナダ、カンボジア、タイ――それぞれの土地の物語を通して、文化や価値観、歴史や空気感まで味わえる作品たちです。

ミステリ、純文学、エッセイ、長編、翻訳小説とジャンルもさまざま。
旅先を選ぶように、その日の気分で一冊選んでみるのも楽しいはずです。

🇪🇬『ファラオの密室』白川尚史

▶ 古代エジプトの死生観と密室ミステリが交差する、“異国感たっぷり”の本格ミステリ

舞台は古代エジプト。
ミイラにされた人物が死後の審判を受けようとしたとき、「心臓がないから審判を受けられない」と告げられる――そんな強烈な設定から始まるミステリです。

しかも同時に、ピラミッドの密室から王の遺体が消えるという事件まで起こり、物語は一気に加速。
死後の世界の考え方や信仰、当時の文化まで物語に織り込まれていて、ただの謎解きにとどまらない面白さがあります。

“エジプトが舞台のミステリ”というだけでかなり珍しく、
読んでいるだけで砂漠や神殿の空気まで感じられそうな一冊です。

🇺🇸『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー

▶ ニューヨークをさまよう少年の揺れる心が、そのまま青春の象徴になった永遠の名作

名門校を退学になった少年が、実家へ帰ることもできずニューヨークをさまよう数日間を描いた青春小説。
反抗心も孤独も、誰にもわかってほしくない気持ちも、でも本当は誰かとつながっていたい気持ちも、全部むき出しのまま物語になっています。

今読むと、少し不器用で、少し面倒で、でもすごく切実な“若さ”が詰まっている作品。
ニューヨークの街を歩きながら、自分の居場所を探すような感覚は、時代が違ってもどこか共感してしまいます。

アメリカ文学の名作として有名ですが、
“中二病のまま世界とぶつかる少年の物語”として読むと、また違う面白さが見えてくる一冊です。

🇦🇺『55』ジェイムズ デラーギー

▶ “どちらが55人目の被害者なのか”から始まる、オーストラリア発ミステリ

警察署に現れた2人の男。
どちらも「自分は連続殺人鬼の55人目の被害者になるところだった」と訴えていて、しかも相手こそが犯人だと言い張る――そんな異常な状況から始まるミステリです。

つまり、どちらかが本当の被害者で、どちらかが嘘をついている。
そのシンプルで強烈なフックだけで、一気に物語へ引き込まれます。

舞台はオーストラリア。
それだけでも珍しいのに、翻訳ミステリとしての読みごたえもしっかりあり、設定の妙とサスペンスの緊張感が最後まで続きます。

“国”としても“仕掛け”としても印象に残る一冊です。

🇬🇧『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン

▶ イギリスの小さな町で、高校生が“自由研究”として未解決事件に挑む青春ミステリ

イギリスの小さな町で起きた、ある少女殺害事件。
犯人とされた少年はすでに亡くなっているけれど、本当に彼が犯人だったのか――そんな疑問を持った高校生の主人公が、自由研究として再調査を始める物語です。

“自由研究で殺人事件を調べる”という導入からしてワクワクするうえに、主人公が高校生だからこその視点や行動力も魅力。
現代的なテンポで進みながら、しっかりミステリとして面白い一冊です。

イギリスの町の閉鎖性やコミュニティの空気感も味わえて、
青春小説としても、ミステリとしても楽しめる作品です。

🇰🇭『ゲームの王国』小川哲

▶ 激動のカンボジアを舞台に、歴史と虚構とゲームが交差する圧巻の大長編

舞台はカンボジア。
第二次世界大戦後の激動の時代を背景にしながら、そこへ歴史改変やゲーム的な発想まで重ねていく、スケールの大きな長編です。

現実の歴史とフィクションが混ざり合いながら進むため、ただの歴史小説とも、ただのSFとも違う独特の読書体験になります。
革命や国家、システム、人の意思といった大きなテーマを扱いながら、ぐいぐい読ませる力があるのも魅力です。

カンボジアという舞台の重みを感じつつ、
その土地の歴史に物語として入り込める、まさに“読書で旅をする”ような一冊です。

この夏に読んだ6冊を紹介します【2025年8月】

最近読んだ本6選📚

最近読んだ本6冊をご紹介。
小説に限らず、雑誌や対談本まで含めて、ジャンルの振れ幅がとても楽しいラインナップになっています。

「最近どんな本が面白かった?」に対して、
こんなにバラバラなのに全部気になる、というのがこの企画の面白さ。
気軽に読めるものから、知識欲が刺激されるもの、じんわり余韻が残るものまで、ぜひ気になる一冊を見つけてみてください。

『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ

▶ パンの香り漂う日常の中に、小さな違和感を見つけ出すやさしい連作ミステリ

パン屋でアルバイトをする大学生が、日常の中にある“ちょっとした違和感”を見つけていく連作ミステリ。
大きな事件が起きるわけではないのに、読むほどにその小さな謎が気になってしまう、不思議な引力のある作品です。

たとえば、楽しみにしていたライブビューイングに急に来られなくなった友人。
本当にバイトだったのか、それとも何か別の事情があったのか。
そうした些細な謎に向き合うたびに、「それを解き明かすことが本当に正しいのか?」という人間関係の微妙さも見えてきます。

各話のタイトルにパンの名前が入っているのも楽しく、読んでいると無性にパンが食べたくなる一冊。
やさしくて、でもちゃんと面白い日常ミステリです。

本好きが選ぶ2025年上半期ベスト3【ほんタメ文学賞】

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2025年1〜6月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

たくみ部門大賞🏆『魔女の館の殺人』三日市零

▶ 脱出ゲームの面白さとミステリの快感が同時に味わえる、謎解き好き必読の本格ミステリ

理系・文系の大学生コンビが挑むのは、まるで脱出ゲームのような状況と、そこで待ち受ける謎。
本作の面白さは、物語を読むだけでなく、実際に読者も“謎解き”の感覚を味わえるところにあります。

ミステリとしての事件性はもちろんありつつ、作中にしっかりと“謎”が仕掛けられているため、たくみさんのように脱出ゲームやロジックが好きな人にはたまらない一冊。
知的な遊び心とエンタメ性がきれいに両立していて、読む手が止まらなくなります。

ミステリ好きにも、謎解き好きにも刺さる、“趣味にど真ん中”な候補作です。

『どうせ世界は終わるけど』結城真一郎

▶ “100年後に人類が滅亡する”とわかった世界で、それでも人はどう生きるのかを問う連作小説

もし「人類は100年後に滅亡する」とわかったら、私たちは何を思うのでしょうか。
本作は、そんな極端な前提から始まりながら、実はとても現実的に人間の価値観や日常を問い直してくる物語です。

自分はその時もう生きていないかもしれない。
でも、だからといって勉強する意味はなくなるのか。未来のために努力する意味は消えるのか。
そうした問いを、時間の経過とともに変化していく社会や人々の意識を通して描いていきます。

終末ものの顔をしながら、実はとても“今”を考えさせる一冊。
タイトルの軽やかさと、中身の深さのギャップも魅力です。

『謎の香りはパン屋から』土屋うさぎ

▶ 何気ない日常の違和感を“謎”として見つけ出す、やさしくて鋭い日常ミステリ

舞台はパン屋。
そこで働く大学生の主人公が、まわりの人たちは見過ごしてしまうような小さな違和感を“謎”として見つけ出し、少しずつその正体に近づいていく日常ミステリです。

事件が起きて人が死ぬタイプの作品ではないのに、ちゃんと“謎を解く面白さ”がある。
しかも本作の魅力は、本人たちですら謎だと思っていないことを、主人公だけが見抜くところにあります。

やさしい雰囲気の中に、日常を見る目の鋭さがある。
パン屋という親しみやすい場所を舞台にしながら、最後までしっかり楽しませてくれる作品です。

最高の書き出しで無限に妄想が膨らみました【6選】

好きな書き出し6選!!📚

本を開いて、最初の一文を読んだ瞬間に「これはもう好きだ」と思えることがあります。
書き出しには、その作品の空気も、リズムも、作者の企みも、一気に読者を引きずり込む力がありますよね。

今回は、そんな“忘れられない書き出し”に注目した6冊をご紹介。
ゾンビの薬が売っている世界、エピローグから始まる殺人小説、アイドルがストーカーになる物語、死者が語りかけてくるミステリ、分裂しながら生きる「私」、そして「人を殺してしまった」から始まる超短編まで――最初の一文だけで世界が立ち上がる作品ばかりです。

内容紹介を全部しなくても気になってしまう。
それこそが、書き出しの持つ魔法なのかもしれません。

『殺戮にいたる病』我孫子武丸

▶ 「エピローグ」から始まることで、一気に読者を不穏へ引きずり込む衝撃ミステリ

エピローグ

蒲生稔は、逮捕の際 まったく抵抗しなかった。

引用『新装版 殺戮にいたる病』我孫子武丸 / 講談社

まず読者が引っかかるのは、“エピローグ”から始まるという構造。
すでに何かが終わったあとから始まることで、普通のミステリとは違う時間の流れが生まれます。

犯人はもう捕まっているのか。
それなのになぜここから物語が始まるのか。
この違和感だけで、一気に引き込まれてしまう。

有名な作品だからこそ、結末ばかりに注目されがちですが、実は“始まり方”もとても巧い。
不穏さと静けさが同時に立ち上がる、見事な書き出しです。

『誰も悲しまない殺人』キャット・ローゼンフィールド

▶ 死者の語りから始まる___書き出しとタイトルの掛け算が美しいミステリ

私の名前はリジー・ウーレット。あなたがこれを読んでいる今、私はもう死んでいる。

引用 『誰も悲しまない殺人』キャット・ローゼンフィールド (著), 大谷瑠璃子 (翻訳) / 早川書房

死んでいる人物が、いまこちらに語りかけてきている――それだけで、普通のミステリではないことがわかります。

しかもタイトルは『誰も悲しまない殺人』。
なぜ彼女の死は悲しまれないのか。
なぜ彼女は今こうして語っているのか。
その問いが、最初の一文を読んだ瞬間から頭に残り続けます。

死者の一人称で始まる、というだけで強烈なのに、そこにタイトルの寂しさが重なることで、一気に物語の温度が決まる。
まさに、書き出しとタイトルの掛け算が美しい作品です。

『3分で読める! 人を殺してしまった話』より『被告人R365』

▶ 「人を殺してしまった」から始まる超短編集“書き出しの威力”を凝縮したアンソロジー

この本は、今回の企画にぴったりすぎる一冊。
なぜなら、すべての収録作が「人を殺してしまった」という一文から始まるからです。

その中でも印象的なのが、中山七里さんの「被告人R365」

人を殺してしまった。
わたしヒューマロイド社製R365型は法廷に立った今も、その事実を受け入れられずにいた。

引用 『被告人R365』(『3分で読める! 人を殺してしまった話』所収)中山七里 / 宝島社

“人を殺した”という告白から始まるだけでも強いのに、語り手がヒューマロイドだとわかった瞬間、物語は一気にSFミステリの顔を見せます。
しかも3分で読める短さだからこそ、最初の一文の破壊力がより際立つ。

書き出しの面白さを純度高く味わいたい人には、うってつけの一冊です。

歴代最強の名探偵を紹介します【3選】

最強の名探偵3選🕵️

探偵って、どうしてあんなにかっこよく見えるんでしょうか。
頭脳明晰で、どこか謎めいていて、しかも常人にはたどり着けない真実へするりと手を伸ばしていく──その姿に惹かれてしまう人は多いはず。

今回は、そんな「最強の名探偵」をテーマに、たくみさんが注目する3人をご紹介。
記憶が一日でリセットされる異色の探偵、探偵像の原点ともいえる世界的名探偵、そして“和製ホームズ”とも呼びたくなる日本ミステリ界の天才探偵まで、それぞれ違った魅力が光ります。

名探偵と聞いて誰を思い浮かべるか。
その答えを考えながら読むと、もっと楽しいラインナップです。

『掟上今日子の備忘録』西尾維新

▶ 一日で記憶がリセットされるのに、毎回事件を解決してしまう“究極の守秘義務”探偵

掟上今日子は、眠るたびに記憶がリセットされてしまうという、とんでもなく特殊な探偵。
朝目覚めた瞬間には、自分が何者かすらわからない。それでもその日のうちに事件を解決してしまうのだから、まさに規格外です。

この設定のおもしろさは、制約そのものが探偵としての強みにもなっているところ。
依頼の内容も、捜査の過程で知った秘密も、一晩眠れば忘れてしまう。だからこそ、公的機関からも信頼される“最強の守秘義務”を持つ探偵として成立しています。

さらに、記憶を失う運命ゆえの切なさもこのシリーズの大きな魅力。
事件を鮮やかに解決するかっこよさと、毎日がリセットされる寂しさが同居した、唯一無二の名探偵です。

『緋色の研究』アーサー・コナン・ドイル

▶ 推理力、観察力、知識、戦闘力まで兼ね備えた“名探偵の原点”にして完成形

名探偵といえば、やはりまず外せないのがシャーロック・ホームズ。
数多くの探偵キャラクターの原点にして、今なお“探偵像”の基準であり続ける存在です。

ホームズのすごさは、推理力や観察力だけではありません。
科学知識にも長け、趣味で実験を行い、さらにボクシングやフェンシング、護身術までこなすという万能ぶり。
頭脳派でありながら、いざという時には肉体でも戦える──そんなオールラウンダーなところが、いかにも“最強”らしい魅力です。

もちろん、完璧すぎない人間くささもまたホームズの面白さ。
法をはみ出す行動や危うい面も含めて、ただの超人では終わらない深みがあります。
まさに、名探偵という存在のかっこよさを丸ごと背負った人物です。

『占星術殺人事件』島田荘司

▶ IQ300超え、頭脳も見た目も規格外。“和製ホームズ”と呼びたくなる天才探偵

日本の探偵で“ホームズ級”のスケールを感じさせる人物を挙げるなら、御手洗潔は外せません。
島田荘司作品に登場するこの名探偵は、ひと言でいえばとにかく天才。
IQは300以上ともされ、15歳でアメリカの大学に飛び級入学するなど、その経歴からして桁違いです。

しかも御手洗潔の魅力は、単なる頭の良さだけにとどまりません。
見た目もよく、強く、圧倒的なひらめきで難事件を解決していく姿は、まさに“和製ホームズ”と呼びたくなる存在感。
シリーズを通して、彼の規格外なキャラクターに惹かれていく読者も多いはずです。

綾辻行人作品の館シリーズに登場する島田潔という名前にも、その影響が感じられるほど、日本ミステリに残した存在感は大きいもの。
日本探偵小説の系譜を語るうえでも、欠かせない名探偵のひとりです。

積読本を解消する時期がきました

積読本を解消しよう〜📚 part2

読みたいと思って買ったのに、気づけばそのまま本棚へ。
本好きなら誰しも心当たりのある“積読”ですが、ずっと気になっていた一冊を読めた時の満足感は、やっぱり格別です。

今回は、そんな「ずっと読みたかったのに、なかなか読めていなかった」積読本をたくみさん・あかりんが紹介。

積読の先には、思いがけず自分の世界を広げてくれる一冊が待っているかもしれません。
「いつか読もう」を「今読もう」に変えたくなる動画です。

『羅針盤は壊れても』西村賢太

▶ どうしようもなさの中でもがく人間を、むき出しの言葉で描く私小説集

西村賢太作品の魅力は、登場人物のどうしようもなさや情けなさを、決してきれいに整えず、そのまま差し出してくるところ。
本作でも、社会のなかでうまく立ち回れず、劣等感や苛立ちを抱えた人物の姿が生々しく描かれます。

言葉遣いは鋭く、感情は露骨で、ときに痛々しい。
それでも読んでしまうのは、その“みっともなさ”のなかに、不思議と目が離せないリアルがあるからです。

自分の人生を書けば作品になるわけではない、書くことそのものの難しさまで伝わってくるのも印象的。
読む人を選ぶ作風ながら、刺さる人には深く刺さる一冊です。

映画も原作も好きな小説【6選】

『映画も原作も好きな小説【6選】〜〜〜!!』

映画も原作も好きな作品ってありますよね。
小説ならではの心理描写や構成の面白さ、そして映像ならではの演出や俳優の表現。

同じ物語でも、小説と映画ではまったく違う魅力が生まれることがあります。

小説を読んでから映画を見るのも良し、映画を見てから原作を読むのも良し。
それぞれの違いを楽しみながら、ぜひ両方味わってほしい6作品です。

『容疑者Xの献身』東野圭吾

▶ 天才数学者の“究極の愛”を描く名作ミステリー

ガリレオシリーズの中でも特に高い評価を受ける名作。
天才数学者・石神が隣人の女性を守るために仕掛けた、驚愕のトリックが描かれます。

映画版では福山雅治、堤真一、松雪泰子といった豪華キャストが出演。
特にラストシーンの感情表現は、小説とはまた違う形で観る者の心を揺さぶります。

原作の緻密な構成、映画の圧倒的な演技力。
両方を味わうことで、この物語の深さがより際立つ一作です。

『図書館戦争』有川浩

▶ 本を守るために戦う、熱いエンタメ作品

表現の自由を守るため、図書館が武装組織として本を守る世界を描いた人気シリーズ。

映画版では岡田准一と榮倉奈々が主演を務め、アクション要素とラブコメ要素がバランスよく描かれています。
図書館という場所で繰り広げられる戦いという設定の面白さも魅力です。

本好きには特に刺さる、“本を守る物語”。
原作の世界観と映画の迫力、どちらも楽しめるシリーズです。

『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ

▶ SNS社会の恐怖を描く、現代型サスペンス

美人OLの殺人事件をきっかけに、同僚女性が犯人ではないかという疑惑が広がっていく物語。

原作は複数の証言によって真相が浮かび上がる構成で、情報の断片から読者が真実を推測していくミステリー。
映画版ではSNSやネットの拡散によって人が追い詰められていく様子が、よりリアルに描かれています。

“噂”や“情報”が人を殺してしまう時代の怖さを感じさせる作品です。

おすすめされた本を含めて6冊紹介します【2025年6月】

・:*:🍅最近読んだ本6作🍳・:*:

今回は、料理本からミステリー、文学、科学雑誌、さらには写真集まで――とにかくジャンルが幅広い回!
最近読んだ本を、たくみさんとあかりんが3冊ずつ紹介します。

料理初心者でも作れてしまうレシピ本、現代社会を舞台にしたミステリー、人生の選択を考えさせられる文学作品、猫の科学を解説する雑誌など、読みどころ満載。
視聴者さんおすすめの本も登場します📚

気になる作品があればぜひチェックしてみてください!

『難問の多い料理店』結城真一郎

▶ フードデリバリー配達員が巻き込まれる、新感覚ミステリ

舞台はフードデリバリーサービス「ビーバーイーツ」。
あるレストランのシェフから、配達員たちは奇妙な“追加依頼”を受けることになります。

荷物の配達だけでなく、情報収集や調査を頼まれ、
やがてそれが事件解決につながっていく──。

配達員それぞれの視点で進む連作短編が、最後に一つの物語へと収束する構造も見事。
現代社会の働き方「ギグワーカー」を題材にした、今っぽい設定が光るミステリです。

本棚に並べたい映え本【6冊】

✨映え本6選!!✨

本って、読むだけじゃなく「置いてあるだけで気分が上がる」ものもありますよね。
今回のテーマは、表紙や装丁がとにかく素敵な“映え本”。本棚に面で飾りたくなるもの、思わずジャケ買いしてしまうもの、部屋の空気までちょっとおしゃれにしてくれそうなものを集めた6冊です📚✨

色鮮やかな一冊も、シンプルなのに洗練された一冊も、それぞれに違う魅力があるのが本の楽しいところ。
「読む本」としてだけでなく、「置いておきたい本」としても楽しめる作品たちをまとめました。

『ファラオの密室』白川尚史

▶ エジプトの空気をまとった美女が目を引く、ミステリ界の強インパクト装丁

最近のミステリでは、印象的な女性のイラストが大きく表紙に配された装丁をよく見かけますが、その中でもかなり強く視線を奪うのがこの一冊。

舞台がエジプトということもあって、エキゾチックでミステリアスな雰囲気がしっかり伝わってきます。
金色のあしらいや、帯を外した時の高級感も含めて、まさに“飾りたくなるミステリ”。

さらに中身は特殊設定ミステリとしてもしっかり面白い。
ビジュアルのインパクトと作品の強さが両立した一冊です。

最近読んだおすすめの本6冊【2025年5月】

最近読んだ本6選!!📚

喫茶店の香り、あたたかいごはん、たい焼きの甘さ。
今回の6冊は、読んでいるうちにじんわりお腹が空いてきて、ちょっと日常を愛したくなるラインナップでした。
雑誌、絵本、小説、書簡形式の物語までジャンルはさまざま。でもどの本にも、“誰かと何かを味わう時間”の豊かさが詰まっています☕️📚

『君のクイズ』小川哲

▶ “0文字押し”はなぜ可能だったのか——クイズを題材にした、極上の謎解きミステリ

クイズ番組の決勝戦。
対戦相手が、問題文が1文字も読まれないうちにボタンを押し、正解してしまう。

そんな“ありえない一瞬”に負けた主人公が、
「あれは何だったのか」を追いかけていく物語です。

青春クイズ小説かと思いきや、これはしっかりミステリ。
人が死ぬわけでも大事件が起きるわけでもないのに、“なぜ起きたのか”を追う構造がものすごく面白い。

クイズ好きはもちろん、謎解き好きにもおすすめの一冊です。

前情報なしで読むべきミステリ【3選】

🌀👀🙅レビュー閲覧禁止ミステリ3選!!🙅👀🌀

“レビューを見た瞬間に面白さが減るミステリ”って、たしかにあります。
今回の3冊はまさにそれで、検索・口コミ・あらすじチェックをしたくなる気持ちをグッとこらえて読みたい作品たち。
情報が少ないほど効いてくるタイプだからこそ、「何も知らない自分」のままページを開くのがいちばんの贅沢です🌀👀🙅

『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』泡坂妻夫

▶ “種明かし厳禁”の読書マジック——知らないほど驚ける、仕掛け系ミステリ

ミステリとしての面白さはもちろんですが、この作品は「知らずに読む」こと自体が最大の体験。
作者の泡坂妻夫は直木賞作家であり、さらにマジシャンとしても知られる人。
つまりこれは、“小説の形をしたマジック”みたいな一冊です。
先にレビューや解説を覗いてしまうと、マジックを予習してから見に行くようなもの。
タイトルに惹かれたら、そのまま何も見ずに手に取って読むのが正解です。

『方舟』夕木春央

▶ 助かるには1人犠牲——極限の密室で始まる、感想戦不可避ミステリ

大学時代の友人たちが山へ向かい、閉じ込められて出られなくなる。
全員が助かるためには「1人」を犠牲にする必要がある——そんな極限状態の中で、事件(殺人)が起きる。
ここまででもう十分強い設定なのに、この作品は“どこを説明してもネタバレになり得る”。
だからこそ、買うならAmazonのスクロール厳禁。レビューは読後まで封印推奨です。
読んだあと必ず語りたくなるのに、語るにはネタバレが必要…というジレンマまで含めて名作。

『そして誰かがいなくなる』下村敦史

▶ “実在する家”が舞台の臨場感——設計図までリアルな、体験型ミステリ

下村敦史さんの”自宅が舞台”の強烈に印象に残る一冊。
細かな内装描写や設計図レベルの情報が出てきて、読んでいるだけでその空間に入り込む感覚になります。
しかもそのリアルさが、ミステリとしての怖さや緊張感を底上げしてくる。
「家ミステリ」好きはもちろん、館モノ好きにも刺さる“体感”タイプ。
そしてこの作品も、事前情報が入るほど楽しみが目減りしやすいので、まずは何も見ずに読んでほしい一冊です。

最近読んだおすすめの本10冊を紹介します

📚たくみの最近読んだ10冊📚

今回は“最近読んだ10冊”たくみさんバージョン✨

鳥類学から日本絵画、疑似科学、ギミック強めのミステリ、そして学園デスゲームまで——知的好奇心をフル回転させるラインナップをまとめました📚🎉

『まず良識をみじん切りにします』浅倉秋成

▶ 伏線回収じゃなく“笑いの切れ味”で殴ってくる——短編コントみたいな痛快短編集

浅倉秋成のもう一つの強み=“お笑い”が前面に出た短編集。
5編それぞれが、発想の時点でズルい設定から始まり、読後は良質なコントを一本見終わったみたいな満足感が残ります。
中でも一作目の「そうだ、デスゲームを作ろう」ではデスゲームの準備過程を描くような“小説コント”が光る。
サクッと読めて、ちゃんと笑える短編集を探してる人におすすめです。

『ぎんなみ商店街の事件簿 ~Brother編~』『ぎんなみ商店街の事件簿 ~Sister編~』井上真偽

▶ 同じ事件を“別視点で推理”する快感——読む順番で味が変わる、二冊一組ミステリ

上下巻ではなく、Brother編とSister編という“並列の二冊”。
扱う事件は同じなのに、探偵役(視点)が違うことで、推理も見え方も変わっていく仕掛けが最大の魅力です。
「どちらから読んでもOK」とされつつ、1話ずつ交互に読むと“記憶が新しいうちに反転を楽しめる”タイプ。
事件の真相だけでなく、「解釈」そのものが揺らぐミステリ好き向けの遊べる二冊です。

『だから捨ててと言ったのに』講談社 (編集)

▶ たった一文の縛りで、作家の色が爆発する——“一行目固定”の変化球短編集

全編が「だから捨ててと言ったのに」という同じ一文から始まるアンソロジー。
入口が同じなのに、着地は怖い・笑える・切ない・ミステリ…とバラバラで、作家の個性の出方が面白すぎる一冊です。
短編だからテンポ良く読めて、「この作家もっと読みたい」が見つかる“出会い系”アンソロジー。

『二人一組になってください』木爾チレン

▶ 「二人組」という言葉が、こんなに残酷になるなんて——女子校×カースト×学園デスゲーム

舞台は女子校、卒業式直前。
いじめをなくすための“特別授業”として提示されるのが、「二人一組になれない者は失格(=死)」というルール。
さらに組み合わせは固定できず、最後に“特定の一人”が残れば、残り全員が死亡——。
無自覚の加害、クラス内カースト、「仲良し」の暴力性が、デスゲームの形で可視化されていく。
表紙の可愛さとは裏腹に、読後にずっしり残る“学園のリアル”が刺さる一冊です。

みんなが知っている超ベストセラーを紹介します【3冊】

🎆大ベストセラー本3選!🎆

何百万部の“理由”を、いまこそ確かめたい。
タイトルは知ってる、内容もなんとなく知ってる――でも実は読んだことがない。そんなベストセラーって多いですよね。
今回は「売れたのにはワケがある」3冊を、物語の面白さ・読みやすさ・刺さるポイントでまとめました🎆

『火花』又吉直樹

▶ 売れない芸人の“憧れ”が、静かに心を削っていく――笑いの世界のリアル青春譚

売れない芸人・徳永が出会うのは、危ういカリスマ性を放つ先輩芸人。
「面白さ」のためなら世間も他人も置き去りにするような尖りに、徳永は惹かれ、弟子入りしていきます。

印象的なのが、花火の使い方。
お祭りのイベントでようやく回ってきた出番の直前、花火が上がって観客がそっちへ流れていく――
“見てもらえない側”の寂しさが、最初から胸に刺さります。

会話の中に自然に混ざるボケとツッコミ、気づかれずにスルーされる芸人同士の空気感など、当事者だからこそ描ける細部が濃い。
笑いに人生を賭けることの痛みと熱が、じわじわ響く長編です。

『もものかんづめ』さくらももこ

▶ 何でもない日常が、最高の“事件”になる――笑えて、ちょっと沁みるエッセイの金字塔

『ちびまる子ちゃん』の作者・さくらももこが、自分の生活や子ども時代を軽やかな筆致で切り取ったエッセイ集。
日常の“どうでもいい出来事”が、なぜこんなに面白くなるのか――その天才っぷりを体感できます。

たとえば水虫の話みたいな、普通なら流して終わる出来事すら、語り口と観察眼で爆笑エピソードに変わる。
お金持ちの友人の話なども出てきて、「ちびまる子ちゃんのルーツ」が濃縮されたような読後感です。

“エッセイで何百万部”の説得力は、読み始めた瞬間にわかります。
今読んでも色あせない、鉄板の面白さ。

最近読んだ春っぽい本を6冊紹介【2025年4月】

最近読んだ本6選!!📚

春の気配を感じる、軽やかなラインナップが揃いました。
ミステリ短編集からノンフィクション、言葉の雑学本、写真集、カルチャー誌、そして青春小説まで――ジャンルレスに6冊をご紹介。
読書欲がふわっと芽吹く、そんな回です🌸

『その噓を、なかったことには』水生大海

▶ “嘘”が暴かれる瞬間の美しさ――どんでん返しが冴える短編集

“嘘”をテーマに描かれる、鮮やかな短編ミステリ集。
表題作を含む5編が収録され、どの物語にも静かに、しかし確実に仕掛けが張り巡らされています。

冒頭の「妻は嘘をついている」では、家に帰ると見知らぬ男が死んでいるという衝撃の幕開け。
妻は「知らない」と言うが、どうやら何かがある――。

ラストの着地がとにかく美しい。
派手さではなく、“余韻で刺す”タイプのミステリが好きな人におすすめの一冊です。

読んでたら絶対カッコイイ本【6選】

〜📚読んでたらかっこいい本📚〜

電車で分厚い本や、タイトルからして“知の匂い”がする本を読んでいる人って、つい目で追ってしまう…!
今回は「内容がすごい」だけじゃなく、“読んでる姿そのものがかっこいい”本をセレクト。
気取って見える一冊、こじらせて見える一冊、でもそれも含めて最高。あなたの“かっこいい読書”の相棒、見つけてみてください。

『魍魎の匣』京極夏彦

▶ 文庫の厚みで“読書強者”を証明する、怪異×論理の重量級ミステリ

カバンからこの分厚い文庫が出てきた瞬間、周囲の視線をさらう存在感。
箱にまつわる不穏な気配、じわじわ迫る異常、そして理屈で追い詰めていくミステリの快感が詰まっています。
“挑んでいる”姿そのものがかっこいい。読書家の称号が欲しいなら、まずはここから。

必ず読み返したくなるミステリ【3選】

📚3度読みミステリ3選〜〜〜!!📚

結末が気になって、読み返しが止まらない──。
今回の「3度読みミステリ3選」は、“どんでん返し”だけじゃなく、読み終えた瞬間に「最初から確認したい!」が発動するタイプを集めた回。
読み返す快感そのものがご褒美になる3冊です📚🕵️

『死刑にいたる病』櫛木理宇

▶ “優しい顔の怪物”に、人生ごと絡め取られる──戦慄の心理サスペンス

24人を殺したとされる連続殺人犯から、ある大学生に手紙が届く。
面会に訪れた彼に告げられたのは、「9件のうち1件だけは自分じゃない。真犯人を探してくれ」という“ありえない依頼”。
調べるほどに、犯人の手口の異常さだけでなく、周囲の人間をも魅了してしまう“怖さ”が浮き彫りになっていく。
読み終えたあと、「あの会話」「あの描写」の意味を確かめたくなって、自然とページを巻き戻す一冊です。

『出版禁止 ろろるの村滞在記』長江俊和

▶ 読者まで“仕掛け”に巻き込む──読み終わった瞬間、最初に戻らせるフェイクドキュメント

“恨みを抱えた人が集まる村”に、「呪いで人が死ぬ」という噂がある。
その真相を追うルポライターが取材に向かい、記録を積み上げていく──形式はドキュメンタリー。
けれど、この作品の本体は「物語」だけじゃない。
読み終わった瞬間、確実に“最初から読み直して確認したくなる”仕掛けが待っている。
二度読みどころか、理解が追いつくまで三度読ませにくる、ガチのトラップ本です。

『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』泡坂妻夫

▶ “ネタバレ厳禁”の極み──レビューすら見ずに突っ込むべき、読書体験型ミステリ

舞台は、どこか宗教めいた“施設”。説明できるのは以上。
この本の怖さ(=すごさ)は、「うっかり情報を踏む」と体験が壊れるところにある。
読み終えたあとに“ある事実”を理解して、戻って確かめたくなる瞬間が来る。
買うなら、星もレビューも見ずに直行──それが正解です。

本好きが選ぶ2024年下半期ベスト3【ほんタメ文学賞】

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2024年7〜12月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

『Q eND A』獅子吼 れお

▶ 正解できなければ死。さらに全員“異能力持ち”——クイズ×能力×心理戦デスゲーム

クイズに答えられないと脱落(=死)。
しかも参加者全員に、クイズに関わる“異能力”がひとつずつ与えられている。
答えが分かる能力があっても、それがバレたら終わる——正解そのものだけじゃなく、周囲の視線と嘘の演技が戦場になる。
頭を使うデスゲームを求める人に。

『伯爵と三つの棺』潮谷験

▶ 三つ子が容疑者、時代は革命前後——設定に“必然”がある、無駄ゼロのどんでん返し

舞台はフランス革命前後。
容疑者は“そっくりな三つ子”で、現代なら技術で見分けられるところを、時代設定が見事に難易度へ変換します。
話に無駄がなく、読み進めるほど推理を組み立てたくなるのに、最後にきれいにひっくり返される快感。
ミステリの構造美で殴ってくる一冊です。

たくみ部門大賞🏆『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』下村敦史

▶ タイトルの時点で勝ち。全員が“推理する側”で、事件が多重に解決していく快感作

「どういうこと!?」を、そのまま読書の推進力に変える強タイトル。
しかも中身もタイトル負けしない——登場人物が“探偵役”として推理を重ね、事件が多重に解決していく仕掛けが走り続けます。
一瞬どんでん返しもあれば、積み上げ型の推理もある。
説明を聞くほど気になるのに、知らないほうが楽しい。タイトルで買って正解になる一冊です。

大切な文庫本を6冊紹介します

お気に入りの文庫本6選💖

お気に入りの“文庫本”って、内容だけじゃなく「何度も読んだ跡」や「表紙の記憶」まで込みで愛せるのがいいところ。
気になった1冊から、ぜひ文庫棚を深掘りしてみてください📚✨

『フェルマーの最終定理』サイモン・シン

▶ 未解決問題が解かれる瞬間までの、“数学×人間ドラマ”超大作ノンフィクション

「フェルマーの最終定理」という長年未解決だった数学の難問が、ついに解かれるまでの歴史を追った一冊。
数式を全部理解できなくても大丈夫で、読むべき面白さは“人間の執念”と“奇跡みたいな伏線回収”。
天才たちの挑戦と挫折、そして夢の成就が積み重なり、最後は胸が熱くなる“実話のドラマ”として成立しています。
理系じゃなくても刺さる、人生ごと持っていかれる名作です。

『カエルの小指』道尾秀介

▶ 物語と記憶が増幅する、激熱エンタメミステリ

『カラスの親指』の続編として読まれることの多い一冊。
道尾作品らしい人間の情と、物語が転がっていく推進力が同居していて、読み進めるほど熱が上がっていきます。
“たくみさんが解説を書いた”ことも含めて、思い入れのある一冊。
前作が好きだった人はもちろん、「この作者を深掘りしたい」人の次の一手にもおすすめです。

『ルビンの壺が割れた』宿野かほる

▶ “FacebookのDMだけ”で進む、超短距離どんでん返しサスペンス

昔の知り合いに、ふとSNSで連絡してしまう──そこから始まる、軽いようで不穏なやりとり。
会話文に近いテンポで進むので驚くほど読みやすく、薄さのわりに密度が高いのが特徴です。
そして最大の魅力は、読者の想像を気持ちよく裏切る“強烈などんでん返し”。
「人に渡して布教しやすい文庫」としても優秀な、サク読み衝撃作です。

直近の読んだ本6冊【2025年1月】

最近読んだ本📚

本日も多岐にわたるジャンルでご紹介しております!
たくみさんは理系魂とお笑い愛が炸裂、あかりんは書き手としても読み手としても本の世界にどっぷり。
気になった1冊から、ぜひつまみ食いしてみてください😊

『ナゾノベル 引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理』井上真偽

▶ プログラミングの入口で“事件解決”!アルゴリズム×日常ミステリ入門

引きこもりのお姉ちゃんが、学校で起こる小さなトラブルを“アルゴリズム”で整理し、解決に導いていく児童向けミステリ。
図やイラストも多く、文章も読みやすいので小学生くらいからスッと入れる設計です。
「規則を作って、手順どおりに考える」楽しさがそのまま物語になっていて、理系っぽい思考の第1歩にぴったりの一冊。

『口に関するアンケート』背筋

▶ “アンケート形式”でじわじわ侵食する、超短距離ホラー

見た目は薄くて小さく、売り場によってはフリーペーパーっぽく置かれていることもあるという変化球の一冊。
1作目は「音声データの文字起こし」みたいな語り口で進み、読者の想像力にじわじわ触ってくる怖さが効きます。
内容は語れないですが、1冊まるごと一気読みできて、ラストに“持っていかれる”読後感。
短いのに強い、ホラーのワンパン力を体験したい人へ。

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たくみさん紹介 2024年:57作品

ぜんよみ
ぜんよみ

2024年にたくみさんが動画で紹介した作品は63作品
重複している👇6作品は1作品としてカウント。

何度も紹介しているのはたくみさんの思い入れの強さもあるのかも?!

  • 向日葵の咲かない夏
  • その可能性はすでに考えた
  • 葉桜の季節に君を想うということ
  • 世界でいちばん透きとおった物語
  • きこえる
  • ぼくらは回収しない

ミステリ・偏愛小説・新書・文芸誌・鈍器本・箱型謎解き本など多種多様!!【6選】

本日は様々なジャンルでご紹介〜☕️

☕️📚 今回の「最近読んだ本6選」は、謎解き体験型の“事件ファイル”から、SNS時代の倫理をえぐる小説、略奪愛アンソロジー、そして幽霊や超常現象を“科学で疑う”一冊までジャンル横断。
「本と呼べるものなら何でもOK!」の言葉どおり、読書の楽しさが“形式”ごと広がる回でした。気になる1冊から、ぜひ覗いてみてください。

『転売ヤー殺人事件』松澤くれは

▶ 炎上と正義が加速する。転売をめぐる“世論”が、犯人を作り出すミステリ

転売ヤーばかりが狙われる連続殺人事件が発生。
しかし恐ろしいのは事件そのものだけじゃなく、SNSで「転売ヤーなら殺されても仕方ない」といった空気が広がり、私刑のような“正義”が膨張していくこと。
主人公は転売を生業にしながらも強烈なプライドを持ち、読者の感情を揺さぶってくる存在。
「やってることはダメ」なのに、背景や言葉の強さで一瞬肩入れしそうになる——その危うさがまさに現代的。
ミステリとしてのひっくり返しもあり、“SNS×加害/被害×正義”を真正面から描いた一冊です。

古畑ほんタメ郎がオススメする警察小説【3選】

警察小説3選!!👮

👮‍♀️🚲 今回は“探偵が暴れる系”ではなく、組織として動く警察のリアルにフォーカスした3冊。
「証拠を積む」「立場がある」「簡単にズカズカ動けない」——その不自由さの中で、なお真相へ迫っていく渋さがたまりません。
放火の違和感を拾う捜査、取り調べ室で爆弾を止める会話劇、そして“2日間の空白”に潜む真実。警察小説の面白さがそれぞれ別ベクトルで味わえるセレクトです。

『可燃物』米澤穂信

▶ “燃えにくいはず”が鍵になる。違和感から事件をほどく、警察短編集

群馬県で起きた連続放火事件。狙われるのは家そのものではなく、家の外に置かれたゴミ袋——しかも“生ゴミ”に火がつけられている。
捜査が始まった途端、なぜか放火はぴたりと止む。
現場の小さな違和感を拾い、証拠を積み、組織の手続きを踏みながら犯人へ迫る過程がめちゃくちゃ警察小説的。
分厚く見えて実は短編集なので読みやすく、「派手じゃないのにゾクッとする」捜査の気持ちよさが詰まった一冊です。

『爆弾』呉勝浩

▶ 取り調べ室が戦場になる。会話だけで“次の爆発”を止めろ!

些細な事件で連れてこられた、どこにでもいそうな中年男。
ところが彼は「10時に秋葉原で爆発が起きる」と告げ、実際に爆発は起きてしまう。さらに「次は1時間後」と予告が続き、警察は“爆弾魔”を取り調べで追い詰めながら、同時に現場で爆発を防がなければならない。
この物語のスリルは、銃撃戦ではなく言葉の応酬
相手に主導権を握られそうになりながら、会話と推理で時間を稼ぎ、真相を引きずり出す——“会話劇×サスペンス”の傑作です。

『半落ち』横山秀夫

▶ 自白したのに、まだ足りない。空白の“2日間”が暴く真実

ある警部が「3日前に妻を殺した」と自首してくる。動機も経緯も語り、事件は一見“完全に落ちた(完落ち)”ように見えた。
だが、取り調べに当たった刑事は気づく。——自首までの2日間について、男は何も話していない。
その沈黙は何を隠しているのか。
警察、弁護士、記者の立場など複数の視点から事件を立体的に追い、ただの犯人探しでは終わらない“人生の真相”へ踏み込んでいく。
タイトルの意味が腑に落ちた瞬間、読後の余韻が一段深くなる警察小説です。

衝撃!?余韻!?尊敬!?いろいろな意味でシビれる本を集めました【6選】

シビシビ!しびれる本6選!!⚡️⚡️

⚡️🥀「しびれる」って、カッコよさだけじゃない。
読み終わった瞬間に背筋が冷えたり、脳がグラついたり、言葉が出なくなったり——。
今回のほんタメは、そんな“シビシビ体験”をくれる本をジャンルレスで持ち寄る回です。

読後に「いま自分、何読まされた…?」って呟きたくなるラインナップ、そろってます。

『彗星を追うヴァンパイア』河野裕

▶ ニュートンの時代で、科学と“物理法則を逸脱した存在”が交差する空想歴史ロマン

17世紀イングランド。魔術から科学へ、世界のルールが切り替わる時代に、主人公は“歴史上の偉人”の弟子となる。
そこへ現れるのは、科学では説明できないヴァンパイア——。
史実とフィクションが混ざり合い、数式や理論が物語の熱量に変わっていく快感がすごい。
「科学のドラマってこんなに燃えるのか」と、カッコよさでしびれる一冊です。

『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光

▶ 何も言えないのに、誰かに勧めたくなる。“体験そのもの”が衝撃の物語

あらすじで語ると魅力が逃げる、紹介がいちばん難しいタイプの作品。
だからこそ、レビューも感想も「読んで」としか言えなくなる。
読み進めるほど透明度が増していき、ある瞬間に「うわ……」と声が漏れる、衝撃のしびれが待っています。
本を読んで“体験した”と言いたくなる一冊。

『きこえる』道尾秀介

▶ 読むだけじゃ終わらない。QRコードで“音”が介入する、体験型しびれ短編集

短編小説を読み終えた先にあるのは、QRコード——。
そこから音声(あるいは映像)へ接続することで、読んできた物語の意味が揺れたり、反転したりする仕掛けが待っています。
暗い部屋で読むと、音が“本の外側”から侵入してくる感じがして怖い。
紙の読書に飽きた人ほど、刺激でしびれるチャレンジングな一冊です。

読書が苦手なあなたに読んでほしい本【6選】

📚🪞読書初心者にこそ、“最初の1冊”はやさしくて強い本を。
「本を読みたいけど最近読めてない…」という人に向けて、たくみ・あかりんが“入口として間違いない6冊”を本気でセレクトする回です。
短編集で負担を減らす/現代設定で置いていかれない/長編は“読み切った達成感”を狙う──初心者がつまずくポイントを先回りしてくれる優しさが詰まってました。

「無理せずマイペースに楽しんでいこう」という背中の押し方まで含めて、読書リハビリにぴったりです😌

『七回死んだ男』 西澤保彦

▶ ループ体質×家族の危機。“ポップに読めて衝撃が刺さる”本格ミステリ入門

同じ日を繰り返してしまう青年が、ある「繰り返しの一日」で起きる事件に巻き込まれる物語。
設定だけ聞くと重そうなのに、中身はテンポよくユーモアも多めで読み口が軽いのがポイント。
それでいてラストは“どんでん返しの衝撃”がちゃんと来るので、「小説って面白い!」を一発で体感できる入門編です。

『ぼくらは回収しない』真門浩平

▶ SNS時代の“いま”がそのままミステリに。前提知識ゼロで没入できる短編集

読みにくさの原因になりがちな「時代背景」や「古い常識」を、最初から排除してくれる現代型ミステリ。
スマホやSNSが当たり前の世界観だから、説明抜きで状況が理解できてストレスが少ない。
短編集なので、まずは1本だけ…と気軽に試せるのも初心者向けポイントです。

『許されようとは思いません』芦沢央

▶ 読後感の“嫌な気持ち”がクセになる。イヤミス沼への安全な入口

「ミステリ=スッキリ」だけじゃない、読後にゾワっと残る“イヤミス”の入門として最適な短編集。
日常に近い状況からスッと入れて、最後に刺さるひと言で「うわ…」となる快感(?)が味わえます。
“なんでみんなイヤミス好きなの?”の答えが、きっとここにあります。

1990年代生まれが初めて買った漫画・小説・雑誌

2人の初めて買った本〜〜!

「2人が初めて買った本」を記憶と現物から掘り起こす回。
“最初の一歩”のリアルが最高にエモいです。
子どもの頃の自分に会いにいくような読書回でした🧐

『ダレン・シャン4 バンパイア・マウンテン』

▶ ハードカバーから文庫へ――“自腹で続きに手を伸ばした瞬間”が残る冒険ファンタジー

家にある1〜3巻はハードカバー。でも4巻から文庫。
この「ここから自分のお金で買い始めた」感が、初めての“自力読書史”として強い証拠になる一冊です。
仲間との旅、試練、そして長編だからこそ成立する衝撃。
子どもが「読書ってこんなことまで起きるの!?」と震える、初購入小説として完璧な選択です。

文庫本多め!?最近読んだ本6選

「最近読んだ本!」📚🗯

恒例の「最近読んだ本!」回。ミステリから学術書、雑誌までジャンルレスに6冊並んで、2人の興味関心や近況がそのまま透けて見えるラインナップです🫣

読書の秋にぴったりの「今」を楽しむ回でした🍁

『白医』下村敦史

▶ “生と死の境界”を突きつける、読後に言葉を失う医療ミステリ

病院で起きる複数の“不審な死”。それは事故なのか、自然死なのか、それとも——。
本作が踏み込むのは、いわゆる安楽死/尊厳死といった「命の選択」という重いテーマ。
答えが簡単に出ない問題だからこそ、読み進めるほど胸が苦しくなるのに、読み終えると不思議と「読んでよかった」が残ります。
ミステリとしての仕掛けもありつつ、最終的に“自分ならどうするか”を考えさせられる一冊。

怖くて眠れないミステリ【3冊】

『眠れないミステリ3選〜〜〜!!👁️👁️』

👻👁️眠れないのは、怖いから?それとも“気になりすぎる”から?
家の間取りを見たくなって疑心暗鬼になったり、SNSの炎上が「明日は我が身」に感じて背筋が冷えたり、読後に脳内がザワついて布団の中で目が冴えたり…。
怖さの種類が違う3冊を揃えているので、読むなら“次の日に支障が出ない夜”推奨です🫥🌙

『変な家』雨穴

▶ 間取りの“違和感”が、日常をじわじわ侵食する不動産ホラーミステリ

家を買おうとした人物が見つけた、どこかおかしい間取り。
「このスペース、何…?」という小さな疑問から、考えれば考えるほど怖さが増していきます。
本作が厄介なのは、読み終えた後。つい自分の家の間取りまで見直したくなって、ありふれた日常に“疑い”が混ざり始めるんです。
怖いのに、確認したくなる——そのせいで眠れなくなる一冊。

『俺ではない炎上』浅倉秋成

▶ 身に覚えゼロなのに、人生が燃える——SNS時代の“現実ホラー”ミステリ

ある日突然、自分が「女子大生殺害犯」だと決めつけられ、SNSで大炎上。
個人情報は晒され、警察だけでなく世間までもが“あなた”を追い詰めてくる。
幽霊も怪異も出ないのに、いちばん怖いのはこの話が「明日、自分にも起こり得る」こと。
そしてミステリとしても抜群に面白く、ページをめくる手が止まらない——怖さと中毒性で眠れなくなるタイプです。

『影踏亭の怪談』大島清昭

▶ ミステリと怪談が“並走”し、最後に正気を削ってくる怪異×謎解き

怪談を取材していた姉が、凄惨な死を遂げる。
弟(主人公)は姉の死の真相を追い、同時に姉が集めていた怪談の記録が語られていく——。
本作の異色さは、ミステリと怪談が混ざり合うのではなく、別レーンで走り続ける構成にあります。
読み終えた後、静かに布団の中で目が冴える“本格ミステリー×恐怖”の一冊。

ヨビノリたくみの名刺代わりの10冊【小説】

______🌻たくみの名刺代わりの小説10冊🌻______

たくみさんの“名刺代わりの小説10冊”を一気に紹介!
どんでん返し、本格ミステリ、理系ミステリ、そして「人間って綺麗ごとだけじゃないよね…」なイヤ〜な読み味まで。
ラインナップを眺めるだけで、たくみさんの“好き”と“読みの癖”が丸見えになる名刺交換回です📚✨

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

▶ 読書沼に叩き落とす、“忘れられない”強烈ミステリ体験

たくみさんの読書人生を決定づけた一冊。
「この本がなかったら、今ここまでミステリを読んでない」レベルの原体験として名刺入り。
読み進めるほどに違和感が増殖し、最後に“取り返しのつかない衝撃”が残る。
読後、世界が少しだけ信用できなくなる系の一本です。

『すべてがFになる』森博嗣

▶ 理系の会話がかっこよすぎる——“知性に惚れる”理系ミステリ

天才同士の会話、論理で積み上がる推理、無機質なのに妙に色気がある空気感。
「理系ってかっこいい…」という憧れを植え付けてくるタイプのミステリで、たくみさんの“理系ミステリ好き”の根っこ。
頭が良さそうな気分になりたい日に、刺さる一冊。

『十角館の殺人』綾辻行人

▶ 図面まで出てくる“本格の入口”——館×連続殺人の王道ミステリ

孤島の館、閉ざされた環境、連続して起きる事件。
読みながら「情報を集めて考える」快感が加速していき、本格ミステリにハマるきっかけとして鉄板。
“館モノ”の面白さを、最短距離で教えてくれる名刺級の入門書です。

『ジェノサイド』高野和明

▶ 人類スケールで転がる、“映画級”超弩級サスペンス

ミステリと言い切るには壮大すぎる——けれど確実にページが止まらない。
SF要素も含みつつ、世界の歯車が噛み合っていくスケール感は圧倒的で、
「長編って、長いほど面白いことがある」と思わせてくれた一本。
“物語で世界に飲まれたい”時に効くタイプです。

『その可能性はすでに考えた』井上真偽

▶ “奇跡”を否定する探偵——多重解決の快感が炸裂する論理ミステリ

事件の謎を解くのではなく、周囲が提示する推理を「それは成立しない」と論破していく探偵。
解決が一つじゃない“多重解決”の面白さに目覚めるきっかけになった作品で、
「何してんの!?(最高)」ってなる論理のショーケース。
ミステリの遊び心を浴びたい人におすすめ。

『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光

▶ 仕掛けが美しすぎる——“読んだ体験”そのものが宝物になる一冊

内容を語るほど面白さが逃げるタイプの作品。
だからこそ名刺に入るのは、「体験としての衝撃」が抜群だから。
ミステリ的な驚きだけじゃなく、“物語の作り”に感動する、静かな爆発力があります。
未読の人は、何も知らずに手に取るのが正解。

『汚れた手をそこで拭かない』芦沢央

▶ 日常の小さなミスが地獄になる——短編でも“残る”イヤミス集

短いのに、あとからずっと思い出して嫌になる。
「誰にでも起こり得る」リアルな地獄が多く、どんでん返し好きの“読後に残る快感”を短編で満たしてくれる一冊。
軽く読むつもりが、気分がずしんと沈むので要注意…!

『推理大戦』似鳥鶏

▶ 天才vs天才の論理バトル——推理が“格闘技”になるエンタメミステリ

世界中から集まる名探偵たちが、推理で殴り合う頭脳戦。
ロジックのぶつかり合いが見たい人には最高のご馳走で、
「天才が天才を倒す」快感が詰まった一冊です。

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

▶ 読後にタイトルが“別の意味”になる——伝説級どんでん返しミステリ

ミステリ史に残るレベルの一撃を持つ名作。
読み終えた瞬間、「タイトルの見え方」まで変わるのが気持ち悪いくらい気持ちいい。
どんでん返し好きの名刺に入って当然、な一本です。

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成

▶ “綺麗じゃない人間”が最高にうまい——疑いが連鎖する就活ミステリ

「人はもっと複雑で、もっと汚い」——その前提で進むのが、この物語の気持ちよさ。
就活の場で“嘘”が暴かれ、印象がひっくり返り続ける展開は、読みながら何度も価値観を揺さぶってきます。
人間の二面性が好きな人ほど刺さる、たくみさんの“嗜好”が濃く出た名刺枠です。

変な本6選【雨穴さんパロディ】

変な本6選!😨 …?😨

世の中には、読み終えたあとに「…え、これ本だったよね?」と確認したくなる“変な本”が存在します。
そんな“説明しにくいけど確実に変”な6冊を持ち寄り!
注釈だらけで迷子になる小説、本文が存在しないミステリ、タイトルからして大喜利なビジネス書まで——変さのベクトルが違いすぎて、脳が追いつきません😨

『烏有此譚』円城塔

▶ 本文より注釈が主役!?“読む順番”が壊れる、しおり複数必須の迷宮小説

「難解」の代名詞・円城塔の中でも、特に“変”として語られがちな一冊。
特徴は、注釈が異常に多いこと。読み進めるうちに注釈が本文を追い越し、気づけば「今どこ読んでる?」状態に。
感想で“しおりを3枚使った”人がいるのも納得の構造で、紙の本でこそ味わえる混乱が待っています。

最近読んだ本を6冊紹介します【2024年8月】

最近読んだ本!!📕

最近読んだ本って、その人の“今”がいちばん出る。
“面白い”の形がバラバラだからこそ、自分の読みたいスイッチが見つかる回。気になる一冊から、ぜひ拾ってみてください。

『地雷グリコ』青崎有吾

▶ ただの遊びが“頭脳戦”に変わる、学園ルールバトル短編集

「学校には、決めごとを“ゲーム”で解決する文化がある」——そんな変わった伝統を舞台に、心理と論理がぶつかる短編集。
表題作は、あの“グリコ”に「地雷(踏んだら相手の歩数を下げられる)」を仕掛けられるルールを追加し、運ゲーが一気に思考ゲームへ進化します。
1話目は計算やルールが少し難しめでも、間のエピソードはぐっと入りやすく、読み進めるほど面白さが加速。
「ゲームの説明=退屈」をひっくり返す、頭脳戦エンタメです。

『死んだ山田と教室』金子玲介

▶ 死んだはずの人気者が“教室のスピーカー”で帰ってくる、笑えて苦い青春譚

男子校のクラスメイト・山田が事故で亡くなった——はずなのに、ある日教室のスピーカーから山田の声がする。
「生き返った」のではなく、“声だけ”がそこにいる状態で、クラスの先生と生徒だけが秘密を共有しながら日常が続いていきます。
バカみたいな掛け合いがあるから笑える。でも、慣れていくほどに「このままでいいのか」「置いていく側の罪悪感」が浮かび上がってくる。
友情と喪失を、教室という密室でじわじわ描く一冊です。

つい持ち運んでしまいたくなる本を紹介します【6選】

移動時間って、読書好きにとっては最高の“隙間時間”。
でも「じっくり長編に浸る」より、「ぱっと開いて、気分よく閉じられる」本のほうが相性いい日もありますよね。

今回は、ふたりが“持ち運びたい本=運ん読”として選んだ6冊をご紹介。
あなたのバッグにも「今日の一冊」、忍ばせてみませんか?

『暗黒館の殺人』綾辻行人

▶ 終わらないからこそ楽しい。“超大作”を移動時間で育てる館ミステリ

館シリーズの中でも屈指のボリュームを誇る超大作。文庫が複数冊(全4巻)に分かれるので、家で一気読みはむしろ難しい。
だからこそ、移動時間で“ちょっとずつ進める”のが最高にハマります。
終わりが遠いぶん、長く同じ世界に住める贅沢。
「すぐ読み終わらない本が欲しい」人の、運ん読 最終兵器です。

2024年上半期ベスト3を発表します【ほんタメ文学賞】

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2024年1〜6月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

『魂婚⼼中』芦沢央

▶ “SF×ミステリ”に踏み込んだ、芦沢央のチャレンジ短編集

ミステリ巧者・芦沢央が、今回は短編集で“SFミステリ”という新しいフィールドへ。
ひとつの題材に寄りかかるのではなく、設定や視点を変えながら「もしも」を積み上げていく構成が読みどころです。
いつもの鋭さはそのままに、ジャンルの境界を越える手つきが新鮮。
「芦沢央=ミステリ」のイメージがある人ほど、意外性と手応えを味わえる一冊です。

たくみ部門大賞🏆『ぼくらは回収しない』真⾨浩平

▶ “回収しない”のに読ませる…今っぽさを掴む、新世代の挑発ミステリ

タイトルからして気になる、「回収しない」宣言。
現代の空気感をテーマに取り込み、読者が知っている“いまの言葉”や“いまの現象”を物語の芯に据えていきます。
伏線回収の快感だけじゃないところで勝負してくる、挑戦的な読み味。
“新しいミステリ”を探している人に刺さる、話題性も納得の一冊です。

『イデアの再臨』五条紀夫

▶ ある“言葉”が抜け落ちた世界で進む、認知が揺らぐ異色ミステリ

読んでいるのに、特定のキーワードがどうしても出てこない——そんな違和感がじわじわ広がる仕掛け系。
登場人物たちも「それ」の存在を認知できず、世界の輪郭が少しずつ崩れていきます。
意味は通じるのに、肝心のピースだけが欠けている不気味さがクセになる。
“紙の本だからこそ成立する読書体験”を求める人におすすめの一冊です。

雨の日のおすすめ本6選

「雨を連想させる本をご紹介!」☔️📚

梅雨の湿気と気圧でコンディションが終わりがちな季節こそ、外に出られない言い訳を作って“雨読書”しよう回!
ついでに「雨の日に集中できる派」「気圧で眠い派」の生活トークもあって、梅雨に寄り添い度高めです🌧️

『龍神の雨』道尾秀介

▶ 雨は“災い”か“恵み”か——家族の闇を洗い流す、慟哭の伏線回収ミステリ

タイトルの雨が、物語の核にがっつり絡む作品。
家族をテーマにした重い物語の中で、雨が持つ二面性(災害/潤い)が響いてくるのがポイント。
外が本降りの日に読むと、作品世界と現実がリンクして没入感が跳ね上がる、梅雨にぶっ刺さる一冊です。

本をよく読む人が最近読んだ本について話します【2024年6月】

「最近読んだ本〜〜〜!!!」

6月!2024年もいよいよ後半戦スタート🔥
ジャンル縛りなしで、たくみ&あかりんが“ガチで最近読んだ”6冊を持ち寄り紹介!

『エレファントヘッド』白井智之

▶ 何も言えないのに、読みたさだけ爆上がりする“禁断の特殊設定”ミステリ

「どの部分も言えねえ…」と紹介者が完全降伏するタイプの作品。
言えるのは “特殊設定ミステリー” で、しかも かなりグロテスク、そして めちゃくちゃ面白い ということだけ。
帯も前情報も遮断して読むのが正解。ミステリ沼の人ほど、l刺さる一冊です。

もうこの人になら捕まってもいいです。そんな探偵を3人紹介します

「この人になら捕まっていい探偵【3選】〜〜〜!!!」🕵️‍♀️🕵️

たくみさん厳選の“名探偵3人”を、「捕まってもいい理由」と一緒に紹介する神回!
ただし注意点がひとつ。
3冊目は『名探偵コナン』54・55巻のネタバレ多めなので、未読の人は2作目まででストップ推奨です⚠️

『透明な螺旋』東野圭吾

▶ “湯川が動く事件”にしてやったなら本望…ガリレオに詰められる快感ミステリ

「この人に捕まる=科学的にヤバい事件を起こせたってこと」
たくみさんの結論はここでした。

ガリレオこと湯川学は、ただの推理役じゃなく、物理トリックや科学的違和感に反応して動く。
つまり湯川に呼ばれる事件は、警察だけじゃ解けない“理屈の異常事態”が起きている証拠。

捕まる瞬間も「お見事です…」って言いたくなる、理系のプライドをくすぐる探偵枠
“湯川が動いた”なら、犯人としてはちょっと誇らしい——そんな変な納得が残る一冊です。

『恋と禁忌の述語論理』井上真偽

▶ 動機は知らん、論理で詰める——“感情を置いていく”天才数理探偵の冷酷な魅力

2人目は、職業探偵ではないけれど“探偵役”として圧倒的な存在感を放つ、天才数理論理学者・

この作品の面白さは、事件を感情ではなく述語論理で処理していくところ。
選択肢を立て、条件を潰し、矛盾を消し、残った真実だけを突きつける。

「動機とか言われても、そんな単純じゃないんだよ…」
犯人側のモヤモヤすら、硯さんはスッと無視して“正解”に辿り着いてしまう。

だからこそ——この人に捕まったらもう言い訳できない。
ロジックで完全敗北させられる気持ちよさがある、異色の探偵ミステリです。

読者への挑戦状があるミステリ3選!【推理を楽しもう】

「読者への挑戦があるミステリ【3選】〜〜〜!!!」

ミステリは“騙されてナンボ”な作品も多いけれど、
やっぱり一度はやってみたい——自力で犯人(またはトリック)を当てる読書体験

今回は、たくみさんのお気に入りでもある
「読者への挑戦状」が作中で提示されるミステリを、古典〜現代まで流れで3冊紹介✨
「推理したい派」のハードカバーさん、腕試しどうぞ!

『エジプト十字架の謎 』エラリー・クイーン

▶ 元祖・読者への挑戦状! “手がかりは出そろった”と宣言される、王道ロジックの古典

「読者への挑戦状」と聞いてまず名前が挙がるのが、エラリー・クイーン。
本作は、いわゆる“国名シリーズ”の一冊で、挑戦状の伝統を広く知らしめた系譜を体感できる古典です。

物語は、異様な見立ての事件から始まり、続いて不穏な連続性が顔を出していく——。
そして作中で、「ここまでで証拠は提示された。読者よ、解けるか?」と真正面から勝負を挑んでくる。
古典なのに今読んでも骨太で、推理小説の“原体験”をくれる一冊です。

『孤島パズル』有栖川有栖

▶ “島×宝探し×謎解き”で推理心を加速させる、読者参加型クローズド・ミステリ

舞台は、推理小説好きが集まる大学の研究会。
新入りの女性メンバーの縁で、彼らは島の別荘へ“宝探し”に出かけることに。

ところが島には、意味ありげに配置されたモニュメントや、過去の不穏な気配が漂い、
「宝探し」だったはずが、いつの間にか事件と謎解きのフィールドへ変わっていきます。

本作の気持ちよさは、読者の推理を促す構造。
読み進めるときちんと“挑戦”が提示され、「いま解けるはずだ」と背中を押される
「読者への挑戦状、初めてやるならここ」でもおすすめの一冊です。

『推理の時間です』法月綸太郎 他

▶ 短編なのにガチ勝負! “読者の挑戦”を連発する、推理バトル系アンソロジー

豪華作家陣が揃った、読者への挑戦状つき短編アンソロジー
短編で挑戦状を成立させるのは情報整理も難度も高いはずなのに、ここはそれを正面突破してきます。

さらに面白いのが、作品の後半が“解答”だけで終わらないところ。
推理作家による推理パートが用意されていて、「どう考えるべきか」「どこを拾うべきか」が見えてくる。
“読むだけ”じゃなく、推理の筋トレとしても楽しい一冊です。

タイトルが長いミステリ3選

「今回はずっとやってみたかったけど、中々タイミングがなくできずにいた個人的待望企画!!伸びるといいな でもさすがにコアすぎて伸びないかな?心配です!!すみません長くなりましたがいよいよタイトルを発表します!今回の企画はタイトルが長いミステリ3選〜!」🎉🎉🎉🎉🎉

ずっとやってみたかったという“個人的待望企画”がついに実現。
ランキングではなく、「読んだことがあってオススメできる」+「タイトルが長くておしゃれ」を基準に、たくみさんが3冊を持ち込みました。

“長いタイトル”って、それだけで余韻が出たり、文章みたいに響いたり。
しかもミステリだと、内容を言いすぎるとネタバレになりがちなのに…それでも長くしたい理由がある。
そんな「タイトルの文体」ごと楽しむ回です。

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

▶ 読後にタイトルが“刺さり直す”──余韻まで設計された大どんでん返しミステリ

まずタイトルの時点で、すでに一つの“文章”として完成している名作。
そして読み終えた瞬間、この長い一文がただの飾りじゃなく、物語の余韻そのものだったと気づかされます。
「どんでん返しがすごい」だけじゃ終わらない、読後にもう一度タイトルを見返したくなるタイプ。
今回の企画では、ここが“基準ライン(20文字)”として登場しました。

『殺人事件が起きたので謎解き配信してみました』越尾圭

▶ 不謹慎ギリギリ!? 配信文化の裏側まで描く、ポップでリアルな現代型ミステリ

大食い企画の配信中に配信者が死亡——事故か、自殺か、それとも…。
そこで友人でもある“謎解き配信者”が、編集者と相談しながら事件の謎解きを配信で始めてしまうという、現代ならではの導入が強烈。
作中には配信者・YouTuber的な人物が大量に登場し、収益や交流会など「配信の裏側あるある」が妙にリアルで面白い。
タイトルの軽さと、起きている事件の重さのギャップがクセになります。

『しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人』早坂吝

▶ 事件が終わったと思ったら“世界が切り替わる”──悪い夢みたいな実験ミステリ

冒頭は、犯人視点のかなり生々しい事件からスタート。
「ひと段落したな…」と思った瞬間、今度は自信家の女性名探偵が現れ、さらに目覚めるとそこは迷宮
ゲームマスターが現れ「未解決事件が6つある。犯人はこの7人の中にいる」と告げ、
“事件にまつわる凶器が各部屋に置かれている”という、デスゲームめいた状況に突入します。
二つ(あるいはそれ以上)のタイトルが並んでいる意味が、読んでいくほど効いてくる一冊です。

最近読んだ本は私生活があらわれる【2024年4月】

「最近読んだ本【6選】!!」

今月も大人気企画「最近読んだ本」からスタート!
“直近の私生活が浮き彫りになる”と言われがちなこのコーナーで、たくみさんはポケカ沼&研究者エッセイへ、あかりんは美文ミステリと創作論へ…と、今回も読書の振れ幅が大きめの6冊がそろいました。

『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾

▶ “閉じ込められてないのに閉ざされる” 役者たちの疑心暗鬼クローズドミステリ

舞台の稽古(オーディション)で集められた役者たち。
「ここは雪で閉ざされた山荘」という設定のもと演技を始めたはずが、いつの間にか本当に人が消えていく。
これは芝居なのか、事件なのか──演じる側の心理が追い詰められていく緊張感がクセになる一作です。
映画から入ると、原作の仕掛けや“映像ならではの工夫”が逆算できて二度おいしい!

ある理由で教えたくない本がいくつかあります

「本当は教えたくない本【6選】」〜〜〜!!!

「広めたくない」理由はそれぞれ。
好きすぎて独り占めしたい/刺さり方が歪みすぎて心配されそう/恥ずかしい思い出が直結してる/実用書なのにバレたくない——
図らずも2人の素顔がにじみ出た、ちょっと照れくさいラインナップです。

「向日葵の咲かない夏」道尾秀介

好きって言うだけで、人間性を心配される“ヤバい名作”

何度も紹介してるのに、毎回ちょっと苦しい。
なぜなら「これが一番好き」と言うと、だいたい周りがザワつくから。
人に勧めるほど、逆に自分が疑われる——だからこそ、ほんとは隠しておきたい一冊。

青い本を6冊紹介します【色別本紹介】

青い本を計6冊ご紹介🤗!!

前回の「黄色い本」に続いて、今回は“青い本”を6冊紹介!
帯を外して“真の青”を確認したり、表紙の青が物語とリンクしていたり…
だんだん企画が
勝負っぽくなってきたのも見どころです🧊🐳🌊

『水の柩』道尾秀介

水を思わせる透明感のある青〜水色のグラデが美しく、装丁買いしたくなる代表格。
「青い本といえば水」という連想にドンピシャで、タイトルも含めて記憶に残りやすい。
読後にタイトルを見返すと“うっ”となる余韻があり、静かな怖さや切なさが染みる青

『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』

背景の青に、強烈なビジュアルが乗ることで、青の冷たさが目立つ一冊。
「本来は黒でも成立しそう」な内容なのに、あえて青にすることで不穏さが増している。
背表紙は赤い服の反対色が効いていて、並べた時の“強さ”も抜群な、ミステリアスな青

『不実在探偵の推理』井上悠宇

表紙の青はもちろん、作中に登場する“青いダイス”がキーアイテムになっている。
作品の特徴は、答えが先に提示され読者側が「質問」で真相へ迫る。
はい/いいえ/わからない…のやり取りで推理線を削っていく感覚が、水平思考ゲームのように楽しい。
青は飾りじゃなく、物語の仕掛けを支える色として機能している、体験型ミステリ

頭がパンクするミステリ3選【難易度激高】

「頭がパンクするミステリ3選」

「難しい=悪い」じゃない。
複雑だからこそ、1回目では見えない面白さが仕込まれていて、読み返すほど“解読”が進むタイプのミステリを厳選。
パンクにも種類がある──
①知識量でパンク/②構成でパンク/③読み終わってパニパニパニック、の3段階で紹介されます。

『ダ・ヴィンチ・コード』著者:ダン・ブラウン

▶ ルーヴル殺人から始まる、暗号×宗教×芸術の“世界規模”歴史ミステリ

ルーヴル美術館で館長が殺され、死体の周囲に“暗号”が残される──ここから始まる歴史×宗教×芸術の巨大ミステリ。
ハーバード大学教授と、フランス警察の暗号解読官がタッグを組み、ダ・ヴィンチ作品に隠された謎を追います。
難しさの正体は、絡むテーマの多さ。映画で置いていかれた人ほど、今こそ小説でリベンジしたくなる一冊です。

『その可能性はすでに考えた』井上真偽

▶ “奇跡か否か”だけを裁く探偵が、可能性を潰して潰して潰し尽くす多重解決ミステリ

怪しい宗教団体の過去の事件、唯一の生き残りの記憶、そして「首なしの少年に運ばれたかもしれない」という不穏な告白。
依頼を受ける探偵が追うのは“犯人”ではなく、それが奇跡かどうかだけ。
次々に提示される解決案を、「その可能性は既に考えた」と論理で潰していく“多重解決”構造がとにかく頭を使います。
「実際に起きたか」より「人間に起こせるか」を詰める、変化球で超ロジカルなミステリ。

『ifの悲劇』浦賀和宏

▶ if A/if Bの世界線が交互に襲う、“二重進行”パラレル構成のパニックミステリ

妹を失った男が、憎い相手を殺し、隠蔽まで済ませた──のに目撃者が現れる。
ここから物語は if A(目撃者を轢き殺す)/if B(目撃者を轢き殺さない) の2ルートに分岐し、章ごとに交互に進行します。
構成自体がパラレルワールドなので、読み手は常に「今どっちの世界線だっけ?」となって脳が忙しい。
そして本当のパンクは読後に来るタイプ。読み終えた瞬間、「え、私いま何読んでた?」となる再読必須の一冊です。

黄色い本を6冊紹介します【色別本紹介】

「黄色い本紹介【6選】〜〜〜!!!」🟡🍌🧀🍋

“概念じゃなくて物理的に黄色い本”をルールに、たくみさん&あかりんがお互いの持ち込み本を初見で見せ合う企画。
「黄色だね〜!」だけで動画が成立するのか…?と思いきや
想像以上に盛り上がる回になりました。

『白夜行』東野圭吾

超大作として名高い東野圭吾の代表作。
“黄色い本”と聞いて最初に思い浮かべたのがこれ、という納得の存在感で、書店でも背表紙の黄色が目に飛び込む一冊。
分厚さも相まって、どこか不穏で重たい空気をまとっているのが逆に印象的です。

『バナナ剥きには最適の日々』円城塔

タイトルからして黄色!…だけど表紙はグレー寄りで審議入り(?)
ただし中身は円城塔らしい“わからないのに面白い”が炸裂する短編集で、
無人探査機が延々と妄想を膨らませる「バナナ剥きには最適の日々」など、思考の飛び方がクセになります。

『東大に名探偵はいない』 

東大出身ミステリ作家たちによる豪華アンソロジー。
舞台が東大だったり、研究室・学園祭など“東大要素”が必ず絡むのが面白いポイント。
黄色×ピンクのビビッド配色も珍しく、最も「ちゃんと黄色い」枠として登場しました。

ほんタメMCが最近読んだ本を紹介します【2024年2月】

「最近読んだ本【6選】〜〜〜!!!」

謎解きで“強くなりたい”たくみさんの修行本から、
読後に心がざわつく海外サスペンス、
さらに文学・怪奇・現代アートまで――
今月もジャンルの振れ幅えぐめな6冊が揃いました。

『ヴェリティ/真実』著:コリーン・フーヴァー

作家の家で見つけた“禁断の原稿”が、日常を地獄に変える

地味な作家の主人公に舞い込んだのは、超有名作家の共著という大仕事。
だが取材のために訪れた家で、決して読んではいけない“手記”を発見してしまう…。
恋愛要素もありつつ、嫌な方向に転がるサスペンス&どんでん返しという盛りだくさんの構成。
しかも版によって“追加エピローグ”があり、読後感が変わるのもポイント。

読書がはかどる!お風呂で読みたい本6選

「お風呂で読みたい本【6選】」🛁📙📘

短編・区切り読み・リラックス重視。
“湯船×読書”だからこそハマる本、ぜひ試してみてください🤗

『一駅一話! 山手線全30駅のショートミステリー』柊サナカ

1駅=1話、3分で読める日常ミステリ

山手線の各駅を舞台にした超短編ミステリー集。
電車内の空気、人間関係の“気まずさ”や小さな事件がリアルに描かれる。
お風呂で「今日は何駅まで行ける?」と区切り読みが楽しい一冊。

「ほんタメ文学賞2023年下半期」

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2023年7〜12月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

『きこえる』道尾秀介

“読む”だけじゃ終わらない。音声で完成する体験型ミステリ

QRコードから音を聴くことで、文字だけでは掴めない違和感が立ち上がる仕掛けが魅力。
『いけない』の“写真で完結”に続く、体験型の進化形として刺さる一冊。

たくみ部門大賞🏆 『掲載禁止 撮影現場』長江俊和

どんでん返し好きのための“罠”が、最後まで止まらない

「何々禁止」シリーズらしい、フェイク×反転の快感が詰まった短編集。
“そう来る!?”が連打され、読み終えるころには見ていた景色が全部ひっくり返る。

『十戒』夕木春央

推理してはいけない。なのに、考えずにはいられない

“推理禁止”という縛りが、疑心暗鬼と熱量を極限まで加速させる異色ミステリ。
読み終えた瞬間に「これ、語りたい…」が爆発する一冊。

イヤミスマニアがおすすめするイヤミス3選

🌫🌫「イヤ〜〜な気持ちになるミステリ!イヤミス3選〜〜〜〜!!!」🌫🌫

たくみプレゼンツの「イヤミス回」第2弾!
読んでスカッとするわけでも、気持ちよく泣けるわけでもないのに——
なぜか“読みたくなってしまう”のがイヤミスの怖いところ😂

後味の悪さが癖になる3冊をご紹介します😏

『この闇と光』服部まゆみ

優しい童話の顔をしたまま、世界の“前提”を崩してくる。静かに反転する衝撃イヤミス。

盲目の姫と、献身的に育てる父。意地悪な大人もいて、前半はまるで“おとぎ話”。
ところが後半、物語の景色が一変し、「信じて読んでいた世界」が丸ごと揺らぎます。
しかも姫の感覚を追体験させる文章が巧みで、読者も同じように“見誤る”構造。
気づいた時にはもう遅い、静かで冷たい裏切りが待つ一冊です。

『友罪』薬丸岳

友情か、拒絶か。友の“罪”を知った瞬間、自分の正しさが分からなくなる倫理イヤミス。

工場で働く主人公が出会うのは、仕事ができるが少し不器用な青年。
困難を越えるうちに心を通わせる二人——しかし、彼の過去には重すぎる罪がありました。
「更生は可能か」「被害者感情はどうなるのか」「自分は受け入れられるのか」。
答えの出ない問いが胸に残り続ける、読後に心がざらつくイヤミスです。

『みんな蛍を殺したかった』著:木爾チレン、画:紺野真弓

“あの空気”が一番こわい。女子校カーストと悪意がねっとり絡む、2ページ目から胃が痛いイヤミス。

女子校の底辺グループに、東京から来た美少女が「私もオタク」と近づいてくる。
その美少女は仲良くなってから、なぜか急に死んでしまう。
なぜ彼女は死んだのか。タイトルの意味が刺さるほど、心が削られる。
“思い出したくない学生時代の空気”を呼び起こすタイプのイヤミスです。

探偵が不利すぎるミステリ3選

「探偵=頭脳明晰で有利」
そんな“ミステリの常識”を、真っ向からひっくり返す企画。

今回のほんタメは、
“探偵が不利すぎるミステリ”という異色の切り口📚

むしろ不利だからこそ際立つ、推理の面白さとキャラクターの魅力。

ミステリを1000冊読んできたたくみが選ぶ、
“逆境すぎる”3作品を紹介します🔥

『そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート』はやみねかおる

▶ 記憶力ゼロの名探偵が挑む、“不利すぎる”王道ミステリ

天才的な推理力を持ちながら、
なんと自分の誕生日すら覚えていない名探偵・夢水清志郎。

通常なら致命的とも言える記憶力の欠如を抱えながら、
それでも事件の核心へと迫っていく姿が最大の見どころです。

証言や状況を覚えられないというハンデの中、
光るのは“洞察力”という別の武器。

不利だからこそ際立つ名探偵像と、
キャラクターのギャップがクセになる一冊です。

『方舟』夕木春央

▶ 極限状態×犯人当て──命を懸けた“最悪条件”のクローズドサークル

山奥の地下施設に閉じ込められた10人。
そこに水が流れ込み、タイムリミットが迫る中で殺人事件が発生。

生き残る方法はただ一つ。
犯人を見つけ、その人物を犠牲にすること。

しかも探偵役自身も“容疑者の一人”。

時間も余裕も信頼もない状況で進む推理は、
まさに不利の極致。

極限状態が生む心理戦と、
常識では測れない判断の連続に引き込まれる一冊です。

『NO推理、NO探偵?』柾木政宗

▶ 推理できない探偵──ミステリの前提を崩壊させる異色作

女子高生探偵が、まさかの“推理不能”状態に陥るという衝撃設定。

論理も推理も封じられたまま、
それでも事件は起き、物語は進んでいきます。

読者が頼るべき“推理”そのものが崩れたとき、
ミステリはどこへ向かうのか。

常識を覆す展開と、
読み終えた後に残る独特の読後感が強烈な一冊。

“考えても無駄”と言われるほどの異質さを、ぜひ体験してみてください。

『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』麻耶雄嵩

付録であかりんが紹介した作品。
”最後の”とついてることから不利な理由が想定できるかも?

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たくみさん紹介 2023年:84作品

ぜんよみ
ぜんよみ

2023年にたくみさんが動画で紹介した作品は89作品
重複している👇5作品は1作品としてカウント。

何度も紹介しているのはたくみさんの思い入れの強さもあるのかも?!

  • 自由研究には向かない殺人
  • 方舟
  • NO推理、NO探偵?
  • 九マイルは遠すぎる
  • 阿津川辰海 読書日記

こんな状況でミステリ!?特殊設定ミステリ3選

『特殊設定ミステリ【3選】〜〜!』

始まる前からなぜか笑いが止まらない“特殊な導入”でスタート。
テーマはずばり——特殊設定ミステリ【3選】

たくみさん曰く、特殊設定ミステリとは
「現実の物理法則(ルール)を少しだけ拡張した世界で成立するミステリ」。
その“拡張されたルール”があるからこそ、
トリックも動機も、普通のミステリではできない方向に広がるのが面白さ。
「どこが特殊なのか」を探しながら読むのが楽しい回でした😋✨

『此の世の果ての殺人』荒木あかね

▶ 地球滅亡まで2か月。それでも“殺人事件”は起きる

巨大惑星の衝突で、地球滅亡が確定している世界。
街には自暴自棄による死も増え、警察の機能も薄れていく——そんな状況で事件が起こるのが本作。

主人公はなぜか教習所に通っており、ある日教習車の中で死体を発見してしまう。
「こんな世界で犯人探しをする意味があるのか?」という揺らぎごと抱えながら、真相へ進んでいくのが新鮮。

パニック映画みたいな大騒ぎを描くのではなく、
“滅亡をどこか現実として受け止めきれない人々”の空気がリアルで、
終末×日常×ミステリのバランスが独特な一冊。

『幻告』五十嵐律人

▶ 一度出た判決は覆せない。だから“時間を戻したい”リーガル×タイムリープ

現役弁護士作家によるリーガルミステリ……だけでも強いのに、
本作はなんとタイムリープが許された世界。

主人公が裁判所で意識を失い、目を覚ますと5年前
そこは、疎遠だった父が有罪判決を受けた裁判の日だった。
調べるうちに「もしかして冤罪では?」と気づき、タイムリープを繰り返しながら真相に迫っていく。

しかもこの設定が刺さるのが、法律の「一事不再理(同じ事件で再び裁けない)」という現実。
やり直しができない裁判と、やり直してしまう時間の組み合わせ。
小さな行動が未来を大きく変える“バタフライ効果”で、展開も感情も振り回されるタイプのミステリです。

『透明人間は密室に潜む』阿津川辰海

▶ 透明人間がいる世界の“生活のリアル”が、そのままトリックになる

この世界では“透明人間になる病”が存在し、恐れられながら暮らす人々がいる。

面白いのは、透明人間が「最強」ではなく、むしろ生活がめちゃくちゃ不便に描かれること。
服を着れば服だけ浮く、車や人とぶつかる危険も増える…。
“透明で生きる苦労”が妙にリアルで、そこが物語の説得力になっている。

主人公は透明人間の女性(夫は非透明で理解者)。
そんな彼女の周りで起こる事件を、名探偵が論理で解き明かしていく——
特殊設定×本格推理の気持ちよさが味わえる一冊です。

「ほんタメ文学賞2022年下半期」

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2022年7〜12月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

たくみ部門 大賞🏆『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』白井智之

“奇跡を信じる世界”で、現実の論理で推理し続ける――重くて怖い、多重解決ミステリ

新興宗教をめぐる事件で、冒頭から重さ全開。
信者にとって“奇跡は事実”であり、その世界観の中で探偵は推理しなければならない。
しかも本作の凄さは、ひとつの事件に対して解決が何層もあるところ。
たくみさんが“多重解決最高”と唸った、骨太ミステリ。

『変な絵』雨穴

9枚の絵が全部“伏線”になる。現実と虚構が溶ける、検索したら負けホラー×ミステリ

不気味な“絵”を手がかりに物語が二転三転し、最後に一気につながる快感がある作品。
しかも作中に出てくるブログが、現実に検索すると見つかる…という仕掛けつきで、
物語の外側まで侵食してくるような感覚が怖い。
「動画を見たら絶対続きが気になるから注意」と言われるほど中毒性高め。

『方舟』夕木春央

“1人を犠牲にしないと全員死ぬ”極限の密室で、なぜ殺人が起きるのか

山中の地下施設に閉じ込められた10人。
水が迫り、助かるには“1人を犠牲にする”必要がある――
そんな状況で、まさかの殺人事件が発生。
「だったら犯人を犠牲にすればいい」という発想が生まれ、
トロッコ問題のような倫理と推理が絡み合う、極限クローズドサークル。
話題性を超えて、ハードルを軽々と飛び越える面白さの一冊。

【全6作品】本を超えた何か(!)も紹介します【2023年2月】

『最近読んだ本ジャンルレス!6冊〜〜!』

恒例企画「最近読んだ本」!
“ジャンルレス”の名の通り、短歌・読書術・短編集・ミステリ・伝え方本・謎解きキットまで飛び出す自由回。

『あなたへの挑戦状』阿津川辰海、斜線堂有紀

説明すると台無し。“読んだ人だけがニヤッとできる”新時代ミステリ。

あかりんのおすすめで読んだたくみさんが、今回「最近読んだ本」に堂々逆輸入。
“語れば語るほどもったいない”タイプの作品で、内容より先にタイトル自体が挑戦状。
読後は「これ以上言えない…!」が正解になる、参加型の面白さが詰まった一冊。

時間が戻るミステリは面白い【3選】

「タイムリープミステリ3選〜〜!!」🕐✨

ミステリに“たった1つ”SF要素を足すだけで、面白さが爆発する——。
タイムリープ(意識だけが過去の自分に戻る)」に絞って厳選した3冊を紹介!

戻る時間が短い順に並べて読むと、タイムリープの“しんどさと快感”がよく分かる構成です。

『君が何度死んでも』椙本孝思

30分のループで“彼女の死”を止めろ。最短スパンの極限やり直しミステリ

舞台はマンション。吹き抜けの中心に“誰かが落ちた”のを目撃し、主人公は急いで1階へ。
——到着すると、なぜか30分前に戻っている。しかも死体はない。部屋に戻ると、そこには彼女がいて、手には主人公の写真

「助けたいのに、どうしても死んでしまう」
30分という短さが残酷で、試行錯誤できる手数が限られる分、緊張感が濃い。
ロマンチックさもありつつ、救いのなさがじわじわ迫る、“短距離タイムリープ”の刺さる一本です。

『七回死んだ男』西澤保彦

1日を最大9回“反復”。達観しすぎた主人公が挑む、タイムリープ古典にして名作

主人公は体質として、ランダムに同じ日を繰り返してしまう。
繰り返しは最大9回。同じ日を何度も“やり直して”、最後の1回だけが決定版になります。

そんなタイムループが起きたのが、親族が集まる大事な日。
ミステリ的に「集まっちゃダメな日」でもあり、事件が起こる。
ループ慣れで精神年齢が妙に高い主人公の、ふざけと諦めと本気の切り替えが絶妙で、
“1日ループって一番いろいろ出来そう”という理想と、そのしんどさを両方味わえる名作です。

『リピート』乾くるみ

10人で10ヶ月前へ。“無双できるはず”なのに、リピーターだけが殺されていく

ある日、風間という男から電話が入る。指定の場所へ行くと、呼び出されたのは自分だけじゃない。
選ばれた10人は、決まった日付まで10ヶ月戻るタイムリープに参加することに。

…ところが、その“リピーター”たちが、なぜか次々と死んでいく。
「なぜリピーターだけが狙われる?」
長めの巻き戻し×集団参加の不穏さが光る、王道にして強烈な一冊です。

○○方程式というタイトルのミステリを紹介します

「方程式ミステリ3選〜〜〜!!!」

タイトルに「方程式」って付いてるだけで、なんだか難しそうで身構えがち。
でも読んでみると——むしろ“読み出したら止まらない系”の面白さが詰まってる!

そんな「○○方程式」タイトルのミステリから、方向性がぜんぶ違う3冊をまとめてご紹介されています🤗✨

『真夏の方程式』東野圭吾

“夏休みのきらめき”の横で、静かに真相へ近づくガリレオシリーズ第6弾

海辺の町、旅館、夏休み。少年と湯川先生が偶然出会い、ちょっとした科学のやりとりを重ねる——
…と思いきや、旅館で謎の死体が発見され、事故か事件かもわからない空気が一変します。

映画で知ってる人も多いけど、原作は理系雑学や受験っぽい要素も含めて濃い。
「映像の感動」→「小説の読み応え」で、二度おいしい一冊です。

『殺人方程式 切断された死体の問題』綾辻行人

“方程式、ほんとに出てくる”超本格!読者への挑戦状つき理系トリック

こちらは一転、ガチガチの本格ミステリ。
新興宗教団体の指導者が、不可能状況で死んでいる——

本作の強みは、ただショッキングなだけじゃなく、
「ここまで情報は出しました。解いてください」の読者挑戦型で、
しかも作中にリアルに方程式が登場
するところ。

理系脳がうずく“解法の快感”と、
「そんなこと可能なの!?」が「…なるほど」に変わる本格の醍醐味。
“方程式”を名乗るならここまでやる、という説得力のある一冊です

『フラッガーの方程式』浅倉秋成

深夜アニメの“お約束”をシステム化した、メタ全開ドタバタ青春エンタメ

「ミステリ…なのか?」と一瞬迷うけど、面白さは保証
舞台は高校、主人公は“平凡”。ここに登場するのが、
発言や状況から立った“フラグ”を、世界が強引に回収してしまう装置——フラッガーシステム

しかもその学習元シナリオが偏ってて、ほぼ深夜アニメ。
だから起きる展開もぜんぶ“それっぽい”

方程式は数学じゃなくて、「物語が成立する仕組みの方程式」
軽く読める系の快作です

タイトルが良すぎる小説6選

『好きなタイトル6選〜〜〜!第2弾っ!!』🎉🎉🎉

本の中身を語る前に、まず“タイトル”で心を掴まれる——。
今回はそんな 「気になる!手に取る!読みたくなる!」 インパクト系タイトルを、あかりん&たくみさんが6冊ずつ持ち寄り!

「紹介というより、ただただ“このタイトルいいよね”を共有する回」なのに、想像だけで読みたくなるのがタイトルの魔力。
刺さったら、ぜひそのまま本棚へ直行です🔥

『名探偵のままでいて』小西マサテル

願いみたいなタイトルが切なくて、もう読ませに来てる

「名探偵」で終わらず「名探偵のままでいて」。
この一言で、物語の温度が一気に上がる。
“叶ってほしいのに、叶わなそう”な気配がして、タイトルだけで胸を掴まれるミステリ。

『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン:著、服部京子:訳

“自由研究”ד殺人”の並ばなさが、最高のフックになる

子どもっぽい言葉に、いきなり重い単語。
このギャップだけで「どういうこと?」が生まれて、気づけば手が伸びる。
海外でベストセラーなのも納得の、“タイトルが宣伝してる”系。

『最初に探偵が死んだ』蒼井上鷹

最初にそれ言っちゃう!?から始まる、逆走型ミステリタイトル

探偵が最初に死んだら、誰がどう解くの?
「もう終わりじゃん」のはずが、「ここから始まるのか…!」に変わる強引さが気持ちいい。
タイトルだけで“構造”を匂わせてくる、見事な惹きつけ。

【LIVE】㊗️ほんタメ2周年記念

ほんタメ2周年記念ライブの中で行われた、「視聴者おすすめ本紹介コーナー」
Twitterで募集した投稿から、ハードカバーさんの“推し本”を2人がピックアップして紹介しました。

「自分じゃ本屋で止まらなかったかもしれない本」と出会えるのが、こういう企画の最高なところ!

『ナゾノベル 数は無限の名探偵』

算数・数学で謎を解く!“理系脳がワクワクする”児童向けミステリアンソロジー

「算数・数学×謎解き」をテーマに、複数作家が物語を持ち寄った児童向けアンソロジー。
“子ども向け”と侮れないのがポイントで、記号や条件整理、アルゴリズム的思考まで出てくる本格派エピソードも。

たくみさん的には、推薦ツイートの中にあった
「数学が好きになった小学生が“次に読む本”を探している」
という話にグッときて、未来の読書家(=未来の視聴者)を育てたいという視点でもピックアップ。

数学が「テストのため」じゃなく、“謎を解く道具”になる瞬間が詰まった一冊です。

閉鎖空間で起こるミステリ3選【絶望】

「クローズド・サークルミステリ!3選〜〜!!」 🚪🗝

外界との連絡手段が断たれ、物理的にも心理的にも“逃げ場がない”状況。
だからこそ——
犯人はこの中にいる。
疑心暗鬼が濃縮され、緊迫感が加速していくのがクローズド・サークルの醍醐味です。

王道の「孤島型」から、二重に閉じる「極限密室」、そして異色の「地下シェルター監禁型」まで。
「閉じ込められたくないのに、読みたくなる」3冊がそろいました。

『そして誰もいなくなった』著:アガサ・クリスティー、訳: 青木久惠

クローズド・サークルの“教科書”。犯人密度が上がり続ける、究極の心理戦

孤島に招かれた男女10人。外界と遮断された屋敷で、突然“過去の罪”を暴かれ、
さらに童謡(マザーグース)になぞらえて一人ずつ死んでいく——。

しかも、室内には10体の人形があり、死者が出るたびに数が減っていく。
「次は誰が消える?」という恐怖に加えて、人数が減るほど“犯人が絞れていくはずなのに、逆に疑いが濃くなる”のが恐ろしいところ。

クローズド・サークルって何?と聞かれたら、まずこれ。
王道にして原点、読んだあと他の作品が“この影”を背負っていることに気づく一冊です。

『ジェリーフィッシュは凍らない』市川憂人

21世紀版『そして誰もいなくなった』。二重クローズドのSF本格ミステリ

舞台は1980年代——ただしパラレルワールド
クラゲのような小型飛行船“ジェリーフィッシュ”の次世代機テスト中、雪山に不時着。
隠れる場所も逃げ道もない飛行船内で、次々と人が死んでいきます。

さらに恐ろしいのは、事件後。
調査報告によれば、乗員6人は全員“他殺”
つまり、「犯人が生き残っていない」という矛盾が発生するわけです。

物語は、

  1. 事件が起きている”現在進行形パート”
  2. 全員死亡後に真相を追う”捜査パート”


が交互に進み、クローズド・サークルの緊迫感を二重に増幅。
理屈がしっかりしているので、SF設定なのに妙にリアルでゾクッとします。

『そして扉が閉ざされた』岡嶋二人

目的も出口も見えない、地下シェルター監禁ミステリ

いわゆる「連続殺人で人数が減る」タイプとは別種。
事故死扱いとなった“資産家の娘”をめぐり、彼女と関わっていた4人が——
地下シェルターに閉じ込められるところから始まります。

島でも雪山でもない。
“地下”で、“存在すら公にされない”密室。助けはほぼ来ない。
壁には「お前らが殺した」と書かれ、
「何をすれば終わるのか」すら分からない絶望が続くのが最大の怖さです。

そして、閉じ込められた4人が全員、善人ではない(=感情移入しづらい)というイヤさ。
それでも彼らは“真相”に向き合うしかない。
モチベ低めのまま進む推理が、逆にリアルでしんどい……でも止まらない一冊です。

本好きが「15分で5冊を好きに選んでください」と言われたらどうなる?

『書店で好きな本買ってみた〜〜〜』✨📚

今回は、閉店を控えた八重洲ブックセンター本店を舞台にした特別回。
制限時間15分の中で、たくみ&あかりんが“直感と焦り”だけを頼りに本を選ぶ企画です。

棚の配置が変わり、なくなってしまったコーナーに寂しさを覚えつつも、
「今ここで出会った本」を信じて手に取ったラインナップは、
小説・エッセイ・科学・歌集まで幅広い内容に。

書店という場所で偶然出会う一冊の尊さを、改めて感じさせてくれる回となりました。

『阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』阿津川辰海

▶ “爆読作家”による、ミステリ愛が詰まった読書エッセイ

1日1冊以上読書するという著者が、
ミステリ作品への率直な感想や創作への視点を綴った一冊。
作家としての思考回路がそのまま覗ける、
ミステリ好き・書き手志望どちらにも刺さる読書日記

『まだ出会っていないあなたへ』柾木政宗

▶ タイトル買い不可避。正体不明の一冊

内容はほぼ未知数ながら、
“まだ出会っていないあなた”という言葉の力に惹かれて手に取った作品。
事前情報なしで読むことでこそ、
出会いの体験そのものを楽しめる小説

『最後のページをめくるまで』水生大海

▶ 最後まで読まないと、何もわからない。

帯も注意書きも、とにかく「わかりません」。
全編が“最後のページをめくるまで真相が伏せられる”短編集。
どんでん返し好きには約束された一冊

徹夜で読みたいミステリ3選【眠れない夜をあなたに】

「徹夜で読みたいミステリ3選!!!」

皆さま、最近よく眠れていますか……?

「気になって本を閉じられない」
「設定が頭から離れなくて続きが読みたい」

そんな“眠れない夜を、読書に全振りしてほしい”という発想から生まれた今回の企画。
たくみさんが実際に
深夜に一気読みした経験のあるミステリだけを厳選してご紹介します。

割り切って寝ない夜にこそ読みたい、
ページをめくる手が止まらない3冊です📖🌃

『オリエント急行の殺人』著:アガサ・クリスティー 訳:山本やよい

ミステリ史に刻まれた“徹夜必至”の完成形

豪華寝台列車〈オリエント急行〉が雪で立ち往生する中、殺人事件が発生。
列車という完全なクローズド空間、外部からの侵入は不可能。
容疑者は乗客全員――にもかかわらず、全員に完璧なアリバイがある。

名探偵ポアロが挑むこの事件は、
後世のミステリに多大な影響を与えた“原点”とも言える一作。

寝台列車=ベッド付き。
舞台とシンクロしながら読む背徳感も含めて、徹夜読書にぴったりの名作です。

『神のロジック 人間のマジック』西澤保彦

一気読み推奨。設定が頭に残るうちに飲み干せ

主人公が送られるのは、どこか奇妙な「学校」。
そこでは国語や数学ではなく、
「犯人当ての授業」といった謎めいたカリキュラムが行われている。

なぜここにいるのか。
この施設は何なのか。
子どもたちの違和感と不安が少しずつ積み重なっていく中で、
物語は論理と謎の深部へと進んでいく。

専門用語や独特な設定が多いため、
日を空けると混乱しやすい=徹夜一気読みが正解
“神”と“人間”を分けるロジックの正体に、ぜひ徹夜で挑んでほしい一冊。

『クリムゾンの迷宮』貴志祐介

これはミステリであり、サバイバルであり、悪夢

目を覚ますと、赤黒い岩に囲まれた見知らぬ土地。
季節も場所もわからず、なぜここにいるのかの記憶もない。
同じ状況の男女が集められ、突如告げられる“ゲームの開始”。

食料・武器・情報――
どれを選ぶかで生死が分かれる極限状態の中、
人間の本性と選択の重さが容赦なく描かれていく。

罠の作り方や行動の優先順位など、
描写が異様なほどリアルで、読んでいるこちらも神経を削られる。
怖いのに止まらない、徹夜確定のサバイバル・ミステリです。

ミステリ×〇〇【3選】

『ミステリ×〇〇3選〜〜🎉🎉』

“本格ミステリ”に、将棋・地獄・体験型謎解き…と別ジャンルを掛け合わせることで、
設定の時点で読みたくなる最強の面白さが生まれる——という企画です。

「こんな掛け算もあるの!?」の連続で、ミステリの間口が一気に広がる回でした。

『死神の棋譜』奥泉光

ミステリ×将棋:解けない詰将棋が呼ぶ“失踪”と異界の気配

ある神社に打ち込まれた矢文を抜くと、そこにあったのは答えのない詰将棋
プロ棋士たちが挑むも解けず、「詰まない問題=“不詰め”では?」と騒ぎになる中、
ついに「解けた」と言う棋士が現れて——失踪してしまう。

将棋界の空気感が濃厚で、しかも実在の棋士がそのまま登場するのが驚き。
さらに一瞬、現実がゆらぐような幻想的なSF描写も差し込み、
“将棋×ミステリ”が想像以上に重層的に混ざり合う一冊です。

『名探偵のはらわた』白井智之

ミステリ×地獄:昭和の凶悪事件×凶悪事件の再来

昭和の凶悪事件を想起させるモチーフを土台に、
凶悪犯たちが地獄から蘇って現代で凶行を繰り返す、
”比喩”ではなく地獄が出てくる作品です。

「ミステリに地獄を入れたかった」という発想の勝利で、
現実の事件の影と、荒唐無稽に見える設定が不思議に噛み合っていく。
“怖いのに読ませる”エンタメ性が強烈な一本です。

『リアル脱出ゲームノベル Four Eyes~姿なき暗殺者からの脱出~ 』

ミステリ×体験型謎解き:読んで、解いて、物語がひっくり返る

謎解きで有名なSCRAPによる“体験型”ミステリ小説。
普通に小説として読み進めながら、途中に現れるガチ謎解きページを自分で解くことで、
展開が変わったり、見え方が反転したりする仕掛けになっています。

さらに親切なのが、詰まった人向けのヒントも用意されている点。
脱出ゲームの「気づきの快感」を、本の中で味わえる新感覚の一冊です。

タイトル買いして良かった本6選【ジャンルレス】

「タイトル買いして実際に読んだらめちゃくちゃ面白かった作品6選〜〜!」

本を選ぶとき、まず刺さるのは“タイトル”。
でも今回の6冊は、タイトルの勢いだけじゃなく中身もガチだった…!という回です。
それぞれの“タイトルに釣られた理由”も含めて紹介してくれました🍫👸

『銃とチョコレート』乙一

可愛さ100%のタイトルなのに、中身はビターな本格ミステリ

「銃」と「チョコレート」って並ばない言葉だからこそ気になって手に取った一冊。
探偵に憧れる少年たち、登場人物はチョコレート由来の名前…と一見ほのぼの。
なのに、読み進めるほど“銃とチョコレートが同じ文脈で語られる怖さ”が効いてきて、
子ども向けの顔をしたまま、しっかり大人も刺すミステリになっています。

『優等生は探偵に向かない』

「向かない」って何?が気になって、ドハマりする青春ミステリ

“優等生なのに探偵に向かない?”という矛盾タイトルが強い。
しかも実はシリーズもので、前作『自由研究には向かない殺人』がすでに話題。
女子高生が「自由研究」を隠れ蓑に事件を追うテンポの良さと、
読後にちゃんと残る重さが同居していて、タイトルの軽妙さ以上に中身が濃い一冊です。

【全6冊】本好きってどんな本読んでるの?【2023年6月】

『最近読んだ本!ジャンルレス〜〜〜!!』📚

暑い日が増えてきた今月も、あかりん&たくみさんが直近で読んだ本をそれぞれ3冊ずつ紹介。
恋も、ミステリも、読書熱も、そして“生きづらさ”まで——。
ジャンルレスで紹介されています。

『東大に名探偵はいない』市川憂人

全員東大卒作家の短編集——結論、東大に名探偵“いました”

東大卒作家が集結した短編集で、知的ミステリを期待すると…まさかの方向から殴ってくる作品も。
特に印象的なのが、東大キャンパスの研究を絡めた“あまりに東大っぽい(?)事件”。
ふざけているようで、ちゃんとミステリとして成立しているのがズルい。
「東大でしか出てこない発想」を楽しむ一冊です。

『阿津川辰海 読書日記  かくしてミステリー作家は語る』阿津川辰海

読書の熱量が“文字量”になった。読書好きの親友みたいな一冊

1日1冊以上のペースで読む作家・阿津川辰海が、とにかく好きな本を語り倒す読書日記。
ポイントは「解説」ではなく、テンション高めに話しかけてくる感じ
作品の魅力だけじゃなく比較や背景まで入り、読んでいるうちに“読書欲”が爆発する。
ミステリ好きはもちろん、「次に何読もう」で迷ってる人に刺さる、
最高の“おすすめ摂取本”です。

思わず再読したミステリ3選【理由付き】

『たくみの再読本【3選】〜〜!!』🎉🎉

「同じ作品を何度も読むのが苦手」だというたくみさんが、
“好きだから”ではなく、ちゃんと理由があって読み返した3冊を紹介!

驚きやどんでん返しを求めるタイプだからこそ、普通は再読が難しい。
それでも思わずページを戻してしまった——
再読前提で面白さが増幅する、クセの強い名作が揃いました。

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

結末を知っていても、また“自然に騙される”最恐レア枠ミステリ

たくみさんが「これは何回でも読める」と語る、再読本の代表格。
この作品はとにかくラストの結末が命
普通ならオチを知った瞬間、驚きは減ってしまうはずなのに——

読み始めると不思議とまた“騙される側”に戻っていく。
伏線を拾おうとして読むのではなく、気づけば物語に飲まれている
「結末を知っているのに、騙されそうになる」
その感覚自体が、この作品の異常な強さです。

『噂』荻原浩

“噂”が現実を侵食する。ラスト数文字で全てを悟れ、系ミステリ

女子高生の間で広がる、ある奇妙な噂。
「レインコートの男に足首を切られる。でも、特定の香水をつけていると狙われないらしい」
——最初は都市伝説みたいな話なのに、噂は増幅し、現実の事件へ変わっていく。

文体や会話はポップで読みやすいのに、起きていることは不穏で怖い。
そして最大のポイントが、
“ラスト1行”どころか、ラストの“超短い文字数”

読み終わった瞬間、すっきり終わらず「ん?」が残る。
その“指が離れない感覚”を回収するために、
また最初から読み返してしまう——
再読が仕掛けとして組み込まれた一冊です。

『倒錯のロンド 完成版』折原一

難しすぎて読み返すしかない。“構造”で殴ってくる盗作ミステリ

過去作を経て“完成版”として出し直された特別な一冊。

物語は、推理小説の新人賞を狙う新人作家が、
渾身の原稿を“なくしてしまう”ところから始まります。
ところが、新人賞の発表で——
自分が書いた内容と“まったく同じ内容”の作品が受賞してしまう。

前半は“盗まれた側”の視点、後半は“受賞した側”の視点で進み、
読みやすい文体とは裏腹に、構造がとにかく複雑

たくみさんが再読した理由はシンプルで強烈。
「難しすぎた。だから読み返さざるを得なかった」
読み返して少しずつ納得し、3回目くらいで気持ちよくハマるタイプの作品です。

海外ミステリのおすすめ3選!

『海外ミステリ【3選】〜〜!!!』

ハードカバーさん待望の「たくみ企画・海外ミステリ回」ついに解禁!
普段は国内ミステリ多めのたくみさんが、今回はあえて

  • 子どもの頃に読んで衝撃を受けた古典2冊
  • 最近読んだ“最新の海外ミステリ”1冊

という構成で、時代もタイプも違う3冊を紹介してくれました

『毒入りチョコレート事件』アントニイ・バークリー:著、高橋泰邦:訳

▶ “多重解決”の教科書。推理が増えるほど、真相が遠ざかる…!

ある日、夫婦のもとに届いたチョコレート。
食べた結果、夫は助かるものの、妻は死亡——。

未解決になりかけた事件に挑むのは、事件マニアの集まり「犯罪研究会」。
しかも彼らは、弁護士や作家など頭脳派ぞろいの6人

この作品の凄さは、そこから。
「一晩に1人ずつ推理を発表しよう」と、順番に“解決編”を披露していくのですが……
全員が別のロジックで、別の犯人像を組み立てていく。

つまりこれは、
“多重解決ミステリ”の代表格
推理小説の「探偵が整然と語れば真相が一つに決まる」という前提すら、揺さぶってくる一冊です。

『九マイルは遠すぎる』ハリイ・ケメルマン:著、永井淳・深町眞理子:訳

▶ たった一言から事件を暴く。究極のロジック×安楽椅子探偵!

表題作「九マイルは遠すぎる」は短編集の中の一編。
でも、この一本だけで“設定が強すぎる”とたくみさん大推し。

主人公は英文学教授のニッキイ教授
友人との「言葉遊び」が得意で、
“短い文章を一つもらえれば、そこから思いもよらない推論をしてみせる”という人物です。

そして出てくる一言がこれ。

九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、
ましてや雨の中となるとなおさらだ

引用『九マイルは遠すぎる』ハリイ・ケメルマン:著、永井淳・深町眞理子:訳 / 早川書房


教授は、その文章から条件を積み上げ、論理を連鎖させ、
殺人事件の真相へ迫っていく。

現場に行かず、情報もほぼなく、一言だけで事件に近づく――
“安楽椅子探偵”の快感が、極限まで研ぎ澄まされた一冊です。

『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン:著、服部京子:訳

▶ 17歳が事件を掘り起こす。SNS×疾走感の“現代海外ミステリ”!

最後は一気に現代へ。
主人公は17歳の女子高生
学校の“自由研究(課題研究)”で、5年前の女子高生失踪事件を扱うことを決めます。

当時、恋人の男子が「殺した」と自白して自殺。
ただし、遺体は見つからない
事件は一応「解決」とされている——。

でも主人公は、
「彼が犯人のはずがない」と確信し、独自調査を開始。
先生からは「遺族に接触するな」と止められるのに……
初手で遺族に凸する勢いの良さも含めて、若さ100%の推進力で突っ走ります。

さらに本作ならではなのが、
調査の“まとめ資料”や記録が挟まる構成。
読者も一緒に調査している感覚になれて、テンポがめちゃくちゃ良い。

海外では大ヒット&三部作として展開され、
ティーン向けにも薦められているだけあって、読みやすさと疾走感が抜群の一本です。

個性豊かなメフィスト賞を解説します【面白ければ何でもあり】

たくみさんによる特別授業回──「メフィスト賞紹介」

ホワイトボードを背に、あかりんを“生徒”に迎えて、
たくみさんが愛してやまない新人賞 「メフィスト賞」 の特徴を解説しつつ、受賞作をずらりと紹介します。

メフィスト賞の最大の魅力はズバリこれ。

✅ 面白ければ何でもあり

ミステリに限らず、ジャンル横断・実験的・メタ構造…
“分類不能”なチャレンジ作が集まりやすいのが特徴。

✅ 受賞すれば即・書籍化が約束

「賞を取って終わり」じゃなく、本として世に出るところまでがセット。
選考も独特で、下読み段階を置かず編集者が直で読むスタイル。
まさに“編集者と二人三脚で本を作る”賞なのです。

そして編集部の言葉が熱い。
「小説を書こうとするな。人の心を動かしてくれ」
──だからこそ、読者の心を揺らす尖った作品が生まれる。

『すべてがFになる』森博嗣

▶ “理系ミステリ”の金字塔。密室と論理が、脳を気持ちよく殴ってくる

記念すべき第1回受賞作にして、S&Mシリーズの入口。
研究所の密室、数理的な会話、冷たい美しさ。
「理系ミステリって、ここまで面白くできるのか」と世界を変える一冊です。
(しかも元はシリーズ4作目予定だったのが、編集者判断で1作目に──という“二人三脚感”も胸アツ。)

『火蛾』古泉迦十

▶ “知の異物感”で引っ張る、骨太の本格

タイトルからして不穏。
メフィスト賞らしい“挑戦”と“謎の濃度”を感じさせる一作。
本格の枠を踏みながらも、どこか異質でクセになる読後感が魅力です。

『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月

▶ 止まった校舎に閉じ込められた8人。思い出せない“死んだはずの誰か”

学園×閉鎖空間×心理の圧がすごい長編。
新人賞なら枚数制限で弾かれそうなボリュームを、
「面白ければOK」で受け止めたメフィスト賞の懐の深さが光ります。
“誰かがこの中で、生きていないのでは?”という鳥肌設定が強烈。

『眼球堂の殺人 ~The Book~』周木律

▶ 知識とロジックが噛み合ったときの快感がある“理系ミステリ”

球体建築のような舞台装置×理詰めの推理。
“理系っぽい気持ちよさ”を求める人に刺さる、メフィスト賞らしい一冊です。

『○○○○○○○○殺人事件』早坂吝

▶ タイトルからして“メフィスト賞”の申し子。常識をズラしてくる快作

伏せ字じゃなくて、これが正式タイトル
「読む前からもう仕掛けがある」と確信させる攻め方が最高。
クイズでも話題になる系の、メタ感と遊び心が光る作品です。

『恋と禁忌の述語論理』井上真偽

▶ 数式が“読者に理解させに来る”。論理と物語が真正面から殴り合う

メフィスト賞のチャレンジ精神が炸裂。
数理・論理が物語の芯に食い込み、読み手の脳をフル稼働させます。
“分からなくても進める”じゃなく、分からせようとしてくる熱量がすごい。

『NO推理、NO探偵?』柾木政宗

▶ 推理ができない探偵が、後半で世界をひっくり返す

序盤は「普通?」と思わせて、後半でギアが入るタイプ。
たくみさん曰く「途中までは…」からの、後半の爆発
“刺激ジャンキー”におすすめの一冊です。

『人間に向いてない』黒澤いづみ

▶ 生きづらさの輪郭を、ミステリの形で炙り出す

ジャンルの枠におさまらないメフィスト賞らしさが出る作品。
読後に残るのは謎の解決だけじゃなく、「人間って何?」というザラつき。

『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと

▶ アイドル×生配信×SNSの地獄。ハッシュタグから始まる“現代ミステリ”

売れるか売れないかギリギリのアイドルが、生配信中に倒れる。
そこから表示される“ある画面”── #柚莉愛とかくれんぼ。
SNS時代の空気をそのまま吸い込んだ、現代型の不穏さが魅力です。

『法廷遊戯』五十嵐律人

▶ “リーガルミステリ”をエンタメに落とす、リアル弁護士作家の強み

作者は現役弁護士。だから法廷のリアリティが違う。
難しいものを“面白く伝える”ために小説を書く、という姿勢が作品に直結。
ゲーム感覚のタイトルに反して、法と人間の怖さがじわじわ効きます。

『スイッチ 悪意の実験』潮谷験

▶ 押す?押さない? “押したら家庭が崩壊するボタン”を渡されたら

暇な大学生に持ちかけられる高額バイト。
謎の心理コンサルタントが渡すのは「スイッチ」。
押すと、ある幸せな家庭が崩壊する。
押さなくても1ヶ月後に報酬はもらえる。
──じゃあ、人間はどうする?
倫理と好奇心が殴り合う、最悪に面白い実験系ストーリー。

『ゴリラ裁判の日』須藤古都離

▶ 手話で訴えるゴリラが、夫の死をめぐって“裁判”を起こす

高い知能と手話を持つゴリラが、人間社会と関わるほどに“人間っぽく”なっていく。
その中で夫ゴリラが職員に撃たれて死ぬ。
「それは仕方なかった」で済ませられるのか?
言葉を持ったゴリラが、怒りと悲しみを法廷に持ち込む異色の裁判劇です。

好きなタイトルデザイン【フォント好き集まれ】

今回のほんタメは、これまでの「好きな装丁」「好きなタイトル」企画の流れをさらに深掘り!
注目したのは──表紙の“タイトル文字(ロゴ)”そのもの

フォント、配置、余白、読みづらさの演出、作品内容とリンクする仕掛け……
「タイトルデザインだけで、ここまで語れるの!?」という回でした。

『方舟』夕木春央

▶ 下から迫る“水”が、物語の危機をタイトルで語ってしまう

地下建築×浸水という内容を、タイトルデザインが一発で表現。
下の方からじわじわ水が上がってくるような視覚効果が秀逸で、
10年後にロゴだけ見ても話を思い出せそうという納得感がありました。

『滅茶苦茶』染井為人

▶ 明朝とゴシックが混線する“気づくと気持ちいい違和感”

パッと見は普通。でもよく見ると、書体がぐちゃぐちゃに混ざっている。
「わかる人だけわかる」くらいの崩し方がむしろ上品で、
“タイトルが滅茶苦茶”という発想そのものが勝ちなデザインです。

『闇祓』辻村深月

▶ たくみの書道フォントに似てる!? “伸ばし”がクセになるタイトル

最後は“内容”ではなく、たくみさん自身の字に似ているタイトルデザイン枠。
「伸ばしがち」「揃えるところを揃えない」癖が、それっぽい。
タイトルロゴって作者や内容だけじゃなく、見る側の記憶や感覚とも結びつくんだと気づかされます。

「ほんタメ文学賞2023年上半期」

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2023年1〜6月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

たくみ部門 大賞🏆『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光

読書の楽しさを“体感”させてくれるミステリ

たくみさんの選書理由は、ど真ん中のひと言──「読書ってやっぱりいいな」。
ミステリとしての仕掛けや読後感だけでなく、“読む行為そのもの”が楽しくなるタイプの一冊。とにかくもっと話題になってほしいという熱量込みでのノミネートです。

『わたしの結び目』真下みこと

日常の“言葉にしない痛み”が、肌に触れるように生々しい

選出理由は「生々しい」
普段なら飲み込んでしまう感情、学校という閉鎖空間でだけ発生する空気、二度と味わわないはずの“くすぐったさ”を容赦なく呼び起こす作品。読みながら、心の奥を軽くつねられるようなリアリティが残ります。

『アリアドネの声』井上真偽

災害救助サスペンスの“苦しさ”で、ページを止められない

たくみさんのひと言は「苦しいビックリ」
絶望的な状況からどう脱出するのか、救助がどう届くのか──張り詰めた緊迫感が続く災害救助サスペンス。読者の呼吸まで奪ってくるような圧で、終盤へ一気に連れていかれます。

最近読んだ本を6冊紹介!【2023年8月】

「本にまつわる本」多めでお届けする“知的好奇心くすぐり回”。

小説はもちろん、読むことで“言葉の武器”が増える実用書も揃っていて、エンタメと学びが同居した回になっています。

『星くずの殺人』桃野雑派

宇宙×密室=究極のクローズドサークル!“無重力の首吊り”から始まる理系ミステリ

舞台は宇宙。そこで見つかった死体は、まさかの“首吊り”。
でも宇宙は無重力──首吊りが成立しないはず。
この一点だけで掴まれるのに、読み進めると理系要素が散りばめられ、科学の力で状況を突破しようとする面白さが加速します。
「遠すぎない近未来」設定も効いていて、未知のトリックに置いていかれない安心感も◎。

変わった刺激がほしいあなたへ【メタミステリ3選】

メタすぎるミステリ3選!!

メタミステリーとは、ざっくり言うと
“作品の中”と“作品の外(読者・現実)”の境界があいまいになるミステリーのこと。
登場人物が読者に語りかけたり、作中で別作品のタイトルや人物が当たり前のように出てきたり、
「え、今こっち見た?」みたいな違和感が楽しいジャンルです。

『作者消失』著者:赤川次郎、イラスト:北見隆

“作者が消えたら原稿はどうなる?”ミステリ界ごと巻き込むメタ×捜索劇

主人公はミステリー担当の編集者。
しかも、受け取る予定の原稿は「真犯人が明かされる直前」で止まっているという最高に気になる状態。
担当編集として「犯人は誰だ!」の続きを最速で読みたいのに……
肝心の作家が
忽然と姿を消してしまう。

しかもその“先生”が、作中でまさかの赤川次郎ご本人
赤川作品の要素(三毛猫ホームズなど)まで顔を出し、
作品世界の壁がどんどん薄くなるのがたまらない。

メタ初心者でも入りやすい一冊です。

『NO推理、NO探偵?』柾木政宗

読者に話しかけてくる“推し活助手”が暴走する、賛否両論メタの極北

帯にもある通り、この本は読後感が二択になりがち。
「大絶賛」か「第激怒」——中間がほぼ存在しない作品です。

作中には“アイドル級に魅力的な名探偵”がいて、
語り手は助手兼ファン。
この語り手がとにかく読者に話しかけてくる。
テンションは完全に「推しを語るオタク」で、しかも文章表現(ルビや当て字)まで含めてメタ的に遊び倒します。

好きな人は「こんなの読みたかった!」となり、
合わない人は本気で怒る。
でも、予想不能さはピカイチです。

『硝子の塔の殺人』知念実希人

本格館モノに見せかけて“ミステリ好き”を狙い撃ちする引用ミステリ

舞台は、巨大なガラス張りの異様な建造物——硝子の塔
いかにも“館モノ本格”な気配なのに、この作品は序盤からすでに変。
なんと犯人の独白から始まり、読者は早々に「普通じゃないぞ」と気づかされます。

さらに作中には、ミステリー小説のタイトルや人物名が無数に登場
事件やトリックを考察する会話の中で、
「それってあの作品タイプのやつ?」みたいな“ミステリ読みの会話”がそのまま出てくるのが最大の特徴です。

つまり、これは——
ミステリーを読んできた人ほどニヤつける、玄人向けメタミステリー

終盤には、登場人物側からの“挑戦”のような仕掛けもあり、
「読者として参加している感覚」が強まっていきます。
ミステリ履修量が多いほど楽しい反面、初心者だと情報量に圧倒される可能性も。

ハヤカワ文庫のおすすめ本を語る回

㊗️【ほんタメ】×【ハヤカワ文庫の100冊フェア2023】㊗️ ハヤカワ文庫の100冊フェアに、ほんタメが参加しました🥳

秋の書店名物「ハヤカワ文庫の100冊フェア」に、なんと【ほんタメ】が参加!
全国の書店に置かれる小冊子のインタビューで、たくみ&あかりんがおすすめ文庫を5冊ずつ紹介しています。

今回の動画は、その中から選りすぐりの3冊ずつ=計6冊をピックアップした特別回。
さらに一部作品には、たくみ&あかりんの“特別帯”まで付くという、まさに全国進出回でした!

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

50年以上前に“AIと人間の境界”を撃ち抜いた伝説SF

タイトルだけ知ってる人も多い超有名作。
でもたくみが推したのは「中身こそ今読むべき」だから。
1968年に書かれたとは思えないほど、テーマは現代的で、
“人間らしさとは何か/アンドロイドとの違いは何か”が鋭く突きつけられます。
映画だけで満足してる人ほど、「それとは別物」として読んでほしい一冊。

『文学少女対数学少女』 著:陸 秋槎, 訳:稲村文吾

推理の穴を“数学で検証”する、唯一無二の理系ミステリ

見た目はライト、でも中身はゴリゴリ本格。
“推理小説を書く文学少女”のロジックを、“数学少女”が数学的に点検していく構造で、
「提示された情報だけで犯人は特定可能か?」というミステリの核心に踏み込みます。
ミステリ好きほど刺さるし、数学好きもニヤつく——“好きが深い人ほど楽しい”タイプの一冊。

夜に眠れないあなたへおすすめの本6選

「枕元に置きたい本【6選】〜〜〜!!!」🛌 😴

メロウなテンションで始まる癒し回。
テーマは「枕元に置きたい本」——寝る前に読むのにちょうどよくて、気持ちよく一日を終えられる6冊を、ジャンル問わず紹介します。

「続きが気になって眠れない本」ではなく、
1話完結・短編・エッセイ・童話・クイズなど、
“区切りよく読めて、そのまま眠れる”本が勢ぞろい。

一日の終わりに、あなたの枕元にも一冊どうぞ🛌💤

『意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語』

54文字で寝落ちできる、“制限が生む自由”短編集

54文字という縛りの中で、起承転結とオチが決まる超短編。
1話が短いので、眠気が来た瞬間にスッと閉じられます。
さらに動画では「寝る前に自分で54字を作る」という楽しみ方も提案。
考え始めるとだんだん言葉が飛躍してきて、気づいたら寝てる——そんな“入眠装置”みたいな一冊です。

泣けるミステリ小説3選【眼球サハラ砂漠のイチオシ】

「泣けるミステリ【3選】〜〜〜!!!」

トリックや犯人当てだけじゃなく、事件の裏側にあるどうしようもない事情や、
“誰かを守りたかった”という想いが、読者の心をじわじわ揺さぶってきます。
泣けるのに面白い。苦しいのに読んでしまう。
そんな“感情のミステリ”を3冊紹介します🏝

『青の炎』貴志祐介

家族を守るため、17歳が選んだ“完全犯罪”——切なさが燃え続ける青春サスペンス

母と妹と平穏に暮らしていた少年の前に、長年姿を消していた“元夫”が現れる。
金をせびり、暴力を振るい、日常を壊していく相手に、法律も大人も決定打にならない。
そこで少年が辿り着いてしまう答えが、「完全犯罪」

眩しいはずの高校生活の中で、
罪を抱えながら“普通”を装って過ごす息苦しさが積み重なっていきます。
これは感動で泣くというより、「どうしようもなさ」に心がぐちゃぐちゃになるタイプの泣ける作品。
読後、タイトルの「青い炎」が胸に残り続けます。

『透明カメレオン』道尾秀介

“声”と“見た目”のギャップが生む孤独——優しい嘘が、最後に涙へ変わるミステリ

主人公はラジオのパーソナリティ。
信じられないほど“良い声”を持っている一方で、ルックスとのギャップに傷つき、
日常ではほとんど喋れなくなってしまった人物です。

彼が自然体でいられるのは、行きつけのバーだけ。
そこで語られる出来事をラジオで話す――という形で物語が進む中、
謎めいた女性の登場と、奇妙なひと言をきっかけに、
不穏な事件が動き出します。

ミステリとしての引力が強いのに、読み終えると残るのは“ゾッとする”よりも、
「めちゃくちゃ優しい嘘だった」という切なさ。
どんでん返しの先で、感情が静かに決壊する一冊です。

『手紙』東野圭吾

「罪を犯したのは兄」なのに、「背負うのは弟」——加害者家族の痛みを描く社会派小説

兄弟2人で生きてきた兄が、弟を大学に通わせたい一心で、取り返しのつかない罪を犯してしまう。
その罪名は、強盗殺人。
残された弟は、“加害者家族”として社会の視線を浴び続けます。

バイト、就職、恋愛、結婚――人生の節目ごとに立ちはだかる偏見。
それでも前を向こうとする弟のもとへ、獄中の兄から届く「手紙」。
兄は弟の苦しみを分かりきれず、善意の言葉を送り続けてしまう。
その“ズレ”が、読者の胸を容赦なく締めつけます。

ミステリというより、人生と社会の残酷さを突きつける物語
読むほどに「自分が当事者だったら」と想像してしまい、確実に泣ける一冊です。

映える本の写真を撮った方が勝ち

「【第1回】ほんタメ写真コンテスト~~~!!!!!!」📸 🏆 🎉

今回はMC2人が外に出て、“本が映える1枚”を撮影!
1人3冊ずつ持ち寄り、写真の
コンセプト
も込みでプレゼン。
スタッフ審査で勝敗を決めるガチ企画でした🚩

『ラットマン』道尾秀介

▶ 不穏さがじわじわ侵食する、都会派サスペンスの違和感ミステリ

重くて暗い物語に、じっとりした“気持ち悪さ”がまとわりつくタイプの一冊。
写真はあえて歌舞伎町×空という組み合わせで、「東京でネズミといえば…」をコンセプト化。
作品の不穏さを“場所の力”で演出する、たくみさんらしい発想が光りました。

『龍神の雨』道尾秀介

▶ 雨が“罪”と“痛み”を洗い流すのか…切なさが残る重厚ドラマ

タイトル通り、物語の鍵を握るのは“雨”。
たくみはゲリラ豪雨シーズンに1週間本を持ち歩き、狙いの雨の日を待って撮影。
濡れた路面に反射する青信号の光まで計算に入れた(?)執念のおしゃれ写真でした。

『カラスの親指』道尾秀介

▶ 人生のどん底からの“逆転”が沁みる、騙しと優しさのエンタメ小説

感情移入しやすい人物たちが、少しずつ“正しい一歩”を踏み出していく物語。
写真では階段を使い、「人生のステップ」を表現。
さらに審査員に刺さったのは…本の角の“破れ”=読み込んだ痕跡

タイトルがヤバい本6選

「ヤバいタイトル【6選】〜〜〜!!!」🌫🌫

オープニングからテンション高めでお届けする今回は、
2人が「タイトルだけで引っかかる」「文字面が怖い」「発想が変」など、
各々の“やばい”基準で選んだヤバいタイトル本6冊をご紹介!

「内容までちゃんと読んだ上での“やばい”」だから、説得力も抜群。

『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。』

▶ 昔話の安心感を、死体でぶち壊す。童話×ミステリの悪魔合体

並べちゃいけない言葉が入ってるのに成立してるのがヤバい。
昔話の世界にミステリ要素を混ぜるシリーズの続編で、
可愛い表紙とのギャップも含めて“本屋で二度見するタイトル”代表です。

『夢・出逢い・魔性』森博嗣

▶ 0ページ目から掛けすぎ!トリプルミーニングで回収される怪作

「夢・出逢い・魔性」という3語にも見えるし、「夢で逢いましょう」にも読める。
さらに英語表記まで含めると、意味が何層にも重なる“掛けすぎタイトル”。
しかも作品内でその意味が複数の形で回収されていくという、タイトル芸の極み。
ダジャレっぽいのに、なぜか格好いい——そのバランスがヤバい一冊です。

『!』二宮敦人

▶ 検索すら困難!タイトルが記号1個の携帯小説ホラー

表紙にドンと「!」だけ。タイトルが記号なので、知らないと辿り着けない。
中身は短めのホラーが複数収録され、たくみ曰く「穴」という話が特に印象的。
さらにシリーズがあり、続刊はビックリマークが増えていくという狂気の仕様。
“ラストに持ってきたかった”のも納得のインパクトです。

積読本を解消します

「積読を解消したいよ〜〜〜!【6選】」📚📚📚📚📚

本好きの“あるある悩み”——それが積読
買った瞬間は「いつか読む!」と思っていたのに、気づけば本棚の真ん中で“読んだ顔”をして鎮座している…!

今回は、あかりん&たくみがそれぞれ3冊ずつ積読本を選び、
①読む前の印象 → ②実際に読んだ感想までセットで紹介する「積読解消コーナー」✨

『教室が、ひとりになるまで』浅倉秋成

想像と真逆!「超能力あり」の特殊設定×スクールカーストミステリ

タイトルから“リアル学園もの”を想像していたら、まさかの方向へ。
この作品、前提として超能力が存在する世界で事件が起きます。
自殺として処理された死の裏に「能力が関わっているのでは?」という疑念が立ち上がり、
学校という閉じた空間で、カーストや人間関係の圧がじわじわ効いてくる。
浅倉作品らしい“分析力”が、教室の空気をえぐるタイプの一本です。

表紙がヤバい本を紹介します!【厳選6冊】

「やばい表紙【6選】〜〜!!!」

本の第一印象を決める“表紙”。
今回はMC2人が「これはやばい!」と唸ったインパクト強すぎカバーを6冊紹介!

怖すぎる目線、開けたら終わり感、持ってるだけで視線が痛い表紙…。
「表紙ってこんなに攻めていいんだっけ?」という本が勢揃いです。

『変な家』雨穴

一見「不動産の本」なのに、読後は“この間取りが怖い”に変わる表紙

家の間取り図がドン。
ミステリに見えないのが最大のトラップで、
読み終えてから改めて表紙を見ると「え、これ最初からヤバいじゃん…」。
違和感まで気になり始める、後から効いてくる表紙です。

『あなたに心はありますか?』一本木透

モザイクの奥に“顔”が見えた瞬間、急に怖くなる。二段階で刺してくる装丁

パッと見は抽象的なのに、よく見ると人の顔っぽい。
さらに裏表紙は“顔”がよりハッキリして、気づいたらもう戻れない。
内容もAI絡みの事件ということで、表紙の不穏さと相性抜群。

『逆転正義』下村敦史

上下がわからない!帯と表紙が“逆転”する、ギミック装丁の勝利

帯が表紙と一体化していて、上下の感覚がバグる。
混乱させる時点で、もう作品コンセプト勝ち。
短編集×どんでん返しの作風ともリンクしていて、装丁そのものが“しかけ”になっている一冊です。

最近読んだ本を3冊ずつ紹介します!【2023年12月】

「最近読んだ本ジャンルレス6選〜〜〜!!」

12月突入!ということで、あかりん&たくみの“最近読んだ本”をジャンル無視で6冊まとめて紹介。
SFで世界が終わったり、合法的に復讐したり、絶望の名言で沈んだり。
年末の駆け込み読書にぴったりな、“情緒の振れ幅えぐい”ラインナップです。

『復讐は合法的に』三日市零

法律的にはセーフ、倫理的にはアウト。”復讐”を請け負う事務所の痛快連作

表向きは法律探偵事務所、裏では“合法的復讐”を扱う…という攻めた設定。
連作短編形式でテンポよく進み、キャラの個性も強め。
読後、「このメンバーもっと見たい!」となるタイプで、続編待望の声が多いのも納得。
映像化向きの空気感があり、スカッとしつつ後味はちょい苦いのが魅力です。

『絶望名言』頭木弘樹 NHK〈ラジオ深夜便〉制作班 川野一宇 根田知世己

励まさない名言集。“落ちてる時に上げない”ことで、逆に効いてくる

元気が出る名言ではなく、カフカや太宰らの“絶望サイド”の言葉を集めた一冊。
「落ち込んでる時、明るい言葉って刺さらないよね?」から始まるコンセプトが強い。
ラジオ由来で会話形式もあり、暗いのに読みやすいのがポイント。
沈みたい時に沈める、変化球の処方箋です。

旅行に行くときこれ読んで!【6選】

「旅行に持っていきたい本【6選】〜〜〜!!」

本好きの旅行には、本がいる。
移動時間、ホテルの夜、ひとり時間、そして“その土地で読むからこそ刺さる一冊”。

今回は、1人旅・聖地巡礼・友達旅まで全部カバーできる、
“旅の時間がもっと楽しくなる本”を6冊お届け!

『九マイルは遠すぎる』著:ハリイ ケメルマン、翻訳:永井淳 深町眞理子

“その一言だけで事件を解く”安楽椅子探偵の伝説。旅先で読むと妙にかっこいい短編集

事件現場に行かない、調査もしない。
ただ会話の一節から、推理が暴走して真相に届く――
安楽椅子探偵ものの名作。

短編だから旅にも相性抜群。
そしてたくみ的・推しポイントは、ずばり
「旅先で読んでると、雰囲気が出る」
地元で読むより、知らない土地のカフェや車内で読む方が“本読みオーラ”が出せる(大事)。

20分で学ぶミステリの歴史

「犯人はお前だ!!ミステリの歴史〜〜〜!!」📖🔍

「ミステリの歴史」をホワイトボードで一気に辿る回!🧩✨

“名探偵がいて、語り手がいて、謎を解く”
今では当たり前の推理小説の形が、どこから始まり、どう進化してきたのか。

この回を観るメリットは2つ👇

  1. 現代ミステリがどこから影響を受けているのか、元ネタが見えてくる
  2. 名探偵キャラの名前の由来がわかって楽しくなる

MCにも名探偵(?)がいて面白い回になっています😂

『モルグ街の殺人事件』著:エドガー・アラン ポー、訳:佐々木直次郎

“推理小説の原点”にして、いきなり密室。全部ここから始まった

1841年、近代推理小説の「型」を決定づけた伝説の一作。
名探偵デュパン+語り手という基本フォーマットに加え、事件はまさかの密室殺人
「人間技じゃない」レベルの異様さから、論理で真相へ迫っていく快感が詰まっています。
短くて読みやすく、入門にも“教科書”にもなる原点。

『緋色の研究』著:コナン・ドイル、訳:延原謙

名探偵ホームズ、ここに爆誕。観察と推理の“かっこよさ”が完成する

1887年、シャーロック・ホームズ初登場作。
握手ひとつ、視線ひとつで相手の職業や状況を当てる——
“推理がパフォーマンスとして成立する”名探偵像を決定づけた作品です。
「推理小説ってこういうの!」というイメージの中心にいる、まさに始祖。

『アルセーヌ・ルパンの逮捕』著:モーリス・ルブラン、訳:長島良三

探偵が主役じゃない!?“怪盗目線”がミステリをひっくり返す

探偵が事件を追うだけじゃなく、追われる側が主役になる衝撃。
ルパンは華麗に盗み、逃げ、時に謎を“解いてしまう”。
犯人(あるいは怪盗)側の魅力で物語を牽引するスタイルが、ミステリの幅を一気に広げます。
「怪盗って探偵と同じくらいかっこいい」問題に、答えをくれる一冊。

『トレント最後の事件』著:E・C・ベントリー、訳:大久保康雄

短編中心だった推理小説が、“長編の時代”へ突入する転換点

1913年、ミステリが“長く”語れるジャンルになった大きな節目。
ポイントは、事件そのものだけでなく、人物の感情や関係性が物語を押し広げること。
「謎解きは短く終わるはず」を覆し、以後のミステリ黄金期に繋がる土台を作った作品です。

『D坂の殺人事件』江戸川乱歩

“探偵という文化”が日本に根づく瞬間。明智小五郎の原点

西洋から入ってきた“探偵”という概念を、日本の街と空気に馴染ませた江戸川乱歩。
本作は日本ミステリの顔・明智小五郎が登場する代表作の一つ。
怪しさとロジック、猟奇と観察が混ざり合う、乱歩ならではの匂いが濃厚です。

『怪人二十面相』江戸川乱歩

怖そうで怖くない!少年探偵団のワクワクが詰まった“冒険ミステリ”

「表紙が怖くて読めない」問題。
でも中身は、子どもも大人も楽しめる痛快な冒険と謎の連続。
明智小五郎×少年探偵団×変装名人の怪人二十面相…という、
“日本の探偵もの”の原風景がここにあります。

『十角館の殺人』綾辻行人

日本ミステリを“本格”へ引き戻した革命作。新本格の号砲

1987年、現代のミステリ読書体験に直結する大きな転換点。
閉ざされた舞台、提示される謎、論理で積み上がる推理——
海外の本格ミステリを、日本で新しく鳴らしたのがこの一冊。
今でも「初めて読んだ」「衝撃だった」が更新され続ける、現役の伝説です。

年末年始に一気読みしたい本【2024年もよろしくお願いします】

「年末年始に一気読みしたい本【6選】〜!」🎍🌅

今年も残りわずか!
まとまった休みが取れる年末年始は、小説も漫画も“どっぷり一気読み”する絶好のタイミング。
ほんタメらしさ全開のジャンルレス6冊です🔥

『三体』著:劉慈欣、監:立原透耶

SFのスケールが宇宙まで跳ねる。分厚さを忘れる“人類規模”の衝撃三部作

とにかく分厚い。登場人物も多い。読みやすいとは言いにくい。
でも——読み切った人が口をそろえるのは「最後が一番ヤバい」。
世界観も発想も規模も桁違いで、
「SFってここまでやっていいんだ」と価値観が更新されます。
まとまった休みにしか挑めない、年末年始専用の超大作

『フェルマーの最終定理』著:サイモン・シン

数学の話なのに、完全に人間ドラマ。知の執念が走るノンフィクション超傑作

「フェルマーの最終定理」という“誰も証明できなかった謎”に、
何世代もの数学者が挑み続け、ついに——という実話。
ホワイトボード解説で“予習済み”の人ほど、
本編のドラマと伏線回収で震えるはずです。

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たくみさん紹介 2022年:63作品

ぜんよみ
ぜんよみ

2022年にたくみさんが動画で紹介した作品は68作品
重複している👇5作品は1作品としてカウント。

何度も紹介しているのはたくみさんの思い入れの強さもあるのかも?!

めちゃくちゃ短い!掌編小説6選

短編より更に短い“掌編小説”。
数分〜15分以内で読める手軽さと、
短さゆえの“キレ”や“余韻”が魅力のジャンルです!

忙しい時・移動中・スキマ時間に読むのに最適!

『Day to Day』/講談社

100人の作家による掌編を収録した豪華企画本。
コロナ禍の日々をテーマに、作家たちが“1日1作”を書いたプロジェクト。
生活の機微や孤独がリアルに刻まれており、作家ごとの色が出ていて面白い一冊。
「掌編とは?」を知る入門としても最適◎

『超短編! 大どんでん返し』

短いのにしっかり“ひっくり返す”掌編集
アイドルの握手会をテーマにした乾くるみ作品など、
ラスト1行で認識を裏返される快感が魅力!
偏見・想像・常識を裏切ってくる構造が楽しい。

『意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の百物語』氏田雄介

“54文字”だけで作られた超掌編シリーズ
文章+余白の構造だけで成立するホラー・どんでん返しが秀逸。
ルールを破った作品「薄れゆく記憶」など、
仕掛けの妙も楽しめる名作。

大の本好きが最近読んだ本6選【2022年2月】

大人気“最近読んだ本”企画!
たくみさん&あかりんのお二人が、それぞれ3冊ずつ最近読んだ本を紹介📚
ジャンルレスに幅広い6冊、要チェックです🔥

『ルビンの壺が割れた』宿野かほる

“FacebookのDMだけ”で進む心理サスペンス
50代男女がFacebookのDMで連絡し、かつての記憶を語り合う…という設定だけで物語が展開。
テキストだけなのにどんどん空気が変わり、ラストで全てが反転する“強烈などんでん返し”が話題の一冊。
読後の衝撃はもちろん、たった1時間半で読める密度も魅力。
ミステリ好きなら必読のサプライズ作!

『ぼくらはアン』伊兼源太郎

少年時代の記憶と社会問題が交差するサスペンス
元友人の失踪をきっかけに、主人公は少年期の共同生活・殺人事件を振り返ることに…。
家環境や境遇によって“社会からこぼれ落ちた子どもたち”を描きつつ、事件の真相が静かに迫る構成。
社会の影を照らすテーマ性と読み応えある展開が光る一冊。

「ほんタメ文学賞2021年下半期」

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2021年7〜12月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

『変な家』雨穴

“おかしな間取り”が暴き出す、ふつうの家に潜む違和感ミステリ
不動産サイトに載っていた“奇妙な間取り”──
意外な方向へ転がっていく考察が人気を博し、
YouTubeで話題になった異色の“間取りミステリ”。
「なぜこの部屋があるのか?」を辿るうちに
不穏な真相にじわじわ近づいていく一冊。

『N』道尾秀介

読む順番で物語が変わる、6つの物語が絡み合う実験的ミステリ
6つの短編が収録されているが、
“どこから読んでも成立する”という挑戦的構造が特徴。
読み順によって異なる結末が見える“仕掛け系ミステリ”。
読者に読み方を委ねる道尾秀介らしい実験的作品。

『推理大戦』似鳥鶏

天才たちの論理が激突する、頭脳とプライドを賭けた推理バトルロイヤル
極限まで頭脳が集結する“頭脳戦”を描いたバトル系ミステリ。
選ばれた強者たちは、論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかりだった。
推理×知略のぶつかり合いを見せる知的娯楽。
エンタメ色が強く、ミステリ初心者も楽しめる一冊。

ヨビノリたくみが一番好きな作家について授業します【道尾秀介】

『たくみ先生の「道尾秀介」作品紹介〜〜〜!』🎉🎉

ホワイトボードを使った熱血授業スタイルで、
たくみさんが“神”と崇拝する作家 道尾秀介について徹底解説!

ジャンル多彩で、驚きと余韻がクセになる作家の世界観を一気に紹介しました🔥

『向日葵の咲かない夏』/ 新潮社

▶ 人生を変えた”どんでん返しミステリー”

小学生の“僕”が見た“ある死”から物語は始まる。
読後の衝撃はジャンル越え。
ミステリー初心者にも強烈な体験をくれる代表作!

『シャドウ』/ 東京創元社

▶ 何度でも味が変わる”再読系”ミステリー

不遇な子どもたちを中心に進む物語。
多重構造と伏線が凄まじく、読み返す度に別の景色が見える作品。

『片眼の猿』/ 新潮社

▶ 探偵要素×社会テーマの”考えさせられる”ミステリー

探偵ものだが、倫理や偏見など人間の内面に踏み込む作品。
読書後に「あ、考えたことなかった」と気付かされる名作。


『背の眼』(上・下)/ 幻冬舎

▶ 霊×ロマン×青春が融合した”ホラー寄り”ミステリー

心霊現象を追う青年の物語。
恐怖だけでなく“切なさ”や“ロマン”が残るシリーズの第1作。

『カラスの親指』/ 講談社

▶ 詐欺師×家族の再生物語

人生のどん底にいた5人が、
“ある復讐計画”で人生を取り戻していく胸熱ストーリー。

『カエルの小指』/ 講談社

▶ 『カラスの親指』続編!

“あの人たち”のその後を描く待望の続編。
希望と余韻のある続きが読める幸福。

『月の恋人』/ 新潮社

▶ テレビドラマ化もされた恋愛×青春

ドラマ版のための“書き下ろし作品”。
媒体ごとに違いが生まれるのが道尾作品の面白さ。

『月と蟹』/ 文藝春秋

▶ 子供の心の闇に迫る直木賞作

淡々と進むのに、心に棘が刺さるような読後感。
“純文学寄りの道尾”を知る一冊。

『いけない』/ 文藝春秋

▶ ”写真が結末を決める”新感覚ミステリ

4つの短編×最後の1枚の写真
写真を見て初めて“真相”に辿り着く仕掛けが革命的。

『N』/ 集英社

▶ 720通りで読める実験的長編!

6章構成。読み順は自由。
読者ごとに物語の姿が変わる超変態的(誉め言葉)構造。

初めて読むならどれ?

心に響いた小説の一文6選

『小説のお気に入りの一文6選〜!!!』📘

今回はほんタメMC・あかりん&たくみさんの
「小説のお気に入りの一文6選」を紹介しています

心を揺さぶる一文目白押し✨

『化物語』シリーズ 西尾維新

▶ セリフが刺さる“哲学的会話劇×怪異ミステリ”

何でもは知らないわよ。知ってることだけ

引用 『化物語』シリーズ 西尾維新 / 講談社

主人公・阿良々木と羽川翼の掛け合い。
“無知の知”を示すほど深い内容で、思考に残る名セリフ。

中高生で読んだ時の違和感が、大人になって“解釈”に変わるタイプの作品。

『予知夢』東野圭吾

▶ 科学の視点で事件を斬る“ガリレオシリーズ”第2作

すごい偶然が起きた場合、それはもしかすると必然だったのではないかと
考えてみるのは、科学の世界では常識なんだ。

引用 『予知夢』東野圭吾 / 文藝春秋

天才物理学者・湯川学が持つ論理と科学の思考が光る一冊。
「偶然」を「必然」と見なして突き詰める姿勢が印象的で、
ミステリとしても科学的思考の本としても面白い。

日常の“違和感”を見逃さないことの重要性を感じさせる作品

『すべてがFになる』森博嗣

▶ 天才×論理×思考実験の“理系ミステリ名作”

現実とは何か、と考える瞬間にだけ、
人間の思考に現れる幻想だ

引用 『すべてがFになる』森博嗣 / 講談社 

二人の天才・西之園萌絵と犀川創平の会話は知性と哲学に満ちており、
読者の思考を刺激する名文が大量に存在する作品。

「現実とは何か、と考える瞬間だけ〜」の一節は
“認識”と“存在”の本質を問う哲学的な一文で、
ミステリの枠に収まりきらない深みがある。

好きなエッセイ本6選

『好きな作家さんのエッセイ6選〜!!!』🖋🌈

MC二人の“作家愛”が爆発した神回!
小説とはまた違う、作家の体温や偏愛がじんわり染みるエッセイたちをご紹介します。

『常識にとらわれない100の講義』森博嗣

“常識”という呪いを解きほぐす、思考のエッセイ

工学博士で小説家の森博嗣さんによる、発想と思考の講義集。

例えば「何か新しいことはできないかっていう発想が古い」
=”新しいことは思いつくのではなく必要に従って生まれる”

読後にじわじわ効く名言が100本収録。
柔らかく、しかし鋭い視点がクセになり、
読むと自分の“考えグセ”が変わる一冊です。

『「思考」を育てる100の講義』森博嗣

“考えるとは何か”を考える本

シリーズ第2作。
経験至上主義への疑問や、直感と論理の関係、効率の悪い学びについてなど、
“思考の土台”に光を当ててくる内容が多め。
ビジネス書×エッセイの中間にあるような読み味で、
アイデアを扱う人ほど刺さります

『本質を見通す100の講義』森博嗣

世界をシンプルに読み解く“視点のレッスン”

シリーズ第4作。
物事の“本質”とは何かを、例えと切り返しでスパッと示す森流講義。
派手さよりも納得感が強く、
読んだあと静かに考えてしまう、そんな一冊です。

どんでんマニアが選ぶ、どんでん返しミステリ傑作3選

『どんでん返し3選〜〜〜!!!』

大好評だった第1弾に続くシリーズ第2弾🔥
驚きだけじゃなく、読み終えた後に語りたくなるタイプの“クセになる3冊”です✨

『ハサミ男 』殊能将之

▶ “真相の位置”に気づいた瞬間、世界が裏返るサイコ・トリックミステリ

美少女だけを狙う連続殺人犯《ハサミ男》。
しかし次のターゲットに選んだ少女が…犯人より先に殺されてしまう
「いったい誰が?」と、追うのは警察だけでなく、犯人自身

二重構造、視点操作、ミスディレクション…
“どんでん返しミステリ”の歴史でもトップ級の名作と言われ、
ラスト一行で世界が反転するタイプ

『名前探しの放課後』辻村深月

▶ 過去の放課後を救え。未来を変える“優しさのミステリ”

主人公が突然“中学時代にタイムスリップ”。
そこで思い出すのは──
「この中の誰かが未来で自殺する」という曖昧な記憶。
しかし 誰が死ぬのかも思い出せない

仲間と過ごす“放課後”を辿りながら、
誰が・なぜ・その未来を選ぶのかを探っていく青春ミステリ。

辻村作品らしい優しさと痛みが入り混じり、
そして最後に静かに刺さる真相

たくみさん曰く、辻村先生の別の作品
『ぼくのメジャースプーン』を読んでいるかどうかで解釈が変わる珍しい作品。

未読の方は、『ぼくのメジャースプーン』を読む前・読んだ後
2パターンで読んで違いを体感してください。

『出版禁止 いやしの村滞在記』長江俊和

▶ “読者まで巻き込む”フェイクドキュメンタリー仕掛けの呪詛サスペンス

「呪いで人が死ぬ村がある」という匿名書き込みを追ったルポライターが、
“癒しの村”を取材するドキュメンタリ形式の作品。

本作は《出版禁止シリーズ》第3作だが独立して読める構造。
フェイク・ドキュメンタリー×ホラー×ミステリという異質のジャンルで、
“呪いは実在するのか?”という問いが進行する。

そして最大のポイントは──
この本自体が呪われている というメタ仕掛け。

読書好きが最近読んだ本【2022年4月】

『最近読んだ本6選〜〜〜〜〜!』📚📚

大人気恒例企画!
ジャンルも年齢層もバラッバラな「最近読んだ本」を6冊ご紹介!

『天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上)』エドワード・O・ソープ

▶ 数式一つで“カジノの神話”をひっくり返した男の、リアル逆転ストーリー

ブラックジャックの“穴”を数学的に見つけ出し、カジノで勝利し、さらに投資の世界でも勝ち続けた実在の数学者エドワード・ソープの実録。
カードカウンティングの実践→成功→投資での大勝利…という嘘みたいな展開がノンフィクションで存在する驚き。
金融・ギャンブル・数学の話がわからなくても物語として普通に面白い一冊。

思わず読みたくなるタイトル6選

『好きなタイトル6選〜〜〜!』✏️💭

漢字、カタカナ、単語、文章…
本のタイトルは作家のセンスが凝縮された“入り口”。
今回は、たくみ&あかりんがビビッときた タイトルの良さだけで選んだ6作品 をご紹介!

タイトル買い派の人はきっと共感できるはず…!

『そして誰もいなくなった 』アガサ・クリスティー

▶ “孤島から消えていく10人”…原点にして頂点のクローズドサークル・ミステリ

孤島に集められた見知らぬ10人が、童謡になぞらえて一人ずつ消えていく。
密室、疑心暗鬼、緊張、推理──あらゆるミステリの“型”を生んだ歴史的傑作。
ラストは今なお語り継がれる衝撃で、世界中の作家に影響を与えた“原典中の原典”。

『あなたに不利な証拠として』ローリー・リン・ドラモンド

▶ 女性警官たちの“現場の孤独”が滲む、硬質でヒューマンな連作短編集

ルイジアナ州バトンルージュを舞台に、女性警官たちの葛藤と現実を描く作品集。
暴力、制度、家族、職務…“警察官”である前に“人間”であることを突きつける。
静かだが鋭い余韻を残す、“社会派ミステリの隠れた名品”。

『火のないところに煙は』芦沢央

▶ “噂”と“心の影”が実体化する、連鎖型フェイク・ホラー

都市伝説のような“噂”を追ううちに、現実がじわじわ侵蝕されていく連作短編集。
登場人物は皆、確かに誰かの“火”に触れた結果として“煙”に巻かれる。
幽霊よりも“心”が怖いタイプの上質ホラーで、読み終わってからが本番。

青春を思い出す?学園ミステリ3選

『面白さがキンコンカンコン!学園ミステリ3選〜〜!』 🏫🔪

犯罪・法廷・館モノ・イヤミス……
数あるミステリジャンルの中から、
「学校」という誰にとっても身近な舞台で展開される
《学園ミステリ》を厳選してご紹介

甘酸っぱい青春の記憶がよみがえる人もいれば、
ちょっと思い出したくない過去が疼く人もいるかも……?

『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月

▶ 時が止まった校舎で暴かれる、“忘れたかったあの日”の真実

ある日突然、校舎に閉じ込められた8人の生徒。
外界と隔絶された空間で浮かび上がるのは、
自殺したクラスメイトの存在と、思春期特有の後悔や罪悪感。
クローズドミステリの緊張感と、心理描写の鋭さが融合した学園ミステリの名作。
青春の記憶を抉りながら、読者自身にも問いを突きつけてくる一冊。

『僕の神さま』芦沢央

▶ 学園ミステリの”優しい側面”を味わえる一冊

小学校を舞台に、“神さま”と呼ばれるほど論理的な少年が
日常に起こるささやかな事件を解き明かしていく連作ミステリ。
失くし物や嘘といった身近な出来事の裏に、
大人が見落としがちな痛みや不安が静かに浮かび上がる。
やさしさとブラックさが同居する、読後にじんわり残る学園ミステリ。

『絶望ノート』歌野晶午

▶ 「これは神の裁きか、それとも――」絶望から始まる戦慄の学園ミステリ

いじめに苦しむ中学生が綴る“絶望ノート”。
その願い通り、いじめの主犯格が次々と死んでいく。
超常現象か、妄想か、それとも人の手によるものか。
少年と母親、二つの視点が交錯し、物語は逃げ場のない現実へと収束する。
青春の光が一切存在しない、重く鋭い問題作。

読書好きの2人が色々なジャンルの本を紹介します!【2022年6月】

ミステリ・実用書・マンガ・海外小説・不思議文学まで、
ジャンルを越えて今まさに読んでほしい6冊をご紹介!

「次に何を読もう?」と迷っている方、
思いがけない一冊との出会いがあるかもしれません

『夫の骨』矢樹純

家族という密室で起こる、“静かなどんでん返し”短編集

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞作を含む短編集。
夫の死後、遺品整理で見つかった小さな木箱。
その中に入っていたのは、“乳児の骨”だった——。

日常のすぐ隣にある違和感、
家族という関係性の歪みが生む恐怖を描いた作品群は、
一編一編が短く、それでいて確実に読後をひっくり返してくる

派手さはないのに、あとからじわじわ効いてくる。
ミステリ好きにはたまらない一冊です。

あなたもきっと閉じ込められたくなる恐怖の3選

『ボクもワタシも閉じ込められたい!館モノミステリ3選!!!』🏰

「閉じ込められること自体がエンタメ」な《館モノミステリ》を大特集🏰

舞台は、奇妙で美しく、どこか狂気を孕んだ建築物。
館・堂・屋敷という“逃げ場のない空間”で起こる連続殺人と、
建築そのものがトリックになる衝撃を味わえる名作を紹介します。

「現実では絶対イヤだけど、本の中なら閉じ込められてみたい…😏」
そんな読書体験を求める方、必見です。

『時計館の殺人』綾辻行人

108個の時計が刻む、狂気と死のカウントダウン

“館シリーズ”第5作にあたる本格ミステリの金字塔。
108個もの時計が設置された異様な建築《時計館》を舞台に、
館に集まった9人が次々と連続殺人に巻き込まれていきます。

館に閉じ込められ、疑心暗鬼に陥る登場人物たち。
物語は館内部と警察側、二つの視点で進行し、
読者にもすべての情報が開示される“フェアプレイ”構成

大胆かつ論理的な建築トリックは、
読み終えたあと日常の“あるもの”を見る目が変わるほどの衝撃。
まさに、本格ミステリ好きなら避けて通れない一冊です。

『眼球堂の殺人 ~The Book~』周木律

巨大“眼球建築”で起こる、前代未聞の不可能犯罪

直径100メートル、高さ20メートル。
その名の通り“眼球”の形をした異様な建築《眼球堂》。

天才建築家に招かれ、集められた各分野の天才たち。
しかし一夜明けると、主催者がありえない状態で殺害されているのが発見されます。

通信手段は断たれ、建物は完全にロック。
逃げ場のない状況で起こる不可能犯罪と、
スケールも発想も規格外な建築トリック

理系ミステリ×巨大建築という唯一無二の組み合わせで、
館モノの概念を一段階押し広げた怪作です。

『斜め屋敷の犯罪』島田荘司

“なぜ斜めなのか”がすべてを覆す、伝説級トリック

館モノミステリを語るうえで欠かせない、
ジャンルの原点にして到達点

名前の通り、“斜め”に建てられた屋敷で起こる
三重の密室殺人事件。
設計図を見ても理解不能な異様な建築が、
やがて論理的に意味を持ち始める瞬間は圧巻です。

名探偵・御手洗潔シリーズ第2作であり、
後の館モノ作品に多大な影響を与えた歴史的名作。
「建物がトリック」という発想の衝撃を、最初に体験するならこの一冊。

今の我々を作った作品たちを紹介します

『小中高 favorite 本』🏫🎒

ほんタメMCのたくみとあかりんが、
小学校・中学校・高校時代に夢中で読んでいた「原点の一冊」を振り返ります。

「この本に出会ったから、今の自分がある」
そんな読書体験が詰まった、まさに神回🔥

子どもの頃に読んだ本は、
知らないうちに価値観や好みを形作っているもの。
2人のルーツを辿ることで、
“なぜ今そのジャンルが好きなのか”まで見えてきます。

『名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ1 そして五人がいなくなる』

“ミステリの楽しさ”を教えてくれた原点の一冊

名探偵・夢水清志郎と、三つ子の少女たちが活躍する児童向けミステリ。
軽快な会話と本格的な謎解きが魅力で、
「推理する楽しさ」「物語に没入する喜び」を自然と教えてくれます。

図書館で何度も借り、ついには全巻集めてしまうほどハマったというたくみさん。
ミステリ好き人生のスタート地点とも言える一冊です。

『ダレン・シャンシリーズ1 奇怪なサーカス』

読書の時間が止まらなくなった、衝撃のダークファンタジー

少年ダレンが“怪物の世界”へ足を踏み入れてしまうことから始まる物語。
児童書とは思えないダークさと緊張感があり、
「物語って、ここまで人の感情を持っていくんだ…」と強烈な印象を残します。

特に最終巻を“朝の読書時間”で読んでしまい、
その後の授業の記憶が飛んだというエピソードが面白い😂。
物語に人生を持っていかれる感覚を初めて知った作品です。

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

“どんでん返し”という概念を更新した問題作

小学生の少年が体験する不可解な出来事。
一見すると児童向けの語り口ながら、
読み進めるほどに違和感が積み重なっていく構成。

ラストで明かされる真実は、
それまで信じていた物語を根底から覆します。

この一冊との出会いが、
たくみさんを“どんでん返し中毒”へと導いた決定打。
ミステリ観が一変した、高校時代の忘れられない一冊です。

始まりよければ終わりまでよし!小説書き出し3選

『好きな小説の書き出し【6選】Part2〜!!』🎉

物語の“最初の一行”だけで、
読者を一瞬で引きずり込む――
そんな引き最強の書き出しを、
あかりん&たくみさんがそれぞれ3作ずつ紹介しています🔥

『夏と花火と私の死体』乙一

九歳で、夏だった。

引用 『夏と花火と私の死体』乙一 / 集英社

強烈な違和感を残す書き出し。
正しい日本語が必ずしも正解じゃない。
乙一さんの才能が詰まったデビュー作です。

『少女』湊かなえ

「子どもなんてみんな、試験管で作ればいい。」

引用 『少女』湊かなえ / 双葉社

この一文だけで“誰の作品か分かる”ほどの強度。
人の闇をえぐる湊かなえ作品らしさが、
冒頭から全開の一冊です。

『インシテミル』米澤穂信

警告
この先では、不穏当かつ非倫理的な出来事が発生し得ます。
それでも良いという方のみ、この先にお進みください。

引用 『インシテミル』米澤穂信 / 文藝春秋

物語ではなく警告文から始まる異色の書き出し。
読者自身が“実験”に参加させられるような感覚がクセになる、
極上のデスゲーム・ミステリ。

「ほんタメ文学賞2022年上半期」

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2022年1〜6月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

『# 真相をお話しします』結城真一郎

配信・精子提供・マッチングアプリなど、現代的テーマを扱った短編ミステリ集。

一見よくある日常の裏側に潜む“真相”が、鮮やかにひっくり返されていく構成が秀逸。
どの話もキレ味抜群で、「今読むべきミステリ」として強く印象に残る一冊。

たくみ部門 大賞🏆『俺ではない炎上』浅倉秋成

ある日突然、自分が“炎上の当事者”になってしまったら?

身に覚えのない炎上に巻き込まれた主人公が、
ネット世論と現実の狭間で追い詰められていく社会派ミステリ。
読後、SNSを見る目が確実に変わります。

『爆弾』呉勝浩

爆弾魔×警察の極限心理戦を描く、圧倒的エンタメ性のサスペンス。

派手な展開に頼らず、会話とロジックだけで緊張感を積み上げていく構成は圧巻。
「読んでいる間、ずっと息が詰まる」タイプの一冊。

読書オタクが最近読んだ本を紹介します【2022年8月】

『最近読んだ本【6選】〜〜!!!』

小説・漫画・雑誌・科学書まで、とにかくジャンルレス
「面白い」だけでなく、「なるほど…!」が止まらない。

創作欲を刺激する本から、価値観を揺さぶる一冊、
知っているだけで世界の見え方が変わる本まで──
今回もバラエティ豊かな6冊📖✨

『空白小説』氏田雄介・小狐裕介・水谷健吾:著、小林ラン:イラスト

名文の「間」を埋める、発想勝ちの短編集。

有名文学作品の一節と一節の“あいだ”に、
まったく新しい物語を差し込むという斬新すぎるコンセプト。

同じ引用文でも、作家ごとにまったく違う着地を見せるのが最大の魅力。
「その言葉、そう使う!?」という驚きが詰まった、
読書好きほど楽しめる一冊です。

この動画何かがおかしい

『たくみの最近読んだ本〜〜!』📚📚

なんと、あかりんの大人気企画「最近読んだ本」シリーズにたくみさんが挑戦!
…なのに、出だしからなぜか不思議な空気感🤔

今回たくみが選んだのは、舞台・俳優・文豪・ファッションなど“表現の世界”にどっぷり浸れる6冊。
しかも同じ作家の本が大量かぶりという珍事件(?)も起きて、いつもと違う面白さになっています😏

あかりんおめでとー!

『りさ子のガチ恋・俳優沼』松澤くれは

▶ ガチ恋の幸福と地獄を“当事者目線”で追体験する、2.5次元×沼落ち小説

2.5次元俳優に“ガチ恋”してしまった女性の物語。
ファンの熱、現場の空気、そして「勘違いが加速していく怖さ」まで、舞台を知る作者だからこそ描けるリアルが刺さります。
さらに視点が切り替わって「俳優側の景色」も覗けるのが強烈。たくみさん曰く「心が痛いのに、めちゃくちゃ楽しい」一冊。

『鴎外パイセン非リア文豪記』松澤くれは

▶ “普通”に傷つく人たちの人生が交差する、痛くて笑える連作短編集

“非リア”をこじらせた文豪(!?)たちが、妙に生々しくて笑えて、でも切ない。
複数の物語が進み、気づくとどこかでクロスしていく構成が気持ちいいタイプ。
SNS的な痛さ・自虐・承認欲求も混ざって、「普通」って結局なに?を突きつけてくる
青春(?)群像劇です。

『星と脚光 新人俳優のマネジメントレポート』松澤くれは

▶ 主役じゃない。でも“誰かを輝かせる”仕事に人生を賭ける、裏方の熱い物語

表紙の“スター感”に反して、主人公は新人俳優ではなく新人マネージャー
誰かを輝かせるために裏側で走り回る仕事の矜持が、まっすぐ熱い。
お仕事小説としての面白さに加えて、後半はミステリ的な不穏さも立ち上がり、読後に「そう来たか」となる一冊。

『ネメシス6』青崎有吾・松澤くれは

▶ 俳優が“本人役”で命懸け…!?舞台×リアリティ×謎が絡むエンタメミステリ

“名探偵っぽい人物”の裏で糸を引く存在がいる——という設定がまずワクワク。
さらに本作では、俳優たちが本名で“自分自身”を演じる舞台が登場し、舞台上で事件が起きても「演出として処理されてしまう」ようなリアリティが怖い。
芸能×舞台×謎解きが絡む、読み味の濃いエンタメミステリです。

『学校の怪談』織守きょうや・櫛木理宇・清水朔・瀬川貴次・松澤くれは・渡辺優

▶ 学園祭の舞台で“軍服”を着た瞬間、怪異が始まる――直球で怖い一編を収録

複数作家の競演アンソロジー。たくみさんが紹介したのは松澤くれはさんの「軍服」。
学園祭の演劇で“戦争の悲惨さを伝えろ”と急に演目変更 → 倉庫の軍服を使った瞬間から、ガチで怪異が起きる
「公演中は止められない」演劇の覚悟とホラーが噛み合って、最後までちゃんと怖い一編です。

『明日のフリル』松澤くれは

▶ “服なんて最低限でいい”を揺さぶる、夜だけ開く店から始まるファッション小説

“夜にしか開かない”“一点もの”の不思議な洋服屋へ迷い込んだ主人公が、服と人生を見つめ直していくファッション小説。
「おしゃれに興味がない」「考えるのが面倒」みたいな気持ちすら物語に回収して、服って何のために着るの?に真正面から向き合います。
読後、ちょっとだけ服を選びたくなる(そして挑戦したくなる)タイプの一冊。

読書家が選ぶ最新オススメ本6選【2022年10月】

『ジャンルレス!!最近読んだほ〜〜〜ん!』🎉🎉🎉

文芸誌・幻想文学・児童文学・エッセイ・科学・ミステリまで、
ジャンルを越えて“今、面白い本”をリアルタイムで紹介!

今回もMC2人の読書カラーがはっきり出た、
振り幅大きめのラインナップになっています。
気になった一冊、ぜひチェックしてみてください📖✨

『夜の道標』芦沢央

▶ 誰もが誰もを理解できないまま、交錯していく闇

殺人犯を匿う女性、救われる少年、事件を追う刑事。
複数の視点が少しずつ重なり合い、
気づけば一つの地獄のような物語へと収束していきます。
善悪の境界が曖昧で、
「正しいと思っていたこと」が揺さぶられる読後感が強烈。
芦沢央らしい、静かで深いイヤミス要素が光る一冊です。

最高なコンビが出てくる小説6選

『最強コンビ6選〜〜〜!!』

読書系YouTuber界最強のバディ🔥
あかりん&たくみが、小説作品に登場する
“最強バディ(相棒)”6組を厳選してご紹介!

凸凹コンビ、女性バディ、天才同士、友情バディまで──
ジャンルも関係性もバラバラなのに、どれも“相棒力”が強すぎる…!
ハードカバーさんも、きっと推しバディが見つかるはず💐

『シャーロックホームズシリーズ シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル 訳:石田文子

すべての“名探偵バディ”の原点

名探偵シャーロック・ホームズと、親友にして語り部のワトソン。
事件を解くのはホームズだが、
物語を“名作”にしているのはワトソンの存在
この「探偵×語り部」という構図が、
後のミステリ作品に与えた影響は計り知れない。
まさにバディものの発明

『S&Mシリーズ すべてがFになる』森博嗣

天才×天才、知性で組む異色バディ

大学教授・犀川創平と、学生・西之園萌絵。
どちらも突出した知性を持つため、
いわゆる“凸凹”ではない異例のバディ。
互いを認め合う関係性と、
天才同士だからこそ成立する緊張感がシリーズを貫く。
論理と美学のバディもの

『ナゾトキ・ジパング』青柳碧人

留年生×留学生、文化ギャップが生む名コンビ

日本文化に異様に詳しい留学生ケビンと、
ちょっと残念な留年生・ヒデ。
大学の寮で出会った二人が、
日本文化をテーマにした事件を次々と解決していく。
ズレた視点とコミカルな推理がクセになる、
学べて笑えるバディミステリ

ベストセラー『フェルマーの最終定理』がなぜ面白いのか解説します

『フェルマーの最終定理』勧めてみた〜〜!!!👨‍🏫

数学の本…と思いきや、主役は「数式」ではなく「人間ドラマ」
300年以上解けなかった超シンプルな問題をめぐって、天才数学者たちが挑み、散り、つなぎ、そしてついに――という、伏線回収型の“熱い物語”として語られていきます。

70万再生越えの超絶人気動画です💥

『フェルマーの最終定理』著:サイモン・シン 訳:青木薫

「たった一行の謎」が、300年越しに世界の天才たちを集結させた。数学史上いちばん熱いノンフィクション

フェルマーが残した「nが3以上の自然数のとき、この式を満たす自然数X,Y,Zは存在しない」という、理解できるほどシンプルな主張。
しかし証明は書かれず、残されたのは有名すぎるメモ――

私は真に驚くべき証明を見つけたんだが
それを書くには余白が狭すぎる

引用 『フェルマーの最終定理』著:サイモン・シン 訳:青木薫 / 新潮社

そこから数学者たちのプライドと執念が燃え上がり、
オイラー、ソフィ・ジェルマンなど“数学オールスター”が次々登場。
そして物語は、10歳でこの問題に魅入られた男、アンドリュー・ワイルズへ繋がっていきます。

「数学がわからなくても面白い」を超えて、
ミステリ・スポ根・ビジネス書的教訓(病的な集中力/ひらめきの作り方)まで乗ってくる一冊です。

大人気企画!最近読んだ本を80人の前で紹介してみた

「公開収録!最近読んだ本【ジャンルレス】!!!」🎉🎉🎉

舞台は公開収録!本好きが集まる会場で、あかりん&たくみさんが
“最近読んだ本”を持ち寄って紹介しました📚✨

しかも今回は、紹介された本を同じ日に買ってきた人に“ちょっとしたプレゼント”も…!
会場ならではの熱量と、読書トークのライブ感が楽しい回です。

『噓つきジェンガ』辻村深月

嘘を積んだぶん、崩れる時は一瞬。現代型“詐欺”短編集

タイトルどおり、“嘘”を積み上げていった先で起きる崩壊を描く短編集。
ロマンス詐欺、オンラインの闇、現代の空気から生まれる犯罪がテーマで、読みやすいのに後味は鋭い。
「これ、どこかで起きてもおかしくない…」というリアリティが怖く、短編なのに一気に持っていかれます。

書き出しの名文を紹介します【6選】

『決めろ!!スタートダッシュ!好きな書き出しpart3〜〜〜!』✒️🗒

大人気企画「好きな書き出し」第3弾!
“最初の1行”だけで心を持っていかれる本って、確かにある。

今回は、たくみ&あかりんが それぞれ3冊ずつ
「読んだ瞬間に勝ち確だった書き出し」を持ち寄ってプレゼン!

読書って、最初の一文で“運命”が決まることがあるんだな…と実感する回でした。

『あさとほ』新名智

物語の1行目は重要だ。そこでは往々にして
作品のテーマがすでに書かれている。

引用 『あさとほ』新名智 / KADOKAWA

開幕から「物語の1行目は重要だ」と、作品自体が語りかけてくる異色の導入。

「最初に言い切る」ことで、読者は一瞬で引きずり込まれ、
読み終えたあとには“その1行目の意味”が別物に見えてくるタイプ。
書き出しを味わう企画にこれ以上ない、ド直球の1冊。

『いわゆる天使の文化祭』似鳥鶏

三十秒で描ける天使がある。

引用 『いわゆる天使の文化祭』似鳥鶏 / 東京創元社

絵描き歌みたいな導入から始まるのに、
読み進めると「天使ってそういうことか…!」となる仕掛けが待っている。
日常の延長みたいな軽やかさで、ぐっと物語へ連れていく書き出しが光る1冊です。

『13階段』高野和明

死神は、午前九時にやって来る。

引用 『13階段』高野和明 / 講談社

夜じゃなく、朝。午前9時。
淡々と言い切られるからこそ、現実味があって怖い。

“死刑”という重いテーマを背負った物語に、
この書き出しがピタッとハマって、読む手が止まらなくなる。
タイトルの「13階段」と並んだ瞬間、空気が一気に冷えるタイプのスタートです。

【全6冊】本屋で何を買うか悩んでいるあなたへ【2022年12月】

「最近読んだ6冊!ジャンルレス!!」🎉🎉

恒例の人気企画「最近読んだ本」!
今回はあかりん3冊+たくみさん3冊で、文芸誌・ラノベ・ミステリ・ノンフィクションまで全部盛りの“ジャンルレス回”でした。

『君と紡ぐソネット ~黄昏の数学少女~』著:暁社夕帆、イラスト:フライ

“この世で一番キュンとくる参考書”=恋×数学のガチ指導ラノベ

恋する高校生が、天才中学生の“数学少女”に教わることになる――という設定だけでもう強い。
しかもこの作品、数学パートがふわっとしてなくて、「どう勉強するか」まで具体的に描くのが面白いところ。
ラブコメとしてのキュンと、学びとしての納得が同時に来る、異色の“読む参考書”です。

『方舟』夕木春央

“ネタバレ踏まずに読めてよかった”が溢れる、閉じ込め×ミステリ

山奥の地下施設に閉じ込められ、しかも浸水でタイムリミットが迫る極限状況。
そこで起きる事件を前に、「助かるために何を選ぶ?」が突きつけられて、空気が一気に張り詰める。
SNSでざわつく理由に納得するタイプの作品で、読後に誰かと感想を言い合いたくなる一冊

これは”今”読まないともったいないと思います

『現代的なテーマのミステリ3選〜〜〜!!』📱🔥

SNS、なりすまし、VTuber、特許トラブル──。
「いま」の空気がそのまま事件の火種になる、現代型ミステリをたくみさんが3冊厳選!

スマホがあるせいで“昔ながらの本格”がやりづらい時代だからこそ、
現代の仕組みを逆手に取った“新しい謎”が面白い。
「このテーマ、今読まないと“鮮度”が落ちるかも」という話も出て、まさに“今読むべき3冊”でした。

『#真相をお話しします』結城真一郎

“現代あるある”が全部どんでん返しに変わる、今読む短編集

5編収録の短編集で、題材がとにかく現代ど真ん中。
派遣家庭教師、リモート飲み、マッチングアプリ、ネットの拡散…など、日常に馴染みすぎたテーマが、読み始めた瞬間から“事件の装置”になります。

たくみさんいわく、こういう題材は数年後に読むとピンと来なくなる可能性もあるからこそ、今が旬。

『俺ではない炎上』浅倉秋成

SNSで“有罪確定”になる恐怖——なりすまし炎上×逃走劇ミステリ

ある日突然、50代の男性が女子大生殺害の犯人に仕立て上げられる
しかも現実の証拠より先に、SNSでは「犯人確定」の空気が完成してしまう。

本人はネットに疎く、炎上の深刻さにも最初は気づけない。
でも周囲は冷たくなり、社会が一斉に“敵”へと変わっていく…。

さらにこの作品の怖さは、人の印象が読んでる最中にどんどん反転していくところ。
「なりすましって、誰にでも起こりうる」っていうリアルが残って、読後にSNSのパスワードを変えたくなるタイプです。

『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』南原詠

VTuber×特許侵害!? “技術トラブル”が事件になる、お仕事×知識ミステリ

「ミステリっぽくないタイトル」なのに、やってることはめちゃくちゃ現代。
なんとテーマは、VTuber活動が“特許侵害”だと訴えられるというトラブル。

主人公は弁理士・大鳳未来。
普段触れない“特許の世界”を、捜査・交渉・情報戦として見せてくれるので、
読んでるうちに勝手に知識が増える系
VTuberを見てる人ほど入口が広くて、「今っぽいミステリ」を求める人に刺さります。

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たくみさん紹介 2021年:48作品

ぜんよみ
ぜんよみ

2021年にたくみさんが動画で紹介した作品は51作品
重複している👇3作品は1作品としてカウント。

何度も紹介しているのはたくみさんの思い入れの強さもあるのかも?!

  • 六人の嘘つきな大学生
  • 向日葵の咲かない夏
  • 叙述トリック短編集

ミステリ1000冊読んだ男が選ぶどんでん返し3選!!

ミステリー小説好きで1000冊を超えるほどのミステリー作品を読んできた たくみさんが
おすすめのどんでん返し3選を紹介してくれる動画です

「ただのミステリー」では終わらない、読後に思わず巻末へ戻りたくなる名作ばかりです!

『十角館の殺人』綾辻行人

ミステリ研究会のメンバーが“十角館”という建物がある島へ合宿に向かうところから物語は始まります。
一方その頃、本土では過去の事件に関する手紙が届き、別視点で調査が進行。
「島」と「本土」が交互に進む構成で、両者が合流した瞬間に世界が一変します。

✔ 読者の前提を180度×3回=“540度”ひっくり返す構造
✔ 語りたくても語れない“一行”が脳に刻まれる
✔ 1987年発表の作品なのに今でも色褪せない完成度

国内外のミステリー賞やランキングで語り継がれる理由がわかる一冊。

『シャドウ』道尾秀介

母を亡くし、父(医師)と二人暮らしをする小学5年生の少年が主人公。
近しい人たちに不幸が続けて訪れ、少年の心にも影が差していきます。
一見ハートフルで静かなストーリーなのに、中盤から急転。

✔ 中盤でまず1回ひっくり返される
✔ さらにその後、別軸で世界が変わる
✔ 多視点構成なのに“完全に騙される”構造
✔ 読み返すと伏線の巧妙さに戦慄

読み返しが必須の叙述ミステリー。
静かに、でも確実に心掴まれる系です。

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

🏆 第57回 日本推理作家協会賞
🏆 第4回 本格ミステリ大賞
🏆 『このミステリーがすごい!』第1位

“なんでも屋”を営む主人公が、詐欺相談の依頼を受けるところから物語が動き出します。
同時に、自殺未遂の女性を救う出来事も発生。
一見関係なさそうな2つの出来事が、物語終盤で交錯し、読者の想像を軽々と飛び越えていきます

✔ 恋愛描写があるのにミステリーの芯は超硬派
✔ 読者の感情ごと引っくり返すタイプのどんでん返し
✔ 終盤以降、心拍数が上がる
✔ 実は1回じゃ終わらない“多段式”のどんでん返し

青春時代、社会人、年齢ごとに感想が変わる稀有な作品です。

集まれ数学オタク!『理系ミステリ小説 √9選!』

ミステリー小説好き・ド理系のたくみさんが理系ミステリー小説を紹介してくれます。
文系の人からすると「なんの話!?」となる専門用語や理論も、ミステリーの世界観にハマるとむしろクセになる!
天才同士の会話・建築トリック・数学的思考…理系脳が刺激される作品です。

『すべてがFになる』森博嗣

天才たちによる“理系ミステリー”の金字塔といえる作品。
隔離された研究所で起きる猟奇的な事件と、残された謎のメッセージ「すべてがFになる」。
研究者や数学者など“天才キャラ”が次々登場し、会話のレベルも難解なのにどこか美しいのが魅力。

  • 第一回メフィスト賞受賞作
  • S&Mシリーズ第1作
  • 数学・工学・論理が詰まった世界観
  • 名台詞が多く、言葉の強度が高い
  • 理系でなくても「天才とは何か」を感じられる

思い出はすべて記憶しているけども 記憶はすべてを思い出せない

哲学ぽい会話も本作の魅力。

『恋と禁忌の述語論理』井上真偽

数式がページいっぱいに登場するほど“ガチ理系”。
舞台は、終わった事件を「推理」ではなく“検証”する不思議な形式。
主人公が依頼されるのは「すでに結論がついた事件を論理的に再評価すること」

  • 推理ではなく「検証」という新しいミステリー構造
  • 動機を排除し、論理学のみで切り込む
  • 続編『その可能性はすでに考えた』へ繋がる構成

数学の議論が難しくても、物語自体が面白くスラスラ読めるタイプ。

『眼球堂の殺人』周木律

建築×数学×密室トリックが融合した館ミステリー。
奇妙な建物に天才研究者たちが集められ、そこで起こる不可能犯罪。
読み進めるほど「え、そんなトリックあり!?」となる驚きと美しさが特徴。

  • 館シリーズ×S&Mっぽい理系要素の融合
  • 建築学トリックのスケールがデカい
  • 不可能犯罪×どんでん返し
  • ガチの数式が表紙に載っていて理系感MAX
  • 最後に“想像を超える建築的仕掛け”が炸裂

建築トリックは実現性が薄そうなのに「もしあったら…」と思わせる魅力があります。

天才vs天才 頭脳戦ミステリ3選!

天才vs天才が仕掛ける、読み応えMAXの知的バトル!

ミステリ1000冊読んだ“たくみさん”が選んだ、最強の頭脳戦ミステリ3作をご紹介!
読んでいる側もちょっと天才になった気分になれる…はず?

『容疑者Xの献身』東野圭吾

▶天才同士の「献身」と「推理」がぶつかる名作ミステリ

ガリレオシリーズとして有名な本作は、直木賞を受賞した東野圭吾の代表作。
物語の中心となるのは物理学者の湯川学と、彼の大学時代の同級生・数学者の石神哲哉。
ある殺人事件をきっかけに、数学の天才が“完璧なトリック”を構築し、湯川との頭脳戦が幕を開けます。

愛ゆえの”献身”がテーマとして深く刺さり、読み終えた後もしばらく余韻が残る一冊です。

『その可能性はすでに考えた』井上真偽

▶異次元の論理戦!“可能性”でねじ伏せる天才探偵ミステリ

奇跡を追い求める変わり者探偵・上苙丞(うえおろじょう)が主人公。
“人間が説明できない現象=奇跡”を信じる彼の元に、宗教団体内で起きた不可解な殺害事件が持ち込まれます。

複数の「事件の説明」を提示していく多重解決型の構造が特徴で
登場人物が説明した推理に対して返ってくる名ゼリフが

「その可能性はすでに考えた」

論理の応酬が凄まじく、知的な快感を味わえるタイプのミステリです。

『扉は閉ざされたまま』石持浅海

▶ひたすら続く“会話劇”で成立する、異色の頭脳戦ミステリ

大学時代の仲間たちがペンションで再会し、
その中のひとりがひそかに“殺人を実行した状態”から物語は始まります。

犯人は遺体が発見されないよう、会話で状況を操作し、扉を開けさせないように仕向けます。
対立するのは、わずかな違和感を拾い続ける天才・碓氷。

ほぼ全編“会話だけ”で構築される稀有なミステリで、
扉は最後まで「閉ざされたまま」。
なのに一気読みしてしまう緊張感が魅力です。

「ほんタメ文学賞2021年上半期」

ほんタメMC、たくみさんあかりんが、
2021年1〜6月に発売された新刊の中から独断で候補作を選出!

それぞれの部門ごとに候補3冊 → 大賞1冊を決定する特別企画が開催されました ✨

『雷神』道尾秀介

▶ “道尾ミステリ”の革新性が光る、前代未聞の仕掛け

「神シリーズ」の一冊で、ミステリ好きの間でも“こんな仕掛け見たことない”と評された作品。
トリック・構造・読後感すべてが新しく、ミステリの可能性を広げてくれる一冊。

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成

▶ 就活×群像ミステリの意外な相性

とある企業の採用選考を舞台に、エントリー者の嘘・駆け引き・思惑が交錯する就活ミステリ。
伏線の回収も鮮やかで、読み終えた瞬間に「あれがそう繋がるのか…!」となる快作。

たくみ部門 大賞🏆『神の悪手』芦沢央

▶ 将棋をめぐる“多面的な謎”が絡み合う短編集

将棋をテーマにした5編を収録。競技性・心理・事件性…将棋を軸にミステリを多角的に描く構成が魅力。
本格ミステリとしても青春譚としても読み応えのある一冊。

読書感想文にピッタリな本を6冊紹介します

夏休みといえば宿題…その中でも頭を悩ませるのが 「読書感想文」
「何を読めばいいかわからない!」「書きやすい本ってどれ?」という学生さんに向けて、
ほんタメMCのあかりん&たくみさんが おすすめ本を6冊ピックアップ

『博士の愛した数式』小川洋子

記憶が80分しか持たない博士と家政婦・息子の交流を描いた名作。
数学嫌いも好きになると言われる作品で、“数字の美しさ”もテーマ。
✏️数学×人間ドラマという切り口で書くと審査員の心を掴みやすい作品。

『片眼の猿―One-eyed monkeys―』道尾秀介

特殊能力を持つ仲間たちと事件を解決するミステリー作品。
謎解きだけでなく、読後に“人間味”について考えさせられる余韻が魅力。
✏️ミステリーなのに感想が書きやすい珍しいタイプ。

『クラインの壺』岡嶋二人

バーチャルリアリティを題材にしたSFミステリー。
現実と仮想の境界、体験する世界の意味…考えるテーマが多い一本。
✏️「現実とは何か?」が問えるので、深い感想文に向いている。

ミステリマニアが選ぶイヤミス3選

ミステリを1000冊読んだたくみさんが、大本命ジャンルである「イヤミス」の世界から、珠玉の3作品を紹介!

人間の嫌な部分・救いのない現実・読後感の重さ…
決してハッピーでは終わらないのに、なぜか読みたくなる。
そんな魅力がつまった3冊です。読むなら元気な時にどうぞ⚠️

『汚れた手をそこで拭かない』芦沢央

“身近な地獄”が、静かに心を削る短編集

イヤミス界の旗手・芦沢央が描くのは、豪華な洋館でも連続殺人でもなく、日常の中に潜む小さな“選択のズレ”。
収録作では、誰もが対峙し得る「二択」が積み重なり、主人公がじりじりと追い込まれていく。

読者は気づく──
「あ、自分もこの選択するかも」と。
それが怖い。だからこそイヤ。
日常系イヤミスの入口として最強の一冊。

『殺戮にいたる病』我孫子武丸

狂気と論理が噛み合いすぎる、“人間じゃない”読後感

最初に犯人が捕まっている──そこから彼が何をしてきたのかを逆算的に追う構成。
ページをめくるほどに積み上がる異常性と冷たさ。
「読み返したい」けど「読み返せない」タイプのイヤミス代表作。

どん底具合はトップクラス。
耐性のない方は注意…!

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

“最後の数ページ”で世界が反転する、超問題作

友人の自殺を目撃した少年。
しかし遺体は消え、やがて友人は別の姿で現れこう言う——
「僕は殺されたんだ」

少年と妹が夏の日の中で“真相”へ迫る展開は、どこまでもミステリアスで青春めいていて、爽やかですらある。
しかし最後の10ページで、一気に闇の底まで落とされる。

読後は解釈が分かれ、議論が止まらないタイプの作品。
イヤミスと青春冒険が両立してしまう異常な逸品。

本好きが最近読んだ本【2021年9月】

小説から人文書、図鑑系までジャンルレスに紹介しています。
視聴者推薦の声も多いこの企画、気になる一冊に出会えるかも…!

『超短編! 大どんでん返し』

超短編×どんでん返し縛りのアンソロジー。

乾くるみ、似鳥 鶏、恩田陸、北村薫など豪華作家陣が参加し、
「一駅で読める驚き」がギュッと詰まった一冊!
短いのに満足度が高く、読書が苦手な人にもおすすめ。

時間がないあなたへ 短編ミステリ3選

ミステリを1000冊読んできたたくみさんが
「短くてもガツンと面白い!」3冊を厳選紹介

「ミステリ読みたいけど長編はキツい…」
「通勤中・休憩中に読める作品が知りたい!」

そんな方にぴったりのラインナップです📖

『叙述トリック短編集』似鳥鶏

タイトル通り“叙述トリック”特化の短編集。

最初のページから“全作品叙述トリックです”と宣言されている異色作。
1作ごとにしっかり騙される快感がありつつ、
短編とは思えない“全体構造のひっくり返し”まで楽しめる一冊。
「本だからできるトリック」の魅力満載!

『私たちが星座を盗んだ理由』北山猛邦

可愛いタイトル・装丁なのに、中身はガッツリどんでん返しミステリ。

特に収録作「妖精の学校」は最後の一行で世界が反転。
“読み終わってからゾワッと来る”タイプの短編揃いで、
ファンタジック×ブラックの独特な空気がクセになります。

『スモールワールズ』一穂ミチ

一見“日常の優しい短篇集”に見えますが、
その裏側にある不穏さや悲しみがじわじわ効いてくる短編ミステリ。

6つの物語それぞれに強烈な余韻が残り、
手紙形式の「花うた」など形式面の工夫も光る一冊。
身近な日常からひょいと異世界へ落とされる感覚が秀逸!

『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』『虚無への供物』三大奇書紹介します

文学界の深淵へダイブする禁断企画!
日本推理小説史に語り継がれる 『三大奇書』 をご紹介します😱

ホラーともミステリともつかない奇妙すぎる読書体験…
気弱な気持ちでは到底読み切れない名作たち。

『ドグラ・マグラ』夢野久作

▶“読むと精神に異常をきたす” と言われた伝説の小説

精神病院で目覚めた青年は、名前も記憶もすべて失っていた──。
青年は、自分が何者なのか、何をしてきたのか、近くで殺人事件が起きたのか…
断片的な記録や論文(作中作)を読みながら、記憶の迷宮へと踏み込んでいく。

本作は 作中の青年の混乱 をそのまま読者にも体験させる構造が特徴。
論文形式や散文が混じり、読み手の思考をかき乱し続ける圧倒的な作品。

  • 精神医学・遺伝学・犯罪学が混在
  • あらすじの要約不可能と言われる
  • 700p超の圧倒的ボリューム
  • 作者は執筆翌年に逝去という“いわく付き”

📖 日本文学史でも異様な存在感を放つ、唯一無二の奇書。

『黒死館殺人事件』小栗虫太郎

▶“最初の1行でほとんどの人が挫折する” と言われた難解ミステリ

舞台は神奈川に佇む黒い洋館・黒死館。
館で起きた不審な死亡事件の謎を、探偵・法水麟太郎が追う本格推理ミステリ…のはずが、その文体があまりに異常!

冒頭から 宗教学/暗号学/心理学 などの語彙が雪崩のように登場し、意味が一切掴めないまま物語が進行。

読みやすさではなく “知の暴力” としての作品体験。
解説なしで読み切った人は尊敬されるレベル。

  • 文章の難解さが“奇書”たる最大理由
  • レア用語+漢語+引用+造語のオンパレード
  • 作者自身も「書く時に自分に悪魔が取り憑いていた」と語る

📖 内容は本格ミステリなのに文体が狂っている異常な一冊。

『虚無への供物』中井英夫

▶“事件が起こる前に推理をし始める”異色作

宝石商・氷沼家の一族を囲む一連の奇妙な事件。
老人ホームの火災で“人数が一人多かった”ことから、読者は“起こっていない犯罪”について推理を開始することになる。

この作品で重要なのは
「事件を解く」ことではなく
「事件を語ることそのもの」の奇妙な快楽。

  • 三奇書の中で最も読みやすい(と言われる)
  • 多重解決/作中作/密室/オマージュなど“メタ構造”が満載
  • 『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』の言及も登場
  • 推理小説そのものを内側から揺さぶる革新作

📖 “ミステリとは何か”を問う、知的かつ耽美な怪作。

芸能人が書いた本を紹介します!

俳優・アイドル・お笑い芸人など、第一線で活躍する方たちが執筆した作品をピックアップ。
その完成度は“芸能人が書いた本”という枠を超え、純粋に文学作品として楽しめる名作揃い…!

『トラペジウム』高山一実

乃木坂46の一期生・高山一実さんによる長編小説。
女子高生が「アイドルになる」という夢を叶えるために、計算と戦略と執念で走り抜ける物語。

“キラキラした憧れ”ではなく、
“生々しくリアルな夢の追い方”が描かれているのが本書の魅力。

周囲の女の子をスカウトしてグループを作る主人公の姿は、
可愛いだけではなく、したたかで現実的。
アイドルの裏側を知らなくても引き込まれる心理描写が光る作品。

『イルカも泳ぐわい』加納愛子

お笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子さんによるエッセイ。
日常の出来事を、独特の視点と高い観察力で切り取った文章がクセになる一冊。

ブログのような軽快さがありつつ、
頭の回転の速さや言葉のセンスがにじみ出ており、
“面白い人の頭の中を覗いている感”が味わえる作品。

芸人エッセイの中でも文学寄りで、
読み心地が良いのに印象に残る、稀有な一冊。

忘れられない書影10選

本好きなら誰もが経験ある “ジャケ買い” 。
買う予定じゃなかったのに手に取ってしまう魅惑の書影…。
今回の動画では、MC二人が インパクト強すぎる表紙デザイン を語り尽くします!

『Another』綾辻行人

《表紙ポイント》
上下巻を並べると“顔が揃う”デザインが圧巻。
黒 × 赤が際立つホラーな仕掛けで、思わず手に取りたくなる書影。
内容も本格ホラーで、表紙の不穏さとぴったり。

『#柚莉愛とかくれんぼ』真下みこと

《表紙ポイント》
すごくSNS を意識した表紙。
「インターネット×女子」というコンセプトを一発で掴ませる秀逸な見せ方。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K.ディック著

《表紙ポイント》
黒 × 黄色 × 工業的なフォントに未来感が宿る名デザイン。
作品世界の退廃SF感を強烈にパッケージした名書影。

『叙述トリック短編集』似鳥鶏著 / 石黒正数(挿絵)

《表紙ポイント》
帯やカバーを外すとイラストが変化する“仕掛け系書影”。
内容(叙述トリック)と見事に呼応する遊び心。

『告白』湊かなえ

《表紙ポイント》
学生机しかない表紙。この静寂と緊張感。
”告白”というポジティブに感じる言葉と相反する表紙の空気に
たくみさんが初めて“衝撃的ジャケ買い”してしまった一冊。

ミステリマニアが選ぶ 伏線がすごい小説3選

『縦横無尽に張り巡らせろ🔥 伏線3選!』

読み終わってからしか気づけない「伏線」という芸術。
「あれも伏線…これも伏線…!」と震える3冊をたくみさんがセレクトしています✨

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成

就活真っ最中の大学生6人が、大人気IT企業「スピラリンクス」の最終選考に挑む物語。
最終選考の内容は、“6人の中から自分たちで1人だけ合格者を選べ” という残酷なもの。
さらに選考会場で見つかった6通の封筒には、それぞれの“黒歴史”が記されています。

完璧だと思っていたエリートたちの印象が、黒歴史ひとつでガラリと反転。
「誰がこの封筒を仕込んだのか?」という犯人探しは、2転3転どころか4転5転…!
読み進めるほど、「あれも伏線だったのか…」と戦慄する構成です。

就活ミステリとしての面白さはもちろん、
“人をどう評価するのか”“人の見方はどれだけ揺らぐのか”というテーマも鋭く描かれ、
伏線好きにも、人間ドラマ好きにも刺さる1冊です。

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

一見ただの恋愛小説。表紙も恋人つなぎの手が描かれた、甘めの雰囲気。
しかし読者の間では、
「最後から二行目で全てがひっくり返る」
と語り継がれる“恋愛ミステリ”でもあります。

物語の内容を詳しく説明すると即ネタバレになってしまうため、
動画内でもあらすじ紹介はギリギリのラインでストップ。

特徴的なのは、巻末についている「用語集」
読み終えたあとにこの用語集を見ると、
「え、ここも伏線?」「そんなところまで…!?」と驚くほど伏線だらけで、
読んでいる途中に気づけるのはごく一部にすぎないことを思い知らされます。

伏線・どんでん返し好きなら、一度は挑戦してほしい名作。
※絶対に最後のページや用語集から読まないでください…!

『七回死んだ男』西澤保彦

高校1年生の主人公には、
「同じ1日を9回ループしてしまう」という特殊な体質があります。
ある日、お酒好きの祖父との酒盛りの翌日、その“ループの日”が訪れ、
行動を変えた結果、祖父が死亡してしまうことに…。

「自分の行動を変えたから、祖父が死んだのではないか?」
そう考えた主人公は、ループするたびに行動を少しずつ変えながら、
祖父を救う方法と“誰が祖父を殺しているのか”という謎に挑んでいきます。

同じ1日が何度も繰り返されるからこそ、
細かな違い・違和感がすべて“伏線”として効いてくる構成。
タイトルや設定はシリアスですが、文体は意外とポップで読みやすく、
ループ×ミステリ×伏線がバランスよく楽しめる作品です。

子供の頃に影響を受けた本

子供の頃から本好きだったMCの2人が、当時強く影響を受けた本をそれぞれ3冊ずつ紹介!
「これ読んでた!」「懐かしい!」となる作品も多く、大盛り上がりの回でした✨

読書体験が人格形成や趣味の方向性に繋がるのがよく分かります…!

『パスワードは、ひ・み・つ new(改訂版)』松原秀行

いわゆる「パスワードシリーズ」。
ネット掲示板や電子通信を駆使する少年少女たちが、謎解きに挑むミステリーで、当時の読者に“ネット世界への憧れ”を与えた作品。
現代に合わせた改訂版も出ており今でも読める青春ミステリです。

『おーいでてこーい ショートショート傑作選』星新一

ショートショートの神・星新一の代表作収録。
“黒い巨大な穴”に廃棄物を投げ込む不思議な世界から始まり、
文明・倫理・人間性について考えさせられる作品。
小学校〜中学校の教科書で出会った人も多く、短編でありながら読後の余韻は非常に深い1冊です

ミステリマニアが選ぶミステリ入門3選

ミステリを1000冊読破した“たくみさん”が、
「ミステリに興味はあるけど、どれから読めばいいのかわからない…」
という方に向けて、“最初の一歩に最適な3冊”を紹介!

“読みやすさ”と“面白さ”を兼ね備えた作品ばかりなので、
ミステリ初心者にも安心のラインナップです✨

『カラスの親指』道尾秀介

▶ “爽快な逆転”に酔える、初心者向けミステリの快作

詐欺師として生きる2人の男・タケとタツ。
ある事情から共同生活を始めた二人のもとへ、さらに少女2人とその彼氏が転がり込み、奇妙な同居生活が始まる。
タケを詐欺師へと追い込んだ“ある男”ヒグチの存在が明かされ、彼らは全員で人生逆転を狙うことに——!

✔登場人物が少なく読みやすい
✔シンプルな構造で掴みやすい
✔2〜3回訪れるどんでん返し
✔「詐欺師と手品師の違い」など名台詞が光る

派手さより“気持ちよさ”で読ませるタイプのミステリで、
ラストの1ページまで気持ちよく裏切られる爽快な逆転劇。
たくみさんも「人に薦めたい本1位」に挙げる、ミステリ入門に最適な一冊。

『リピート』乾くるみ

▶ “ミステリ×SF”の快感で一気に読ませるタイムリープ系傑作

ある日突然、“10ヶ月前に戻れる”という謎の誘いを受けた10人の男女。
彼らは過去へ戻る=“リピート”を体験するが、戻った先で仲間が次々と殺されていく。
なぜリピーターは狙われるのか?誰が仲間なのか?そして、そもそも“誰が”このリピートを仕掛けたのか?

✔展開の牽引力が強く“一気読み必至”
✔伏線が細かく、再読でも楽しめる
✔初心者にも優しい“ミステリ×SF”の入口
✔理解しやすい構造で迷子にならない

たくみさんは“5周読んだ”と語るほどの愛読作で、
「リピートは面白くないわけがない」という名言まで飛び出した万能エンタメ系ミステリ。
ミステリ初心者でも世界観ごと気持ちよく持っていかれる一冊です。

『銃とチョコレート』乙一

▶ “子ども向けなのに大人が唸る”冒険×ミステリの異色作

大好きな探偵に憧れる少年が、ひょんなことから本物の事件へ巻き込まれていく。
クラシックな冒険小説のような世界観だが、そこに乙一らしい“ダークな影”が差し込む構造が秀逸。

✔全キャラが“裏”を持つ重厚な仕掛け
✔ルビ付き&漢字少なめで読みやすい
✔人物名がチョコレート由来で覚えやすい
 → 初心者がつまずきがちな人物混乱を回避できる!

表紙からは想像できない“毒”と“切なさ”が滲む一冊で、
「子ども向けなのに大人が唸る」絶妙なバランスを持った冒険系ミステリ。
乙一作品の中でも異色の存在で、ミステリ初心者にも強くおすすめ。

主人公がヤバい小説6選

今回は「ほんタメ」が選ぶ、ヤバすぎる主人公が登場する小説を6作品ご紹介!

“ヤバい”と一言で言っても、方向性はいろいろ。
読めば必ず印象に残る主人公たち(?)が揃いました!

『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午

ネットで知り合った5人の“推理好き”が登場。
普通は架空の事件を出し合って推理を楽しみますが…
この作品の登場人物は“実際に事件を起こして”相手に解かせるという狂気へ。

動機や倫理は無視。
「クイズのために事件を起こす」という異常な発想が貫かれています。

シリアルキラー的思考を持った5人のキャラクターが魅力的で、
読んでいて戦慄と興奮が同時に押し寄せる一作。

『悪の教典』貴志祐介

主人公・蓮実聖司は高校の英語教師。
人望もあり、外見も良く、仕事もできる優等生…
しかしその本性は冷徹なサイコパス。

邪魔な存在は容赦なく排除し、完全に隠蔽できなくなった瞬間、
彼が取る行動は“口封じ”という最悪の選択。

映画化もされ、主人公単体でWikipediaページが存在するほどの人気異常キャラ。
ミステリ界でも屈指の“ヤバい主人公”として名高い一冊です。

『掟上今日子の備忘録』西尾維新

ドラマ化もされた人気シリーズ。
主人公・掟上今日子は“寝ると記憶がリセットされる探偵”。

・記憶は1日しか持たず
・翌朝には職業すら忘れ
・部屋の壁に貼られた文字で自分を知る

それでも高い推理能力で毎日の事件を解決。
切なさを含む人間関係も魅力で、シリーズを追う楽しさがある作品です。

能力の意味で“ヤバい主人公”枠で紹介されました。

未解決ミステリ3選

ミステリ1000冊読んだ “ミステリマニア” たくみさんが厳選した
“読者に結末を委ねる” 未解決ミステリを3冊紹介!

犯人も動機も明確にされない…
読んだあと心にモヤモヤが残るのにクセになる…
そんな“リドルミステリー”の魅力が詰まった回でした👏

『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

小4の夏休み前日、クラスメイトが首を吊って死亡していた。
しかし遺体は忽然と消え、やがて彼は“蜘蛛の姿”になって主人公の前に現れ、
「ぼくは殺された」と告げる。
主人公と妹は犯人探しを始めるが…

✔ 読後の衝撃が大きく“ラストの解釈”がゆだねられる作品
✔ 読者によって結末が分かれ、ネットでも考察が絶えない
✔ 読後にしばらく引きずるタイプの未解決系

“解釈の余白”が最大の魅力で、
読了後に検索してしまう人続出の問題作です…!

『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾

妹の死は自殺として処理された。
だが兄は「これは殺人だ」と直感する。
辿り着いた容疑者はたった2人。
だが犯人は最後まで明かされず、
読者自身が「どちらが殺したのか」を考える構造になっている。

✔ “本当に犯人が明記されない”東野圭吾屈指の異端作
✔ 文庫化時には“ヒント付き袋とじ”が追加された伝説枠
✔ 読者の推理力が試され、考察が盛り上がる作品

探偵役は読者…!
タイトル通り “どちらか” で終わる潔さが刺激的。

『微笑む人』貫井徳郎

エリート銀行員が妻を殺害し逮捕される。
しかし語った動機は
「部屋が手狭になったから」。
周囲も彼を“温厚で善良”だと言うばかり。
作家である主人公は、彼の過去を調べ
“本当の動機”を探ろうとするが…

✔ 犯人・犯行方法は解決済みなのに“動機だけ未解決”
✔ 正しさ・倫理・動機の意味を揺さぶる作品
✔ ミステリ好きから圧倒的支持の“玄人好み”

「人はなぜ人を殺すのか?」
その根源的問いを最後まで読者に投げかけて終わる一冊。

読書オタクが最近読んだ本6選【2021年12月】

MC二人が最近読んだ本を3冊ずつ紹介してくれました👏
話題作からユニークな読み物まで、ジャンルレスに盛り沢山!

『変な家』雨穴

間取りに潜む“違和感”を暴く不動産ミステリ

YouTubeでも話題を呼んだ人気作で、”奇妙な間取り”を手掛かりに家に隠された秘密を読み解くストーリー。
ミステリー×ホラーのバランスが秀逸で、読後は間取りを見るのが少し怖くなる…?
元動画は1000万回超えの大ヒット作品!

『リアル脱出ゲームブックvol.1 ルネと不思議な箱』SCRAP

謎解きしながら読む新感覚小説!

リアル脱出ゲームを本で体験できるシリーズ。
ストーリーを追いつつ謎を解き、自分の選択で読み進む順番が変わる構造。
“現場型”とは違った仕掛けがあり、謎解き好きにはたまらない内容!

最高すぎる小説の書き出し6選

本を開いた瞬間に目に飛び込んでくる「書き出し」。
たった数行で読者を物語へ引き込む“魔法の数行”を、
個性豊かな6作品からご紹介!

『白い衝動』呉勝浩

「Aはまだ、人を殺してはいない。」

『白い衝動』呉勝浩 (講談社)

 “まだ人を殺してはいない”という不穏な一文からスタート。
真っ直ぐな硬質さと危うさが共存する一撃で、物語の方向性を暗示。
ミステリ好きには最高の“掴み”!

『キャットフード』森川智喜

「おれたち猫が 時々集会を開いていることは 人間も知っているようだが、

さすがに彼らも そこで何を話しているのかについては知らないようだ。」

『キャットフード』森川智喜 (講談社)

  “猫が喋り始める”…!? とにかく心を掴む奇妙でユーモラスな始まり。
小説の自由さ・楽しさを感じさせてくれる意欲作。
先の展開が見えないワクワク感◎

『虚無回廊』小松左京

「さっき、”私”が死んだーー二、三分前の事だ。

正確に言えば、五年と八ヶ月二十六日十四時間余り前の事になる。」

『虚無回廊』小松左京 (徳間書店)

 SFらしい硬派な宇宙観から始まる“本格”の書き出し。
読み始めた瞬間「これは面白い」と確信できる古典SF!

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